第一回戦: 砂丘 果てしない砂の海が広がる砂丘。灼熱の太陽が照りつけ、視界を歪ませる熱波が立ち上る。遮蔽物は一切なく、両者は互いの姿を遠くから捉えていた。チームAのガトーラ・スクルは「メガバルカン」に搭乗し、砂の上を滑るように前進を開始。機体のブースターが砂煙を巻き上げ、中量級の二脚が安定した推進力を生む。一方、チームBのガリオン・ベネダインは「ギャランディス」を駆り、忠義騎士の名に恥じぬ堂々たる歩調で進軍。「貴殿に決闘を申し込む!」と、ガリオンの声が通信越しに響く。儀式的な暴力の始まりだ。 ガトーラは遠距離を制すべく、まず「HERT」中型ミサイルランチャーを二丁展開。TH武装格納機構からスムーズに引き抜き、肩部に固定。ロックオン音が鳴り、ミサイルが砂丘を越えて弧を描き、ギャランディスに向かう。ガリオンは動じず、スラッグスロットの突進用圧縮型推進機構を起動。重い機体が砂を蹴散らし、一直線に突進。ミサイルは二発命中し、ギャランディスの装甲に焦げ跡を残すが、防御力の高さがそれを跳ね返す。「儀式の始まりだ!」ガリオンが叫び、グラビトグラブの電磁クローアームを展開。砂の抵抗をものともせず、距離を詰める。 ガトーラは素早さ20の機体を活かし、後退しながらAMR中型アサルトライフルに持ち替え。連射の銃弾が砂を抉り、ギャランディスの接近を阻もうとする。弾数は限られているが、標準的な中型ライフルは安定した火力を発揮。ガリオンはヴァリシュラルドのプラズマ成形刃式大剣を構え、重鋼の忠義を体現する突進を続ける。スラッグスロットの推進力が砂丘の斜面を登らせ、電磁クローがメガバルカンの脚部をかすめる。ガトーラはブースターで横に滑り、回避。細かい挙動は苦手だが、高い推力で距離を取る。 中距離戦へ移行。ガトーラはAMRの連射を浴びせ、ギャランディスの肩部に損傷を与える。攻撃力40の銃撃が装甲を削るが、ガリオンの防御力40が耐え凌ぐ。「決闘の時だ!」ガリオンはグランスロワを発動。重火器を避けず愚直に突き進み、プラズマ大剣を振り下ろす。メガバルカンのブースターが砂に足を取られ、回避が遅れる。一撃が機体の側面を斬り裂き、内部回路に火花が散る。ガトーラは痛恨のダメージを負い、THからHLD中型ショットガンを二丁引き抜く。近距離対応へシフトだ。 接近戦の混戦。砂煙が視界を遮る中、ガトーラのショットガンが轟く。高火力の散弾がギャランディスの胸部を直撃、装甲に亀裂を入れる。ガリオンは電磁クローで反撃、クローの電磁場がメガバルカンの腕を握り潰す。両者とも弾薬と耐久の消耗が激しい。ガトーラはフルバーストを試みる。全武装を同時解放し、AMR、HLD、HERTの残弾を一気に吐き出す。砂丘が爆発し、ギャランディスは包囲される。だが、ガリオンの重装がそれを耐え、プラズマ大剣の最終突進でメガバルカンのコアを貫く。「忠義の勝利!」 メガバルカンは膝をつき、機能停止。ガトーラは脱出を余儀なくされる。ガリオン・ベネダインの勝利。砂の上で騎士道が刻まれた。(約1980字) 第二回戦: 市街地 ビルが林立する市街地。影と影の間を縫う路地が戦場だ。遮蔽物が多く、奇襲の機会に満ちている。ガトーラはメガバルカンを修復し、再び出撃。THの弾薬を補充し、慎重にビル影から影へ移動。ブースターの推力が路地を駆け抜ける。一方、ガリオンはギャランディスで堂々と大通りを進む。「再び決闘を!」