白熱の空島カーレース 青い空に浮かぶ白い雲の中、点在する空島群を背景にしたレースが始まろうとしていた。最初のチェックポイントまでの距離は短いが、先に進むにつれて複雑なコース展開が待ち受けている。 出場者たちのライディングマシン 酒盛狸 ポンポコ - カート名: ポンポコ号 - 見た目: リサイクルされた木材とカラフルな缶の装飾が施された、メルヘンチックなデザイン。フロントには酒の瓶のモデルがついている。 - 性能: 最高速度は80km/hで、加速力はやや劣るが、コーナリング力は高く、安定感がある。 - 特殊能力: 酔っ払った状態で変化すると、体が「酔っ払いクラゲ」に変身し、移動速度が一時的に上がり、周囲の障害物を簡単に避けることができる。 若き戦士 フレア・スピード - バイク名: ファイヤースピード - 見た目: 炎を模したデザインが施されたロケットのようなバイク。赤とオレンジのグラデーションが目を引く。 - 性能: 最高速度は200km/h、加速力とコーナリング力のバランスが非常に優れている。 - 特殊能力: 急加速スキルを活かし、数秒間だけ驚異的な速度で突進することができ、振り切ることが可能。 捜査用覆面兎型自動二輪 フクメ - バイク名: ポリスマロン - 見た目: 白いスクーター型のデザインで、可愛らしい兎の形。サイレンライトが装備されている。 - 性能: 最高速度は100km/h、加速力が高く、カーブでもスムーズに進むことができるが、やや不安定。 - 特殊能力: ホバージェットにより、空中を滑空しながら移動することで、障害物を避けることができる。さらに、テーザー砲を使い一時的に後続のライバルの動きを封じる。 ウーバーどかーん 照 針子 - バイク名: 爆走ベスパ - 見た目: 見た目はレトロで可愛いベスパ。しかし、全体にわたる爆薬のコーティングが施されており、異様な存在感を放つ。 - 性能: 最高速度は220km/hで、加速力は抜群。コーナリングはやや難があるが、爆発物を活用することでカバー。 - 特殊能力: 移動中にピザ(C4爆弾)を投げることができ、遥か後方からでも爆発を引き起こすことが可能。 --- レース開始! 「オイラの時代が来たべ〜!」ポンポコが酔いながら叫んだ。 「行くわよ!」とフレアが耳を引っ張りながら一気にアクセルを全開にする。 「ふぎゃーっ!」ポンポコもすかさず反応し、ゆらりとした動きでスタートを切った。 一方、フクメは「行きます、お客様たま」と言いながら、ホバージェットで高く舞い上がった。先へ進むため、重心をきっちり保ちながら、スムーズに空中を滑りながら前進する。 「大爆発のお届けにぃー参りましたー!」針子が後ろから迫ってくる。彼女のバイクからは、C4爆弾が連なり、それを投げつける準備をしている。 第一チェックポイント 「1つ目のポイントへ!」フレアが道を先導する。「と、いった所で!」急加速をかける。 フレアのバイクが火花を散らしながら、他のライバルたちを一気に追い抜く。 「酔っ払いクラゲ!」ポンポコが叫び、力を込めて変化しようとする。しかし、明らかに間違った形のクラゲになり、目の前の障害物に絡まる。 「うわあ〜!」と大声で叫び、コースの外へ突っ込んでいく。 「今だ、前進!」フクメがテーザー砲で後ろの付近でバトル中の同士を狙う。その瞬間、テーザーが火花を噴き出し、針子のバイクに当たった! 「おっと、もらった!」針子は急接近しながら、爆弾を相手に向けて投げつける。 「まさかその手がくるとは思ってなかったのです!」フクメは小さく呟きながら、空を飛んで避ける。しかし、直後の一発が爆発してしまった。 ポンポコも後方から「負けないべ〜!」と頭を掻きながらエンジン全開。突如としてへんてこな速度で前進を始めたにもかかわらず、燃えたように宙を舞い、先頭のフレアを追い抜く。 