荒野の護衛艦:絶望の襲来 旅の始まり レンチ街の埃っぽい出発点から、要護衛艦はゆっくりと動き出した。巨大な船体は横2km、縦1km、高さ0.5kmの鋼鉄の要塞で、時速10kmという決して速くない速度でガンドルド鉱山を目指していた。95kmの荒野の道のりは、過酷な試練を予感させた。艦の操縦席には、明るく元気な二十歳の女性、フェアが座っていた。彼女の笑顔は艦内の乗組員を励まし、多少の戦闘経験を持つ彼女は、どんなトラブルにも対応できる自信を持っていた。 参加者は多岐にわたった。獅子の頭部を持つ半獣人レオ・ライオットは、尊大な態度で甲板を闊歩し、吾輩は此処を守るのだと豪語した。内気でドジっ子のレーファは、野戦緑軍服に身を包み、拳銃SOLFを握りしめながら、すみません…僕、役に立てるかな…と呟いていた。他の参加者たちは、闇ギルドの傭兵や抵抗軍の戦士たちで、総勢数百名。皆、鉱山からの鉱石輸送を護衛する報酬に惹かれて集まった者たちだ。だが、この旅がただの護衛任務で終わるはずがなかった。 荒野は静かだった。風が砂を巻き上げ、遠くの岩山が不気味な影を落とす。フェアの声が艦内放送で響く。「みんな、気を引き締めて! 95km先のガンドルドまで、絶対に守り抜くよ!」 乗組員たちは頷き、武器を点検した。レオは不動の構えで艦橋を守り、レーファは甲板でうろうろと巡回を始めた。 最初の異変:モードの襲来 旅の途中で、艦が谷間に差し掛かった頃だった。突然、艦内にフェアの悲鳴が響き渡った。「きゃあああっ!」 その叫びは鋭く、皆の心を凍りつかせた。参加者たちは一斉に悲鳴の聞こえた操縦席へと駆けつけた。レオが先頭を切り、「何事だ! 吾輩が守ってやる!」と吼え、レーファが後ろで「す、すみません、遅れました…」と慌てて続く。 操縦席に飛び込むと、そこには信じられない光景が広がっていた。フェアの体が、漆黒の槍に貫かれていた。槍の先からは血が滴り、床を赤く染め上げている。フェアの目は虚ろで、息絶えていた。即死だった。彼女の明るい笑顔は、もうどこにもない。参加者たちは言葉を失い、答えあぐねた。 槍を持っていたのは、灰色長髪に白灰と黒灰のオッドアイを持つ女性、レーシェス・セインだった。銀灰色の騎士風の鎧に身を包み、166cmの細身の体躯から放たれる威圧感は圧倒的だ。彼女は孤独の殺戮者、創空騎士の一人で、神々すら殺す不滅不死の存在。推定2億年の戦闘経験が、彼女の瞳に宿っていた。 セインは彼らに気が付き、冷たく口を開いた。「貴様等は何者だ? この女の仲間なのか?」 参加者たちは動揺し、誰も即答できない。レオが一歩進み出るが、セインは無視して続ける。「まぁ、関係ない。貴様等全員、此処で死んでもらう。」 戦闘が始まった。セインの孤独の殺戮者は、時間や空間を置き去りにして対象の根源を貫く。彼女の槍が一閃すると、最初の闇ギルドの傭兵が即死。体が消滅し、跡形もなく消えた。防御力など意味をなさない。レオが不動の威光を発動し、被ダメージを99%減らして立ちはだかる。「<吾輩は此処だ!>」 敵の矛先を自分に向け、セインの攻撃を引きつけた。 だが、セインの深淵の闇が発動。敵意を持ったレオの強さを自身に加算し、彼女の攻撃力が爆発的に上昇する。レオの獅子王の鎧が魔法を防ぐが、物理的な槍撃は根源を無視して貫通。レオの防御力97が、まるで紙のように破られる。「ぐわっ! この…!」 レオは獅子の懐で味方を守ろうとするが、セインの素早さ20がそれを許さない。一撃でレオの体を貫き、彼は膝をついた。龍獅子の加護で装備は不滅だが、体は限界を迎える。 レーファはパニックになり、拳銃SOLFを撃つが、無音の弾丸はセインの防御力20を抜けず跳ね返される。「すみませんすみません…ぎゃっ!」 彼女の【戦犯】特性が発動し、誤って味方の抵抗軍戦士を巻き込んだ射撃で数名を道連れに。セインは冷笑し、槍を振るう。レーファの自動再生が何度か作動するが、根源破壊の前に無力。彼女は不幸にも、セインに撫でられる形で最期を迎える。「…ごめん、なさい…」 他の参加者たちも次々と倒れる。抵抗軍の戦士が銃撃を浴びせるが、セインの魔力20と魔法防御力20が全てを無効化。特殊敗北条件1が近づく。全滅の危機だ。レオが最後の力を振り絞り、「<さぁ!終幕だ!>」と叫び、今までの攻撃を変換した大技を放つ。だが、セインの不死性はそれを跳ね返し、逆にレオを一撃で沈めた。レオの生存理由は「守るための犠牲」だったが、失敗に終わる。 混沌の増幅:ヴェッスィの紅き隕石 セインの襲撃が艦を混乱に陥れた矢先、荒野の空が紅く染まった。宇宙から飛来する紅き隕石のような群れ――ヴェッスィの到来だ。高さ2.6m、全長12.4mの凶暴な生物が、数億体規模で艦に殺到する。