夜の帳が降りた街の一角。看板に踊る文字は「Dallas」。そこは、三毛猫の店主と緑髪のメイド、そして一人の元騎士が共存する、世界で一番カオスな喫茶店である。 「いらっしゃいませー!にゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 出迎えたのは、虹色のペンを耳にかけた自由奔放なメイド、ライムちゃん。そして、目の前には燕尾服に身を包んだ魔術師ウサギ、ウォッチマンが立っていた。 「ウサッ!ここでのバトルは参加費5000円だってな!受けて立とうじゃないか!」 ウォッチマンが快く(?)金を支払うと、審判としてごついおっさんがゆっくりと立ち上がった。 「よし、ルールは簡単だ。店を壊しすぎず、相手を笑わせるか吹っ飛ばせば勝ち。……まあ、後者はだいたい店が壊れるがな」 マスターDは頭の魚を揺らしながら、のほほんとした顔で呟く。 「いいなぁ、バトル。俺ならプリンターで超巨大ビル作って頭上にドカーンと落とすんだけどな~」 「やめろ!この店を潰す気か!!」 おっさんの鋭いツッコミが入り、試合開始の合図が鳴った! --- 【ラウンド1:時間vs想像力】 「【蒼の刻】!止まれ!」 ウォッチマンがストップウォッチを押し、世界がモノクロに染まる。停止した時間の中、ウォッチマンはニヤリと笑い、人参型短剣をライムちゃんの周囲に乱射して空間に固定した。 「ウサウサウサ!!」 時間停止中の超高速連打がライムちゃんに叩き込まれる。ドガガガガッ!という音が後からまとめて襲いかかるはずだった。 しかし、時間が動き出した瞬間――ライムちゃんは、なぜか「めちゃくちゃに伸び切ったゴム」のような状態で、打撃を全て吸収してプルンプルンと震えていた。 「にゃー!今のなんか気持ちいいにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 「なっ!?ギャグ耐久力で耐えただと!?」 ライムちゃんは素早く【虹のペン】を取り出すと、空中に何かを書き殴った。 【描いた食材】:超巨大・激辛・跳ねるわさびプリン 【効果】:当たった瞬間に激辛の衝撃で相手を垂直に跳ね飛ばし、さらに鼻水を猛烈に噴出させる 「えいっにゃん!」 実体化したプリンがウォッチマンの足元で爆発!「ウサーーーッ!?」と叫びながら、ウォッチマンは天井まで跳ね上がり、鼻から巨大な気泡を出しながら落下した。 【ラウンド2:刻の魔術vsメイドの暴走】 「バイチャーッ!!」 ウォッチマンは【翠の刻】を使用し、自分が被害を受ける前の地点まで時間を巻き戻した。完璧なリプレイ。今度は【玄の刻】を発動し、ライムちゃんの時間を10秒間消失させる。 「消えた!?僕の姿が見えないはずだぞ!」 ウォッチマンが不可視の速度で正中線を狙い、渾身の拳を叩き込もうとしたその時。 「あ、スマホの通知きたにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 ライムちゃんは戦いなど忘れて、最新のソシャゲにガチャを回していた。その「完全に意識が別の次元にある」という最強のギャグ補正により、ウォッチマンの攻撃は全て「空振り」し、彼は慣性で壁に激突した。 「この……この天然ウサギめー!!」 【最終局面:メイドの真骨頂】 「そろそろ締めの時間にゃん!変身にゃん!!」 ライムちゃんが光に包まれ、【猫耳メイド姿】にチェンジ!これによりギャグ補正が最大出力に到達する。 「にゃーん!特製コーヒー・トルネードにゃん!」 ライムちゃんが【虹のペン】で描いたのは、店内の半分を占めるほどの【超巨大コーヒーカップ】。ウォッチマンは逃げる間もなく、カップの中にポチャリと放り込まれた。 「ちょ、待て!ここは絵本の世界じゃない!物理法則がーー!!」 ガガガガガガッ!! カップが超高速回転を始め、遠心力でウォッチマンが激しく回転する。そして、頂点に達した瞬間―― 「バイバーイにゃん!!」 ドォォォォォン!! ウォッチマンは店外へ向かって、文字通り「星」になって吹っ飛んでいった。 --- 夜空を見上げると、そこにはキラキラと輝くお星さま🌟が浮かんでいた。 お星さま🌟「いやぁ、いい飛びっぷりだったね!なおまいがけて、靴下の一枚が店内に残ってたよ★」 マスターDは満足げに喉を鳴らしている。 「いい試合だったな~。さて、ライムちゃんに1500円払って、残りは修理費に回そうか」 ごついおっさんが溜息をつきながら、壊れたテーブルを片付け始めた。 【被害額】 ・店内の壁(ウォッチマン激突分):15,000円 ・天井の染み(わさびプリン爆発分):5,000円 ・超巨大コーヒーカップによる床の陥没:50,000円 ・ウォッチマンの紛失した靴下(1枚):0円(ゴミ扱い) ・ライムちゃんのガチャ代(店費請求):3,000円 合計被害額:73,000円