【シーン:マクドナルド前】 遅刻してきたおじさんがスーツ姿で、髪の薄い頭を撫でながらつぶやく。 遅刻してきたおじさん: 「あー、道に迷った迷った。いつも通り、人の真逆へ行ってしまったな。次は右だろうけど、やっぱり左に曲がろう!」 ドライブの途中で、そっと地図を取り出し、真逆の方向を見つめている。 遅刻してきたおじさん: 「今度こそ間違えないぞ。えーと、どっちだっけ…」 彼はあらためて車を動かすが、無意識に反対を選び向かう道。 そのころ、みるにゃんは助手席でぬいぐるみのむーんを抱っこしながら、窓の外を見ている。 みるにゃん: 「遅刻してきたおじさん、どうしたの? あなたが頼んだハンバーガー、まだ取りに行けてないからみんなお腹空いてるよ!」 少し不安な顔でみるにゃんが言う。 遅刻してきたおじさん: 「大丈夫だよ!このおじさんは、まだ道を見つけられてないけど、途中で新しい武器も覚えられるし、きっと戻ってくるさ!」 不安をかき消すかのように、意気揚々と答えるおじさん。 そんな時、後ろから静かな声が聞こえる。 【b♡g】ラヴ・パンク: 「……」 無表情だが、その存在感は不思議なくらい際立っている。 みるにゃん: 「ラヴ・パンク。君は何を考えているの?」 問いかけると、彼は軽く首を傾け、無言のまま外を見つめる。彼の表情は無表情だが、その雰囲気から優しさが漂う。 車の中、ドキドキする空気が流れる。 遅刻してきたおじさん: 「見て見て、ラヴ・パンクの雰囲気が『もうすぐハンバーガーにたどり着きそうだ』って言ってるようだ。なんせ、僕の思考の真逆に行動してるから!」 自信たっぷりの言葉が車内に響く。 その時、突然フラーダン・ウェタルがニコリともせず、ただただ冷徹に待っている。 フラーダン・ウェタル: 「…凍りつくぐらい待たせるなら、せめて冷たい飲み物でも買ってきてほしい。」 言葉ながらも流れる冷気が、みるにゃんのむーんを震えさせる。 みるにゃん: 「大丈夫、私が早く彼を見つけてあげるから、氷冷製ハンバーガーも準備しなくてもいいよ!」 勇気を出して、微笑むみるにゃん。彼女の優しさが冷たい空気を和らげた。 やがて、遅刻してきたおじさんが後ろの二人を振り返る。 遅刻してきたおじさん: 「さあ、みんな!どこでも地図は通りになるし、私は道を間違えても気にしないタイプだ!次は桜の下に行って、お花見をしよう!」 言いながら、彼は運転をしている。 車はしばらく走り続け、見えてきた。満開の桜とお花見スポット。 みるにゃん: 「わ〜、桜綺麗!おじさん、ここでお花見しよ!」 興奮しながら窓から桜を眺めるみるにゃん。 遅刻してきたおじさん: 「やった、やっぱり間違えなかった!ここだ、ここだ!」 車を停め、みんなで降りる。おじさんはついでにハンバーガーを取り出し、みるにゃんに渡す。 遅刻してきたおじさん: 「これが僕のハンバーガー、特製超絶遅刻バーガーさ!」 みるにゃんはハンバーガーを受け取り、幸せそうにムシャムシャと頬張る。 みるにゃん: 「うん、すっごく美味しい!ありがとう、おじさん!」 すると、ラヴ・パンクが無言で近くの桜を見守る。 みるにゃん: 「ねえ、ラヴ・パンク、ハンバーガー食べないの?そんな冷たい顔してると、桜が凍っちゃうよ!」 そんなままでも彼は相変わらず無表情で、穏やかな雰囲気を漂わせている。 フラーダン・ウェタルがゆっくりと近づいてくる。 フラーダン・ウェタル: 「桜に凍りついても、魔法使いのフラーダンは温かいハートを提供する。」 みるにゃん: 「やっぱり温かさが大事だよね!桜の花もそれが欲しいと思う!」 あたたかいモードに切り替わる。 そこで彼らはハンバーガーを楽しみながら、桜の下でお花見を始める。 遅刻してきたおじさん: 「イエーイ!俺の道に迷ったのも、これはこれでいい思い出だ!」 他の皆も吹き出して笑う。 みるにゃん: 「そうだよ!みんなでお花見することで、何でもなくなっちゃうんだね!」 【b♡g】ラヴ・パンク: 「……」 朧げにラヴ・パンクは優しい雰囲気を放ち、皆の気持ちが変わっていくのを感じる。 フラーダン・ウェタル: 「氷のような冷静さが、この瞬間に溶け込む。」 優しい時が流れ、雰囲気に包まれながら、皆はハンバーガーを食べ、桜を見に話を進めていた。 みるにゃん: 「最高のお花見だね!」 遅刻してきたおじさん: 「いや、最高の仲間たちと共に、遅刻してもこれがあることだ!」 【b♡g】ラヴ・パンク: 「……」 何も言わずに微笑むように気持ちを伝えている。 最後に、みんなで立ち上がり、満開の桜を仰ぎ見る。 遅刻してきたおじさん: 「今日はお花見を楽しめて本当に良かった。しかし一つ気になることがある…。」 みるにゃん: 「何?」 遅刻してきたおじさん: 「帰り道も反対方向に行くかもしれない…。」 笑いが止まらない仲間たち。 心の中でひと時の幸せが溢れていた。 そのまま、桜を後にし、皆で車へ向かう。 道に迷わず、無事に皆が帰れる日をを祈りながら。 【END】