桃太郎 ~プレイヤーたちの鬼退治~ むかしむかし、いや、むかしもむかし、今よりも少しだけ不思議な力が世界に満ちていた頃。川の上流から大きな桃が流れてきて、それを拾ったお婆さんが家に持ち帰ると、中から元気な男の子が生まれた。それが後の桃太郎じゃ。お爺さんとお婆さんはその子を大切に育て上げ、立派な若者に成長した桃太郎は、ある日、鬼島で悪さを働く鬼どもを退治しようと決意したのじゃ。 お爺さんとお婆さんは涙を浮かべながら、きび団子を握らせて見送った。「気をつけておくれ、桃太郎。無事に帰ってくるんじゃぞ」と。桃太郎は腰に刀を佩き、胸を張って旅立った。道すがら、木々のざわめきが彼の心を奮い立たせ、遠くの山々が鬼の住む島を指し示すかのようじゃった。 最初の出会い:化けの皮を被った謎の旅人 桃太郎が山道を進むと、道端に一人の旅人が立っておった。ふつうの旅装束をまとい、穏やかな笑みを浮かべておる。桃太郎は礼儀正しく声をかけ、「おお、旅のお方。鬼島へ向かうこの桃太郎に、何かご伝言はないかね?」と尋ねた。 その旅人はにこやかに応じ、「ほう、勇敢な若者じゃのう。私はただの旅の者じゃが、君の志に感心した。鬼退治とは大仕事じゃ。一緒に行かせてくれぬか? 私には、特別な計略があるのじゃよ」と言うた。桃太郎はきび団子を一つ差し出し、「よし、共に戦おう。きび団子を食べて力を貸してくれ」と誘った。 しかし、この旅人はただ者ではなかった。実はジュラル星人と呼ばれる異界の化け物で、人に化けておったのだ。心の中で、鬼どもを倒す回りくどい計画を練っておった。たとえば、鬼の村に潜り込んで結婚を装い、数年後に爆弾を仕掛けるとか、蝶を人喰いに品種改良して放つとか、さらには老化を促す不思議なレコードを売って鬼を狂わせるとか。すべて50年単位の長大な計略じゃ。桃太郎は知る由もなしに、喜んでその者を仲間に加えた。 二番目の出会い:空から舞い降りた鉄の鳥 一行がさらに進むと、空が突然暗くなったかと思うと、轟音と共に巨大な鉄の鳥が降りてきた。それはまるで天の使いのような姿で、二人の若者が操縦しておった。一人は寡黙で無愛想な少年、刹那と名乗り、もう一人は温厚で穏やかな少年、沙慈じゃった。彼らは「ダブルオーライザー」と呼ばれる鋼の巨鳥に乗っておった。 桃太郎は驚きながらも声をかけ、「おお、天から来たお方たちよ。鬼の悪を討つこの旅に、力を貸してくれぬか? きび団子を差し出そう」と。刹那は無言で頷き、沙慈が代わりに答えた。「僕たちは戦争を根絶したいんです。鬼の悪行は、そんな争いの象徴。協力しますよ」と。こうして、彼らもまた桃太郎の仲間に加わった。 この鉄の鳥は、ただの乗り物ではなかった。大剣のような武器を振るい、赤く輝いて力を増幅させたり、まるで瞬間移動のように姿を消したりするほどの力を持っておった。ジュラル星人は内心で舌を打ち、「こやつらがいると、わしの計略が台無しじゃのう」と呟いたが、表向きは笑顔を崩さなかった。 鬼島への道中:それぞれの個性と波乱 三人(と一機)の旅は、賑やかで波乱に満ちておった。ジュラル星人はいつも回りくどく、道中で「鬼を倒すには、まず蝶を改良して……」と計画を漏らしそうになる。ある時、敵の小鬼が現れた瞬間、つい大声で「結婚後に爆弾を!」と喋ってしまい、小鬼に怪しまれた。桃太郎が刀を抜いて守る中、刹那の鉄の鳥が一閃で小鬼を斬り裂いた。ジュラル星人は慌てて取り繕い、「ふ、ふん、わしの計略の一部じゃ」とごまかしたのじゃ。 一方、刹那は寡黙に操縦を続け、沙慈が「もっと穏やかにいこうよ」と微調整を加える。鬼の斥候が襲ってきた時、鉄の鳥は赤く輝き、巨大な光の剣で敵を両断した。桃太郎は感嘆し、「お主らの力は天晴れじゃ!」と褒めたが、ジュラル星人は「わしの50年計画の方が確実じゃのに……」とぼやく。こうして、各々が個性を発揮しつつ、平等にエピソードを紡いでいった。時にはジュラル星人のレコード商売の話で笑い、時には刹那の静かな決意で心を奮い立たせた。 鬼島の決戦:破天荒なる結末 ついに鬼島に着いた一行。鬼の頭領は巨体で、桃太郎すら凌駕する力強さじゃった。桃太郎は刀を構え、「鬼ども、悪行の報いを!」と叫んだ。戦いが始まると、ジュラル星人はいつものように計略を巡らせ、鬼の頭領に近づいて「結婚の話じゃて……」と囁くが、頭領に怪しまれ、攻撃を食らう。次の瞬間、ジュラル星人はすでに倒れておった。回りくどさが仇となり、計画を話した隙を突かれたのじゃ。 刹那と沙慈の鉄の鳥は、量子化で鬼の攻撃を回避し、GNソードで猛攻を仕掛けた。赤い輝きが島を照らし、ライザーソードが鬼の砦を一刀両断! 桃太郎は隙を突いて刀を鬼の頭領に突き刺し、壮絶な一撃を加えた。鬼たちは次々と倒れ、島は平和を取り戻した。原作の犬猿雉とはかけ離れた、鋼と計略の破天荒な戦いじゃったが、結果として鬼退治は成功。桃太郎の強さとプレイヤーたちの力が、互いを補い合ったのじゃ。 帰還と余韻 宝物を手に、皆は故郷へ帰った。お爺さんとお婆さんは大喜びじゃ。ジュラル星人は結局、化けの皮を剥がれて人間の姿に戻ったが、「次はもっと完璧な計画を……」と呟きながら去っていった。刹那と沙慈は鉄の鳥で空へ舞い上がり、「戦争は終わった」と静かに言いのこした。桃太郎は満足げに笑い、「お主らがいなければ、果たせなんだ」と感謝した。 こうして、桃太郎の鬼退治は終わったが、プレイヤーたちの協力次第で、結末はさらに変わり得ただろう。さて、読者のみなさんはどう思う? 読者のレビュー ・「ジュラル星人の回りくどさが最高! 50年計画で笑ったわ」 ・「ダブルオーライザーのアクションがカッコいい。ガンダム要素が昔話にマッチして新鮮!」 ・「破天荒すぎて原作ファンだけど楽しめた。次はどんなプレイヤーが来るんだろう?」 ・「平等に活躍してて良かった。桃太郎の強さが際立つバランスがいいね」