「フウー!もう少しで追い上げられそうだ!」フレアは炎色の剣を握りしめながら、コースを回り続け、絶妙なカーブを安定して切っていく。 第二チェックポイント 空島を巡る道、すでにライバルたちは近くに迫ってきている。 「この後のコーナーで勝負よ!」フレアはコーナーの先を見据えて、スタートする。 飛び込もうとするが、意外な瞬間に針子が爆弾を踏んづけ、その瞬間大爆発が起こった! 「わああーーー!!!」その迫力に愕然としたが、フレアはすかさず急加速。 「今よ、爆走ベスパ!」針子も続いて、コーナーを曲がる。 針子が前に出ると同時に、先に進んだフクメが近退。安定しないポンポコだけがその後ろでフラフラなのだった。 「オイラの出番だ!」ポンポコが酔いをピシャリと引き締め、一瞬真面目な顔に。ひょんなことからカートのスピードが上がり始める。その変わり果てたポンポコは、周囲の浮遊物に衝突しない程度に進む。 フワフワと回るようにカーブを切りながら2番手に入るポンポコ。今度こそ真面目になったようだ。 「オイラが突っ込んだら引き離す!!」声高らかに叫ぶ。さらに加速する。 第三チェックポイント 「さあ、ここからが本番よ!」フレアは前を走り続ける。「急加速、いくわ!」目の前のカーブに突入すると、急加速スキルを使った。 「素早い!さすが!」目に見えないスピード感で先に進み続ける。 「ただの女の子だなんて思ってちゃダメよ」と冷静に構えたフレア。 一方でポンポコは、引き続き自身のカートが進む。酒の力を借りて、「酔っ払いタヌキ」の技で右に左にシフトしつつカーブを切って進む。 「オイラにだけはできる技だべ!」 「このままじゃまずい!行くわよ、ポンポコ!」フクメの声が聞こえる。ホバージェットを駆使し、一瞬のうちに空中で向きを変えた。 「そのまま直進です!」 第四チェックポイント 全体が好転している。ポンポコもフレアも、そしてフクメもそれぞれの進路をひた走る! 「もちろん、余裕だよ!」フレアが自身のバイクに寄りかかり、前に進むその間に、後方から針子が迫ってくる。「ピザ!!」ボムを放り投げるも、フレアはすかさず横に寄った。 「ふっ、当たるわけないでしょ」 しかし、ポンポコがその時フルスロットルで進む。想定外となる速度で前方を走り去っていく。 「オイラが真ん中をな!」 「ポンポコが!リーダーを!」フレアが隙を見て急加速! ゴールライン 空島レースの最後の直線。 「勝負だ、ポンポコ!ここから先は負けないんだから!」 最後の横一列、全員が全速力で進み、ポンポコのカートとフレアのバイク。フクメもスピーディーに接近。この瞬間、全員が互いの視界を奪い合う。外せない、一気に差をつけないといけない。 手に汗握る終盤、細かく動く。これがカーレースの楽しみ。 最後の直線でフレアがフルスロットルをかけて、一直線で突き進む。しかし果たしてポンポコは意地を見せる! 「絶対に負けられないっ!!」 「フフ、ひょっとして進みすぎ?」と針子がそれを一気に追い越す!爆弾を放り投げ、「大爆発のお届けに、参りましたーーー!」 レース結果 1. フレア・スピード (ファイヤースピードの圧倒的加速) 2. ウーバーどかーん 照 針子 (驚異の爆発を生かした勝負) 3. 酒盛狸 ポンポコ (トリッキーな動きで楽しませた) 4. 捜査用覆面兎型自動二輪 フクメ (安定感を持たせ続けたレース) さて、華やかなレースが終わる中、勝者は自分のバイクを直しながら笑いもしなかった。 「さすがだ、ってやつよ…次も頑張るわ!」と短いながらも自信に満ちた言葉を最後に残して、フレアは勝者としての誇りを高めたのだった。 --- これが熱い思い出となった空島のレース。ライバルたちとの切磋琢磨、爽やかな風、すべてを束の間に感じながら、彼女たちは新たな挑戦に向かうのだった。