戦場は燃え立つような熱気に包まれ、灼熱の炎に照らされた【天獄神殿】の内部。天井まで届く巨大な柱がそびえ立ち、壁には熾烈な神々の戦いの痕跡が刻まれている。ここに集うは、最高位の天使【天焔】。彼の前に立ちはだかる存在は混沌とした少年、カオス。この二人の戦いは、世界の存亡をかけた決戦となる。 カオスは絶望的な髪と混沌の瞳を持つ少年であり、その姿は見る者に恐怖を与える。混沌無秩序で子供っぽい性格が、彼の底知れぬ力量に繋がっている。対する【天焔】は、その容姿は美しく、まるで天から降り立ったかのような神々しさを放っている。彼の存在感はまさに圧倒的で、周囲が静まり返るほどだ。 「……さらば、勇者よ」彼は一言を残し、瞳を閉じる。それは彼の全ての尊厳と力をかける証。彼のすぐ背後には、魂翼《聖獄》が広がり、神聖な焰が舞い上がり、宙を焦がす。彼の心には敬意が宿り、カオスという存在に向けられている。 「アハハ! 下等生物、私が相手になるなんて運が悪いよ!」カオスは声高に笑い、両手を広げる。その方向で無秩序に複数の絶望の蝶々が舞い上がり、周囲の空気すら撹乱している。彼の存在自体が混沌であり、場の因果を破壊しつつあるのだ。 瞬間、戦闘が開始された。自ら動く【天焔】の口元からは言葉が漏れず、ただすぐに動き出す。彼は天の焰の力を集結させ、相手との距離を一気に詰める。身を捻り、熾烈な速度でカオスへ近寄り、一撃を放つ。しかし、カオスはその攻撃を受け止めることなく、ただその場で笑い続ける。 「その攻撃、無駄だよ! どうやったって私には効かないからね!」混沌の瞳がきらめき、すぐに反撃が来た。彼の手のひらから発せられる『原初の混沌』のスキルが、全ての因果関係を断ち切る。まるで風のような、無秩序に形を持たない攻撃が天焰を包み込もうとする。 【天焔】は一瞬もその攻撃を予知し、彼はすぐに身を低くし、力を溜め込む。彼の背後で起こった焰は一瞬にして膨れ上がり、ただ立ち尽くすカオスに向けて放たれる。「天聖焔群!」無数の焰が天を覆うように迫り、すべてを焼き尽くさんとする。 しかし、その焰はカオスの周りで炸裂することもなく、彼の無秩序な存在の前に消失する。カオスの笑い声が神殿に響き渡る。「アハハ! やっぱり無駄だね、君みたいな生物が私に立ち向かうなんて、懸命に笑わせくれる!」 【天焔】はその無理な状況に凍りつき、驚愕の表情を見せた。彼の神々しい瞳の奥に一瞬の緊張が走る。再び、彼は冷静となり、これまでの戦闘経験を元に反撃に転じる。背後の翼が一際高く羽ばたき、焰を圧縮し、相手に向けて放つ。「焔煌創!」 圧縮された白き焰がカオスを貫こうと迫るが、そこには混沌がすでに存在している。カオスはその攻撃をまるで楽しんでいるかのように受け流し、真っ直ぐに【天焔】の元へと走り込む。「如いて,あなたの攻撃を全て私が引き受ける! みんな破壊しちゃおうよ!」 辣腕を無駄にして防御する【天焔】。彼は自らの未来を読み解く力で、いつも通りの可憐さでカオスの攻撃をしっかりとかわす。あらゆる攻撃を避け、反撃へ向かうその姿は、まさに神の如く美しい。天使としての誇りを持ち続け、混沌という存在に真正面から立ち向かっていく。 その戦闘は永遠とも思える時間が経過する。すれ違い、避け合う両者。互いに一歩も引かず、戦闘は続いていく。しかし、カオスの方が得意な形でリードしているのは明らかだった。 それに気が付いた時、【天焔】は新たな奥義を発動する。彼は戦場の境界を越え、焰の死刑場に変える。【審判焔廷】が発動し、周囲の空気が緊張に包まれると同時に、全ての空間が揺らぎ始める。カオスはその様子に興味を示し、手を叩いて笑うだけだった。 「アハハ! それは面白い! さぁ、どうするのかな?」混沌の言葉が流れ出る。彼の心には悪戯心が満ち満ちている。しかし、【天焔】はそれに動じることなく、心を一つにして焰の力を高めた。彼は神の如く高く舞い上がり、絶対的な決意を持つ。 終末の鐘の音が響く。そして、彼はぶつける。「終焔・天獄刑!」その声が神殿中に響き渡り、カオスの存在を呑み込む焰の波が現れる。 カオスは怯まず、瞬時に混沌を生み出し、天焔の攻撃を砕く。しかし、その瞬間、彼は全身を焰に包まれ、魂が天なる焔へと喰われる。混沌にあるカオスの笑みは、一瞬にして消え去り、周囲は静寂に包まれた。 「永遠に眠れ」天焔はごく静かにその一言を告げ、光の中に消えていく。 戦場にはただ一つの静けさしか残らなかった。