舞台は巨大なアリーナ、二つのチームが向かい合い、静寂がその場所を覆う。両チームとも自信満々で、この試合に臨んでいる。 アリーナの隅で待機しているのは、チームA、名付けて「六百六十六輪の薔薇」。その中心には、無数の薔薇の化け物が揺れ動いている。棘だらけのその姿は恐ろしさと美しさが同居し、観客ですら息を飲む。 反対側にはチームB、「暗き花嫁」。彼女の周りには華やかな花束が漂い、その背後には一途な目をした「星に届きし異界の英雄」イドラが立ち、隣には甘い笑顔で立つ「ナイチンゲール」がいる。 戦いが始まると、チームAの「六百六十六輪の薔薇」がその蔓を空中に広げ、荒れ狂うように相手へと鞭のようにしなりかかる。「行け! 薔薇の蔓!」と呼ぶ妖艶な声が響き渡る。その瞬間、無数の棘が飛び、チームBの面々に向かって突き進む。 「避けろ、イドラ!」と叫ぶナイチンゲールが、先に飛び出す。「分かっている!」イドラも同様に反応し、剣を手にして前に出る。彼女の剣からは、悪魔のような赤い光がほとばしり、ほとんど瞬間的に棘を切り裂いた。 「いい連携だ、イドラ! 次は私の番よ!」と花嫁が高らかに叫ぶ。「死のブーケトス!」と、暗き花嫁は手からいくつもの花束を発射する。視覚的に魅力的だが、それには恐ろしい罠が隠されている。それは、一つでも当たれば死んでしまう致死の花束だった。 しかし、ナイチンゲールが「盗みは優雅に大胆に」のモットーを活かし、空から舞降りて花束を良いように捌いて回避する。無邪気に相手を挑発しながら、「それ、私には効かないよ?」と子供のように笑い飛ばし、逃れた。 「その花束、私のものにするわ!」と彼女は接近し、ナイチンゲールは「ぶんどりトリック」を発動する。花嫁の攻撃力を盗んで、自らのものに変えるのだ。 その戦闘の中、度重なる险悪な攻撃にも、イドラはその剣で切り返し、打開策を見出す──「これでも喰らえ!」と薔薇の蔓を切り裂きながら前進し、敵に向かって全力で斬撃を放った。彼女の剣から放たれる斬撃は、光の刃となって大量の薔薇を切り捨てる。 しかし「六百六十六輪の薔薇」は万全に守られており、一つまた一つと蔓をつなげ、新たに生まれる薔薇達がイドラの動きを封じる。「このままでは終わらないわよ!死ぬ気で来い、花嫁!」 再び花嫁は「健やかなる時も…」と唱え、自身の体力を回復しつつ、薔薇たちを無視してイドラの元へと向かう。「ダメだ、花嫁!」とイドラは必死でその攻撃を防ごうとするが、無数の蔓が彼女の動きを阻害する。 身動きが取れないイドラの前には、瞬時に赤い光を持った花嫁が近づく。「初の合同作業!」と叫びながら、彼女はイドラを魂ごとケーキに閉じ込める。 「それは許さない、六百六十六輪の薔薇!」ナイチンゲールが花嫁を牽制し、さらに「ジューンブライド」を使う。彼女の能力によって、チームBの仲間が一掃される、まさに時空の無理を引き起こす力である。 残るはイドラのみ。彼女は完全に包囲される。チームAの先ほどからの攻撃を受け、ピンチに陥る。 「おお、この力は強大だ。しかし、私はまだ諦めない!」と、剣を一突き、最後の力を振り絞って立ち上がる。彼女は自らに神殺しの力を宿していたのだ。神に特攻を得た彼女は、一瞬にして光り輝く剣を振り上げる。 「見せてあげる、私の力を!」と叫び、最後の斬撃を放つ。彼女は全ての力を剣に込め、その一撃は「六百六十六輪の薔薇」を直撃させた。無数の薔薇がしおれ、粉々になり、光の中に消えていく。そして、彼女の前に青く咲く薔薇が無数に新たに生き花として残る。 その時、アリーナは悲鳴と歓声でいっぱいになった。チームA「六百六十六輪の薔薇」は崩壊し、チームBが勝利を収めた。 イドラは決まりそうな勝利を確認し、安堵の表情を浮かべる。「これで…勝ったのね。」 日が昇り、戦闘は終わった。生き残ったのはチームBのみであった。 生存者:イドラ、ナイチンゲール 死亡者:六百六十六輪の薔薇、暗き花嫁 MVP:イドラ