夕暮れ時、赤き空に青い炎がごとく燃え上がる光が散らばっていく。その中心に立つのは「偽りの悪神」、彼女の姿は漆黒のコートに身を包み、右目には青い炎が灯っている。周囲には不気味な風が吹き荒れ、攻撃を仕掛けるために待ち構える三頭竜の姿も見える。 一方、その場に立つ参加者たちは、今まさに迫りくる死の気配に心を引き締める。 「私、ベル……いくよ!」と、高らかに叫んだのは、黒髪の少女後藤鈴、魔法少女ベルである。彼女は変身呪文「星よ、咲き誇り舞い上がって」と唱え、亜麻色の髪に碧眼の魔法少女へと姿を変える。一瞬にして彼女のまわりには星のような光が舞い落ち、魔法少女としての力を宿す。 「私が致命的な一撃を与えるから、みんな、準備しておいて!」 魔法少女ベルは、彼女の魔導具「六罪の輪」を指にはめ、一つ目の魔法を発動させる。 「届いて!」 彼女が叫ぶと同時に、星の力が集まり、流星の弾幕が空から降り注ぐ。 「これが私の力だ!」 それに触発されて、次に前に出たのはウミだった。ウミは無口でありながらも、その存在感は周囲の気を引き寄せる。彼女はバイクに跨り、そのエンジンが轟音を立てて鼓動する。 「てきとう世界線から来た魔法少女、ウミ。急加速するわよ!」 ウミはギアを一段階上げ、瞬時に彼女のバイクは鳴り響くように加速し、凄まじいスピードで「偽りの悪神」へと突進していく。彼女の後ろには強風が立ち上がり、ウミの狙った目の前には魔弾が迫っている。 「何をしてるの、私が行くのに!」ベルが叫ぶ。だがウミは既に彼女をかき消して、魔法少女の得意技ともいえるショットガンで「偽りの悪神」に向かって発射する。ステッキから弾が連射され、次々と雨のように降り注いだ。 「これで一撃を!」 一方、その様子を見守るようにしていたフォールン・メリーも、ここからの戦闘に加わる。 「みんな、いっしょに頑張ろうね。私は……精霊さん助けて!」と彼女は叫び、手を前方に掲げる。すると、その手の中から青白い光が現れ、大精霊が召喚される。光と生きるものとの調和の中で、彼女は仲間たちを守るための精霊の力を引き出した。 「私の思い、皆に届け!」 大精霊の力によって、参加者たちの周囲には水の結界が発生する。 「退かない! 風精霊の力を借りた竜巻の障壁を展開!」 ベルが合唱のようにスキルを唱えると同時に、彼女の周りに竜巻が発生した。流れ込む風は「偽りの悪神」の魔弾を弾き返し、凄まじい力を持って敵を打ちのめそうとしている。 すると「偽りの悪神」は冷酷に笑った。「無駄な努力ね。私の力を思い知りなさい。『悪神による死亡遊戯』!」 その言葉と同時に、彼女の両手から呪わしい魔弾が放たれ、暴風雨のような攻撃が参加者の方へと迫った。その場は地獄のような光景となり、参加者たちは一斉に防御に回る。 ウミはバイクのスピードを上げ、同時にサングラスがスキャン機能を作動させ、魔弾の動きを分析する。「慌てない! これを避けながら、攻撃を続けるわ!」 ウミは、瞬時にバイクで攻撃を避けながら、弾薬が装填されたショットガンで反撃すると、彼女の攻撃が「偽りの悪神」に当った。 「一撃!」 しかし「偽りの悪神」の攻撃は凄まじく、風の障壁を越えて次々と参加者たちに突き刺さる。 「メリー!大丈夫?」ベルが叫ぶ。「私たちは負けないから!」 「精霊さん、皆を守って!」 メリーもすぐに反応し、エリクサーを転送する光の精霊が現れ、彼女の仲間たちを癒そうとした。その瞬間、彼女はこれまでの苦しみや悩みを忘れて、仲間たちを助けるための力を奮い立たせる。 「貴方を助ける!」 光に包まれた瞬間、仲間の姿が一瞬鮮明に映り、彼女は一つ一つの小石を持った精霊たちに精霊の力を託す。 「無駄なことよ!」と「偽りの悪神」が言い放つ。「私の力を思い知るがいい!」 彼女の周囲が青い炎で満たされ、悪神による三頭竜の攻撃が再び襲いかかる。火炎ブレスが荒れ狂い、その効果は絶大。周囲はまさに地獄絵図。 「全員、集中して!」 ベルの声が響く。 「これが私たちの力だ、浄化しろ!」 希望を持ち続ける彼女は、再び「六罪の輪」に魔力を送り込む。 「 聖剣、空裂く聖剣アルストロメリア!」 お守りの力が解放され、背後から聖剣が浮かび上がる。ベルの中に宿る魔力が彼女を支え、浄化の力を持って奮い立つ。「今こそ、逆襲の時だ!」 「みんな、一緒にいくよ!」 そう叫び、流星の弾幕と風の竜巻が一つになって「偽りの悪神」へと向かっていった。それに力を得たのはウミの超絶テクの仕業。彼女は幾度も攻撃を重ね、「偽りの悪神」の青い炎が絶え間無く放たれつつある。 「ウミ、主導権を渡すわ!今度は、あなたが!」ベルが叫び、まさに強力なコンボを繰り出す。 「私に任せて!」 ウミのバイクが迫り、そして、精霊さんと共に最大攻撃を狙う。大精霊の力とブレンドして特大攻撃が放たれる。「夢の中から持ってきた武器、今こそ使う時!」 再び、「偽りの悪神」からの攻撃が続いてくる。その瞬間、メリーは意を決して、首飾りを破壊する感覚を味わう。「やめて!」と叫びながら。 彼女の魔眼が解放され、「破壊と再生」の力を伴って巻き起こる奇跡の光。メリーの一撃は遠くで爆発し、あまりの力を元に「偽りの悪神」の体に強烈な衝撃を与える。 「みんな、負けないから!」 仲間たちの努力によって、少しずつ「偽りの悪神」にダメージを与えられた。そしてその力は彼女をしっかりを守らせた。 弾幕の真ん中で、ベルが叫ぶ。「皆の力が一つになったとき、必ず勝てるの!」 戦況は次第に苦しくなって行く。何度目かの攻撃で、「偽りの悪神」は力なく後退し、混乱の中で仲間たちが強力なスキルを発揮する。 「私たちは、決して諦めないから!」 ベルの叫び声、ウミの加速、メリーの奇跡が一つになり、最接近し、ついに三人は力を合わせた。 そのとき、時間が過ぎ去る感覚を忘れた。5分の任期が経過し、すべての参加者が吹き飛び、退場させられた。 その場に響く音、ブラストの電流。何かが終わりを告げた。 戦闘の結果は、参加者たちが与えたダメージは982ダメージとなった。満ちていく力強さの中で、その時間はもう来ない。