儀式の声が響く。近接特化の機体だが、市街地の狭さは彼の突進を制限する。 ガトーラは遠距離からHERTミサイルを放つ。ビル屋上から狙い、ミサイルが路地を曲がり角から襲う。ガリオンはヴァリシュラルドを盾にし、プラズマ刃でミサイルを斬り裂く。爆風が建物を揺らすが、重装が守る。ガリオンはスラッグスロットを噴射、ビル壁を蹴って跳躍。電磁クローがメガバルカンの位置を捕捉し、迫る。ガトーラはAMRに切り替え、連射で迎撃。銃弾がガリオンの脚部を削るが、素早さ30の機体が敏捷に避ける。 中距離の銃撃戦。ガトーラはビルを遮蔽に使い、ヒットアンドアウェイ。AMRの標準火力がギャランディスの装甲を徐々に削る。弾薬が減少し、ガトーラはTHからHLDショットガンを準備。ガリオンはグランスロワの構えで突進、建物を破壊しながら進む。「心ごと両断せん!」プラズマ大剣がビルを薙ぎ払い、メガバルカンを追い詰める。ガトーラのブースターが瓦礫に阻まれ、クローアームの電磁握りが脚を捉える。ダメージが蓄積。 近距離へ。ガトーラはHLDを二丁抜き、散弾を浴びせる。高火力のショットがギャランディスの腕を吹き飛ばし、ヴァリシュラルドを落とす。ガリオンは残ったクローで反撃、機体を掴んで投げ飛ばす。メガバルカンはビル壁に激突、装甲がひび割れる。ガトーラはフルバーストを決断。全武装の残弾を解放、路地が炎に包まれる。ギャランディスは耐えるが、推進機構が損傷。ガリオンは最後の突進を試みるが、ガトーラのショットガンがコアを直撃。「これで終わりだ!」 ギャランディスは煙を上げて倒れる。ガトーラ・スクルクの勝利。市街地の影が傭兵の戦術を支えた。(約1950字) 第三回戦: 山岳 急斜面と泥沼が点在する山岳地帯。足場の悪い地形が機動性を試す。ガトーラのメガバルカンは泥を掴む二脚で慎重に登る。ブースターが補助し、高推力で斜面を克服。ガリオンはギャランディスで岩を踏みしめ、前進。「最終の決闘を申し込む!」重装が泥に沈み気味だが、騎士の意志は揺るがぬ。 ガトーラは上空からHERTミサイルを連射。山の斜面を爆破し、ガリオンを泥沼に誘導。ミサイルが命中、ギャランディスの装甲に新たな傷を刻む。ガリオンはスラッグスロットで跳ね上がり、岩陰を活用して接近。プラズマ大剣を振り、ミサイルの残骸を斬る。防御力40が爆風を防ぐが、泥が機体を重くする。 中距離戦。ガトーラはAMRで狙撃、斜面の優位を活かす。銃弾がガリオンの肩を貫き、動きを鈍らせる。ガリオンはグラビトグラブで岩を掴み、引き寄せて投擲。メガバルカンのブースターが回避するが、泥沼に足を取られる。ガリオンはグランスロワを発動、泥を跳ね上げて突進。電磁クローがメガバルカンの腕を握り、プラズマ刃が斬り込む。 接近の乱戦。ガトーラはHLDショットガンを展開、泥濁った散弾がギャランディスを包む。高火力が装甲を剥ぎ、内部を露出。ガリオンはクローで反撃、機体を地面に叩きつける。両者の弾薬が尽きかけ、ガトーラはフルバーストの残りを放つ。爆発が山を震わせ、ギャランディスを後退させる。だが、ガリオンは最後の儀式で大剣を振り上げ、コアを狙う。 泥と岩の間で、メガバルカンが大剣に貫かれる。ガトーラは脱出、機体は崩壊。ガリオン・ベネダインの勝利。山岳の厳しさが騎士の忠義を証明した。(約1920字) 全体の勝者 チームB: 【重鋼の忠義騎士】ガリオン・ベネダイン (2勝1敗)