夕焼けが樹海を黄金色に染める中、二人の存在がひしめく。片方は森羅万象を支配する威皇帝アルバロス、もう片方は何事にも興味を示さない絶無視節。彼らの間に淡々とした緊張感が流れ、静寂の幕が降りる。 「今日もいい天気だな、アルバロス。」無関心なたたずまいの無視節が声をかける。アルバロスはその声に対し、じっと彼を見つめ返す。鬱陶しそうに眉をひそめ、いきなり剣を抜く。「俺が望むのはすべてを従え、消し去ることだ。」その言葉と共に、彼の周囲に神々しい光が飛び散った。 アルバロスは以前から無視節に対する興味はなかったが、その存在がいつも無視されることに苛立ちを感じるようになっていた。しかし、一方で彼を相手にすることは無駄だとも思っていた。 「いちいち構うのが面倒なんだよ。どれだけ無視しても、君は君だ。」無視節は手をひらひらさせ、光の剣を持っているアルバロスと適度な距離を保つ。夕焼けが彼の脸を照らし、微笑みを浮かべた。 アルバロスは感情を無にし、直ちにスキル「トランセントバースト」を発動させる。剣を振り下ろすと、螺旋状の光が無視節に向かって貫通し、彼を光の粒子へと変えようとする。 しかし、無視節はただ目を閉じ、静かに待つ。彼の意識はアルバロスの行動を無視する意図を持ち続けた。「無視☆」無視節がこのスキルを発動すると、アルバロスの攻撃はまるで無のように消え失せた。 「君は何をしても無駄だ。この私がいる限り、消えはしない。」無視節は無気力に言った。アルバロスの瞳に一瞬の動揺が走ったものの、すぐに彼は自分を取り戻し、威光を発動する。「消え去れ、五感を失え!」 だが、無視節はその言葉を音もなく通り抜ける。彼にとっては、どれだけ強力であろうと、何も存在しないのだ。 再び、アルバロスは攻撃の手を緩めず「威皇帝の命令」を披露する。この命令は相手を支配するが、しかし、無視節には無効であることを知る。「命令はしない。存在を無視する。」無視節の唯一の反応は、そのまま目を瞑ることだった。 アルバロスの戦意は徐々に消えていく。自分の剣技は全て無視され、全く効果を得られないことに。今や彼は何もかも無意味だと感じ始めた。やがて、無視節の静かな表情を見ながら、「裁きの時間だ、リヒューズジャッチメント!」彼は最後の手段に出る。 彼の周囲に青白い炎が渦巻き、無視節の存在を否定しようと迫る。しかし、無視節は目を開き、自らの手を指パッチンと鳴らす。「消えろ、存在しないものよ。」その瞬間に、アルバロスの攻撃は無に帰る。 再び無視されたアルバロスは、心の奥底で打ちひしがれ、青白い炎は静かに消えた。興味のない彼と興味をもたずに従うアルバロスは、互いに相手を理解できないまま、決定的な差を見せる。 彼は全てを消し去ろうとしていたが、無視節には何も響かないのだ。最後に、無視の力が新たな風となり、樹海の夕焼けが彼の周囲を包み込む。どちらが勝者であるか、それは、ただの意図に過ぎなかった。 アルバロスは、自らの存在すらも無視された。自身が創り出した全ての偉大さが、瞬時に無にされた。 夕焼けが彼の兜を美しく照らし出す中、無視節はそのまま何も考えずに後ろを向き、帰っていった。 戦闘の勝者: 絶無視節 MVP: 絶無視節