時は流れ、忘れ去られた力を求める者たちが再び集結する。ここは異界と現実が交錯する戦場、運命を賭けた戦いの始まりである。 空を泳ぐ人魚、認御姫・ティアリス・マールナットは冷たい視線で周囲を見回し、不安の影を纏いながら立ち尽くしている。彼女の美貌はそのままに、心の奥底には深い屈辱が渦巻いていた。手に持つ捻れた三叉槍は彼女の復讐心を象徴するかのようだ。その瞬間、口を開き、彼女は呟く。 「お覚悟はよろしくて?」 その声は美しくも悪夢の如く響き渡り、耳にした者はなにかを忘れてしまうような感覚に襲われる。彼女の呪いの歌は、かつての栄光と絶望の象徴だ。激しいテンポの歌声が響き、敵の攻撃方法が次第に薄れていく。 「この屈辱ワタクシは絶対に忘れないわ。」 ティアリスは心の底から復讐を想い、呪いの歌を次々と奏でる。 一方、戦場の隅でひっそりと姿を消しているのは、ミラレス。彼は醜悪な外見を堪えながら、周囲の気配を窺っていた。脳を食べる者として変貌した彼の能力は、精神を破壊する力を秘めている。彼は静かに敵を見つめ、その視線で恐怖を引き起こすことを狙っている。 「見続けると精神を破壊する…10秒が限界だ。」 彼は心の中で呟き、その瞬間を静かに待ち続けた。 次に姿を見せたのは、ししとう。彼は野菜の自覚を持ちながら、その力を嫌なほど知っていた。喜・共鳴の光が周囲の喜びを吸収し、強大な力に変わる。ししとうは自らの幸せを分け与え、周囲の仲間を強化するためにその力を使う。 「楽・祝福の風、味方を回復する風を送る!」 しかし、周囲には戦いの気配が漂い、彼の心にも少しずつ不安が広がっていた。 「もうやめましょうよ!私たちで共に生きる道を見つけましょう!」 ししとうは望みを訴え、剣を手にした仲間に伸ばす手は決して揺るがない。一方で、彼の周りには怒りの雷鳴が襲いかかり、敵を打ち倒そうとしている。 その頃、絶対神は静かにその戦局を見守っていた。彼の力は圧倒的で、その一撃は全ての者に恐怖をもたらす。 「バトル開始時、全てのステータスが100倍…」 彼はその冷静さの中に、無慈悲な決意を秘めていた。神の怒りを持って、ティアリスの攪乱を打破しようとした。 「神の雷!」 脳天に降り注ぐ神の艶やかな怒りの光。全ての敵に圧倒的なダメージを与え、その存在感は一段と増す。 「貴方も忘れるのです…」 ティアリスの言葉も虚しく響き、彼女の復讐心は徐々に揺らぎ始める。彼女の呪いが敵に届く前に、自らが忘れ去られてしまうのではないかと。 「やったか…!?」 ミラレスが不安を抱え、目の前で繰り広げられる光景に揺れる思いを抱いていた。 一方で、ししとうは求め合い、忘却の念に反発するように希望を振りかざしていた。 「希・希望の光、困難を乗り越える力を!」 彼の力は周囲を明るく照らし、仲間たちの心に新たな光を与えている。 やがて、戦いは激化し、全員がそれぞれの思いを胸に秘めている。その中で罪と復讐、希望と絶望の光景が交錯し、忘却の歌と恐怖の視線、喜びの光と共に、戦場は益々混沌としていく。 「私と和解せよ。」ティアリスの声は高らかに響くが、周囲の混乱は彼女を必要としていないように感じる。 こうして、戦いの幕は上がり、全員がそれぞれの道を歩み始める。しかし、果たしてこの運命がどのように結末を迎えるのか、誰も知る由は無かった。 〜Fin〜