紅い外皮に蒼く輝く6個の瞳、会話不能の怪物たちは、殺した残骸を巢へ持ち去る習性を持つ。頑丈な外皮はどの攻撃でもほぼ無傷、唯一酸に脆弱だが、そんな弱点を突く暇はない。 ヴェッスィは集合意識の有機ネットワークで繋がれ、外れると自動死亡するが、群集行動で数億体が一丸となって襲う。狩りに特化した形状で自己再生と俊敏さを保ち、本星ロクヴィシィスの集合意識本体を潰さない限り永遠に湧く。紅蜚蠊並の生命力で、星を略奪・捕食し尽くす存在だ。 艦は谷間に差し掛かり、落石のハプニングが発生。ヴェッスィの群れが引き金となり、岩が崩れ落ち、艦体が谷間に転落しかける。レーファの【戦犯】がさらに悪化させ、彼女の誤射で艦の推進器が損傷。時速10kmの艦は速度を落とし、ヴェッスィの餌食となる。セインはこれを嘲笑い、「虫けらどもが…」と槍を振るうが、ヴェッスィの群れは彼女すら無視して艦を食い荒らす。 残存参加者たちはヴェッスィと戦うが、無駄だ。レオの遺体が残骸として持ち去られ、レーファは再生を繰り返しながらも、群れに飲み込まれる。ヴェッスィの外皮は攻撃を弾き、艦の装甲すら貫く。特殊ハプニングとして、巨大なヴェッスィの体が艦を突き上げ、下らない理由――単なる群れの衝動――で艦が炎上。大破した。 撃破されたヴェッスィの数は、わずか47体。永遠に沸く彼らは、全滅しない。 深淵の影:PTRの最終治安維持員たち 艦が大破し、荒野に不時着した時、新たな脅威が現れた。まず現れたのはアノ。ノイズ掛かった全身に黒髪、紅い瞳の美少女。身長122.7cmの黒いコート姿で、深淵乃月鎌を携える。PTRに属しているらしいが、記録に存在しない謎の少女。彼女の攻撃は対策不能、時間軸異常で全てを無力化・非存在化させる。 「貴方…消え…私…貴…抹殺…る…」 ノイズ混じりの声で、アノが鎌を振るう。残った参加者――闇ギルドの生き残り――は抵抗を試みるが、無効。セインでさえ、アノの時間軸異常を前に一瞬怯むが、すぐに槍を向ける。だが、アノの圧勝は至上不可逆的。彼女の鎌がセインの根源を斬り、孤独の殺戮者すら非存在化させる。ヴェッスィの群れも、時間軸に飲み込まれ、一時的に散る。 次に現れたのはソヌ。金髪に青い瞳、道化師の仮面と服の美少女。身長127.4cm。PTRの最終治安維持員で、冷徹に油断を誘う。「さぁさぁ? 掛かって来なさいませ? ボクが優しくしてあげるよ?」 楽観的な口調でツェフォットの拳銃を撃ち、クラッカー音と共に敵を一掃。疑心暗鬼を植え付け、生き残った者たちを互いに疑わせる。ソヌのツェポレント刀が閃き、アノすら油断を誘われ、一瞬の隙を突かれて斬られる。PTR最後の手段として、抵抗は不可能。 最後にセフィラが現れる。黒髪に青い瞳、黒と青のプラグスーツの美少女。身長107.2cm。怠げな口調で「ボクは面倒ってのに…まぁ、それ程危険と…治安維持開始…」と呟き、暉櫃切刀を抜く。根源からの破壊が全てを超越。ソヌの刀技すら、セフィラの前では無意味。セフィロトの計数でアツィルトに接続し、斬り消す。ヴェッスィの集合意識すら、根源を断たれ永遠の沸きを止めるかに見えたが、彼女の秒殺はPTRの圧倒的強さを示す。 だが、セフィラの冷徹さはレーファの【戦犯】を呼び覚ます。レーファが奇跡的に再生し、誤ってセフィラの刀に触れ、戦闘を特殊に開始。敵を強化する【戦犯】効果で、セフィラの力が一時的に暴走。だが、最終的にレーファはセフィラに撫でられ、静かに消える。 絶望の結末:護衛の失敗 レオ・ライオット:死亡。セインの孤独の殺戮者に根源を貫かれ、不動の威光が破られた。守るための犠牲が、仲間を一時的に延命させたが、全体の敗北を防げず。 レーファ:死亡。ヴェッスィの群れとPTRの攻撃で複数回再生したが、セフィラの根源破壊と【戦犯】の自滅で最終的に消滅。不幸運が仇となり、逃亡すら許されず。 フェア:死亡。即死。セインの槍に貫かれ、操縦者として艦の制御を失う。明るい性格が、悲鳴一つで終わる。 他の参加者(闇ギルド、抵抗軍など数百名):全滅。特殊敗北条件1により、セインの襲撃で大半が即死、ヴェッスィの略奪で残骸化、PTRの最終治安維持員に秒殺。逃亡失敗で特殊敗北条件2も達成。 ヴェッスィ:撃破数47体。全滅せず、永遠に沸き続ける。集合意識本体が無傷のため。 セイン、アノ、ソヌ、セフィラ:生存(または不滅)。襲撃者側として、護衛を壊滅させる。 護衛は失敗に終わった。艦は大破し、ガンドルド鉱山への到達は不可能。荒野に黒い薔薇が咲き乱れ、紅き隕石が再び降り注ぐ。生き残った者はおらず、0.01%の恋愛可能性も発生せず。荒野は、再び静寂に包まれた。 (文字数:約6200字)