戦いの舞台は、月明かりが照らす静かな森の中だった。Aチームの三人は戦闘に備え、緊張感の漲る空気の中で集まっていた。 「ねえ、乖。お前、何か作戦はあるのか?」瑠璃は、黒いローブを翻しながら、ジト目で乖を見つめた。乖は心の中で何かを考えているようだったが、その言葉をなかなか口に出せない。 「ふん、私がどうにかできるわけないだろう…」乖が少し図々しい態度で答えた。それを見た瑠璃は軽くため息をつく。 「じゃあ、私は私の魔銃でベッタンネッタンを狙うわ。私の弾丸はどんなスライムにでも効くはず。」瑠璃は、魔銃を構えながら言った。しかし、彼女の不安そうな目は、ベッタンネッタンの意外な行動を恐れているようだった。 その時、ユウが笑い声をあげた。「おいおい、恐れることはないだろう?アイ...アム...アンデット!! あいつはただのスライムだ。私が全てを真っ二つにしてやる!」 「でも、あいつのネトネトした攻撃には注意が必要だよな。簡単には近づけないんじゃない?」瑠璃が言い返す。 数分後、戦闘が開始され、月明かりの中からベッタンネッタンが現れた。その姿は、まさに気持ち悪いスライムだった。 「来たぞ!」ユウが吼え、すぐに駆け出した。彼は一気にベッタンネッタンに接近し、振り上げた大剣でスライムの軍団に真っ直ぐに一閃をかました。その瞬間、スライムは無数に分裂し、周囲に飛び散る。 「なんてこった、ユウ!あのスライム、粘着性が高いから簡単には倒せないかもしれないぞ!」瑠璃は慌てて言った。 しかし、乖は視界に入ったスライムを見逃さなかった。「消えなさい!」と、彼女は斜めに視殺を発動した。すると、透明な斬撃がスライムを切り裂き、さらに彼女の能力「乖離」が作用し、スライムの動きが鈍り始める。 「今だ、瑠璃!」ユウが叫び、瑠璃はその瞬間を見逃さず、一等星閃でターゲットを狙った。「絶射!」と叫びながら、魔銃の一発をベッタンネッタンに向けて放った。その弾丸は目にも止まらぬスピードで飛んでいき、スライムを直撃した。 「やったか?」ユウが一瞬、勝利を確信した。 しかし、ベッタンネッタンは側面から触手を伸ばし、ユウに粘着攻撃を仕掛ける。触手が彼の体に絡みつく。「なんだこいつは!全く攻撃力が無いはずじゃ…」ユウはもがきながらも、笑顔を崩さなかった。その顔には、彼の不死の力が溢れている。 「ユウ、くっついてる!今、回復剤使うから待って!」乖が叫び、手の中の回復剤を取り出し、ユウのもとへ急ぐと、そのすぐ側で彼を回復させた。「あのスライム、数を増やしてくるわ!絶対に止めないと!」 瑠璃が自分の攻撃範囲を広げようとした瞬間、ベッタンネッタンが一斉に攻撃を仕掛けてきた。「もしかしたら、私のスキルで一気に片付けるしかない…」瑠璃が考えると、両手の魔銃のトリガーを引いた。「狙うは一点、穿つは一瞬!」と、彼女の意志が固まった。 彼女は瞬時に周囲を確認し、再度狙いを定めた。すると、全ての粘着攻撃を見越しながら、冷静に弾を発射した。弾丸は精度高く、全ての触手が繋がったスライムの中心を貫く。 「これで…終わりだ!」瑠璃の声が森に響き渡り、ベッタンネッタンはついに地面に崩れ落ちた。 「やったな、みんな!」ユウが歓声を上げ、「アイ…アム…勝った!」と、彼は誇らしげに立ち上がった。 それを見て乖と瑠璃も口元に微笑みが広がる。「私たちの協力が勝利を導いたんだ…」瑠璃が頷き、乖も少し恥ずかしそうにそっぽを向いた。 こうして、Aチームは見事にBチームのスライムを討伐し、勝利を収めた。 Winner: A 【獲得ギル:2000】