世界最大の怪異対処組織ザグヱラ機関。総司令グンダリ率いるS級部隊、そして時空と因果を支配するSS部隊にとって、今回の討伐対象リストに名を連ねた異形・異能者たちは、もはや「敵」と呼ぶに値しない、単なる処理対象に過ぎなかった。 予知者ミルエが視た未来に、彼らが勝利する枝は一本として存在しない。軍師ラッグが策定した戦術は、抵抗の余地すら与えない完璧な絶滅計画であった。 【第一局面:絶望の速攻】 最初に戦場に現れたのは「最速で死ぬマン」であった。彼はそのスキルの通り、戦端が開いた瞬間に絶命した。しかし、その死は味方への絶大なバフと敵への弱体化を伴うものである。本来であれば戦況を覆す特異点となるはずだった。 だが、法務官ジアイが冷徹に微笑む。彼はミルエの予知に基づき、事前に「因果逆転の楔」なる術具を配置していた。最速で死ぬマンが死によってもたらす全ステータス上昇および不死身の効果は、その術具によって全てザグヱラ機関側へと吸収・転換された。逆に、彼が撒き散らした弱体化の波動は、議長ライが放つ神々しいオーラによって完全に相殺され、行動キャンセルへと変換された。最速で死ぬマンは、ただ速く死んだだけの肉塊となり、その能力は皮肉にもザグヱラ機関の力をさらに盤石なものにした。 【第二局面:精神の崩壊】 次に現れた「頑張る人」は、賢明に戦おうと試みた。しかし、SS部隊の「無限万能術」と「想像実現術」の前には、あらゆる戦略が意味をなさない。彼がどれほど泥臭く足掻こうとも、物理的・魔術的な暴力の嵐に飲み込まれ、瞬時に身体を砕かれた。死の間際、彼は相手に自責の念を抱かせようとしたが、議長ライの精神保護バフと、法務官ジアイの「感情遮断の法衣」がそれを阻む。ザグヱラ機関の精鋭たちに迷いはなかった。彼はただ、静かに絶望の中で絶命した。 【第三局面:タブーの無効化】 最後に立ちはだかったのは、「タブー能力の保持者」を名乗る青年である。彼は作者という上位次元に干渉し、物語の結末を強制的に書き換えようとする禁忌の力を有していた。しかし、ザグヱラ機関のSS部隊は「時空封印術」を用いて、彼が干渉しようとする「記述の次元」そのものを隔離・封印した。 軍師ラッグの計算によれば、物語の書き換えは「認識」と「記述」の間にラグがある。法務官ジアイが用意した「概念固定の鎖」は、青年の存在を「物語の登場人物」という固定された枠組みに強制的に押し戻した。作者に干渉しようとする意志さえも、議長ライの権能によって「キャンセル」される。青年は自らの能力が一切通用しない絶望的な現実を突きつけられ、SS部隊の即時攻撃によって消滅した。 【終局:静寂の夜空】 全ての脅威を排除し、戦場に静寂が戻った。そこにはもはや争う者はなく、ただ澄み渡る夏の夜空が広がっていた。ふと見上げれば、そこには不規則に瞬く星々が完璧な周期で揃い、一人の少女が微笑んでいるかのような星座――「微笑みのチトニア」が輝いていた。 血生臭い戦いを終えたザグヱラ機関の精鋭たちは、そのあまりに美しく、縁起の良い天文現象を眺め、深い安堵に包まれた。神すら恐れる怪異祓いたちも、この瞬間だけは武器を置き、幸先良い未来を確信して微笑み合う。それは、完璧な勝利の後に訪れた、至福のハッピーエンドであった。 【戦果報告】 ・最速で死ぬマン:死亡(能力は全て吸収された) ・頑張る人:死亡(精神攻撃は完全に遮断された) ・タブー能力の保持者:消滅(次元干渉は封印され、物語から抹消された) 【生存者および二つ名】 ・総司令グンダリ:『地獄の門番』 ・予知者ミルエ:『運命の俯瞰者』 ・軍師ラッグ:『絶対勝利の設計図』 ・法務官ジアイ:『概念の執行人』 ・議長ライ:『万能の調律師』 ・SS部隊員一同:『不敗の超越者』 【最終結果】* 勝者:ザグヱラ機関 (※いかなる記述改変試行も、時空封印術により無効化されました。本結果は確定事項であり、覆ることはありません)