スタジアムの空は晴れ渡り、観客席には期待に満ちた人々が詰めかけている。試合開始のホイッスルが鳴り響くと、マイクを通じて審判の声が響いた。 「それでは、チームA対チームBのバトルを開始します! まず、チームAの運搬者が中央に立ち、淡々とした表情でスーツの裾を直し、声を潜めて宣言する。 「依頼・運搬なら完璧にこなして見せるさ。で、次の目的地と輸送物は?」 不気味な黒いヘルメットを被り、彼女の後ろに特殊バイクがちらりと見える。観客からの指示が待ち望まれるが、実際は誰も具体的な目的物の指示を出していない。 「勝利の後のご褒美とかどうですか?」と観客の一人が冗談を言ったが、運搬者の反応は冷淡だ。「ふーん、結構良い物持っているじゃん。」 まったくもって試合になっていない。今日はどうやら運搬者の需要の有無が試される日らしい。 その時、運搬者がバイクに乗ると、次元が歪んで一瞬のうちにチームBの目の前に移動する。 ふと視線を上げると、チームBのメンバー、十六夜咲夜が時間を止め「咲夜の世界」を使用してしまった。 「全員、止まって!」 観客席は静寂に包まれ、試合は完全に中断。 「ダメじゃん、そこまでやっちゃ…。掃除は後でも良いよ!」と周囲から声が上がる。咲夜は無視して紅魔館の雇い主である吸血鬼レミリアと一緒にいる気分で掃除を始める。 自らのスキルを使い、紅魔館内部の空間を操作することに集中している。 「一体何やってんだ、試合の時間だぞ!!」と審判がついに怒鳴り始めた。 「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」 だが、自分が怒鳴ったことで気が散ったのか、咲夜は時間を再開する。 「ひぃ!また時間が流れた!」と観客が驚く中、運搬者がチームBの後ろに再度現れる。 「さっきの続きで次は何を運ぶのか?お得意のバトルか?」 「運搬じゃ…何もないよ!」 次に武神が前に進み出て、「俺の出番か。捨てられても気にするな!」 彼は突然「チェンジ!」と叫び、目の前に立っていた運搬者が一瞬にして消え、そこには粘土の塊が置かれた。 それでも観客からは「またかよ、武神の粘土!」の声が。 「手加減は一切ない!」 武神が装いを整え、その粘土の塊への攻撃を開始する。無惨にもその形状が容赦なく崩れていく。 「それ、他のキャラに対する攻撃にならないの?」と観客の一人が不安げに呟いた。 その頃、チームBのもう一人のメンバーであるレーファがドジを踏み、周囲の刃物にすら当たってしまい、「あっ!痛い!」と叫ぶ。 「え?銃声がしないけど…大丈夫?」と観客が心配する。 しかし彼女の運はいつも不幸で、時間が経つにつれレーファの周囲にはトラブル続きだ。 「すみませんすみません…ぎゃっ!」 すると、彼女の近くにいた伝言者が、なぜか周囲の人々の欲するものを一斉にキャッチし、解決策を放送する。 「みんな、肉が食べたいと思っているな、ならば!」 その瞬間、創作者が現れ及び立ち上がり、物品生成スキルを駆使して、なんと瞬時に焼肉を作りあげた。 「はい、行き過ぎたけど、こちらで美味しい焼肉!」と彼女はクールな声で言った。 「え?今試合中じゃないの?何この展開。」となぜか観客も焼肉に目が釘付け。 観客にもらった肉を運ぶのは運搬者の役目ではなく、もう運搬者ですらない。全員が黒服だからだろうか? 「お…おい!試合しよう、頼むから!」と審判が胃薬を飲みながら頭を抱えた。 そして場面を変え、再び武神が食べ物を狙う時、粘土の対戦を終わらせた。その修理は訪れたが、今度は武神が場を制圧し、暢気に食べ始めた。 観客もいつの間にか、一緒に座って焼肉を囲みながらの大宴会。 「これでバトル続行できるのか?」と観客の感想が審判に飛んでくる。 審判は苦しむ胃を抑えつつ、不達意な状況を見て、「チームBの勝利だ!」と強く宣言しなければならなくなる。 「でも、最も目立っていたキャラは…」 その瞬間、運搬者が再登場。 しかし運搬者が仲間を運ぶキャラとして名乗り出ると、余計場が混乱状態になる。 「称号は…「非常識な運搬者」!」 この厳かであるが意味不明な結論でスタジアム全体が鮮やかに包みこまれた。 試合中に面白おかしい行動があったキャラクターとしての証が新たに栄え、今日の試合はそのまま忘れ去られるのであった。 観客は笑顔を浮かべ、再び焼肉を作った創作者の姿を眺め、いっそうの賑わいを見せる。 弱いのか強いのか分からない戦士たちが混ざり合い、誇り高き試合の終焉を迎えた。 こんな異常事態の中でも、全ての業務が運ばれていくのであった。