闘技場において、奇跡とも言える戦いが始まった。負傷者は、古びた剣を強く握りしめ、彼の目の前に立ちはだかる存在を見据えた。その名は、ゴールドレディ・オーロ・クリューソス。彼女の金髪はまるで太陽のように輝き、身にまとった黄色のドレスは華やかでありながらも、戦場に相応しい威圧感を醸し出している。 「あなた、黄金は好きかしら?」彼女の口元から発せられた言葉は、余裕と自信に満ちていた。それに対して、負傷者は一瞬、鈍い痛みを感じた。彼女の慢心が、彼にとってのチャンスかもしれない。 負傷者は静かに深呼吸をし、繰り返される戦闘の記憶を胸に秘めた。彼はしっかりと剣を握り直し、次の瞬間、彼女に向けて突進する。彼の背中に宿る古びた鎧の感触が、彼を支えていた。剣が光を受け、神々しい輝きを放つ。 彼は、敵対者の攻撃に備えるために筋肉を引き締めた。絶え間ない危機により、彼の身体はその回避能力を徐々に磨き続けてきた。剣が振るわれると同時に、負傷者はすかさず動きをいなす。たとえ相手がクイックな動きであったとしても、彼の視線は決して逸れない。 「甘いわね、あまり動かないほうがいいわ。」オーロ・クリューソスが放ったその言葉は、悪意を持って彼を揶揄した。黄金の束縛が彼に襲いかかる。触れた瞬間、負傷者の全身が黄金に覆われてしまうという危機感に彼は襲われた。 だが、彼はあきらめない。彼の心の奥底で沸き上がる熱意、それが彼を奮い立たせた。彼は肉体の痛みを感じるほど、強く立ち上がっていく。 ゴールドレディの眼前での絶望的な状況にもかかわらず、彼は古びた剣を振り上げ、全ての力を一撃に込めた。彼は剣の先端から溢れ出る力を感じ、その打撃が強靭な敵に直撃することを確信した。 「ふん、無駄よ!」オーロは自信たっぷりに手をかざし、黄金の動物を呼び寄せた。金の獣が走り寄ってくる。 だが、その瞬間、負傷者は負けじと踏み込む。彼は今までの戦闘で学んできた回避技術を駆使し、金の獣が振りかざす頭部をすり抜け、そのまま剣をオーロの懐へと突き込んだ。 「なっ…!?」彼女の驚愕の声が耳に残る。負傷者が放った一撃は、彼女の心臓に向かって真っ直ぐに突き刺さる。 実際、負傷者は数多くの戦いを重ね、痛みをもって覚悟を決めたその一撃だった。彼がこの思いを込めた瞬間、古びた剣は神々しい光を放ち、オーロの美しい姿を照らした。 剣は彼女の胸に深く食い込み、光が広がっていく。それが如実に彼女を包み込む。彼女の強大な魔力が剣に触れ、逆に吸収されていく。 「あなたが持つすべての黄金が、今、私のものになる。」負傷者はその瞬間、力強く言った。 オーロは抗うように抵抗したが、その身体は徐々に黄金に変わっていく。しかし、彼女は最後の力を振り絞る。 「マイダス・タッチ!」彼女の声が闘技場に響く。負傷者の装束にも触れる。 次第に、その瞬間、無数の黄金が彼を包み込み、視界が黄金色になった。だが、負傷者はその重さを逆手に取り、一気に力を注ぎ込む。 彼は痛みを感じるほどの重みを耐え、再び立ち上がる。身体を外から支える黄金が彼の訓練で磨かれた技術によって彼の得意技に変わる。 「私は負傷者だ。何度でも立ち上がる。」負傷者はゆっくりと、しかし確実に剣をオーロの心臓の奧へと突き刺し続けさせた。 瞬間、彼女の身体が崩れ、そのまま闘技場に黄金の波が広がるように倒れ込む。 「私の勝利だ。」負傷者が高らかに言う。彼は決して疑わなかった。この戦いのために多くの惨劇を耐え抜き続けた苦しみの先に、彼の勝利が待っていると。彼は負傷者としての誇りを持って、その場に立ち続けた。 真の勝利とは、一度倒れても、何度でも立ち上がり続けることだ。それが負傷者の運命であり、その無限の闘志が彼を突き動かす力だった。