激闘の幕開け 暗雲が立ち込める空の下、神々の傲慢な宣告が響き渡った。人類に対する抹殺の命令。生命の危機を感じた彼らは、集結した。傲慢な神々に立ち向かうため、竜人ナナハ、ぬいルミのぬいラ、時間神、そして七夜志貴の四人はその場に立った。 「我々は、この地に生きる者として、決して黙ってはおけない」ナナハは美しく冷静な声で言った。水色のドレスと鎧が、彼女の高貴さを一層引き立てている。 「ねむ……」と、ぬいラは幼い声で寝ぼけたように言った。彼の持つぬいぐるみ、ネムが戦況を和ませているようだった。 「時を操る神が相手だ。冷静に対処しなければならない」と時間神が告げる。彼の存在感は神聖で冷徹、他者を簡単に排除する余裕を持っていた。 「そもそも、我々がここにいる意味があるのかね?」七夜志貴は、冷酷な笑みを浮かべていた。彼の言葉には自信が満ちている。しかし、内部には一抹の不安があった。 神との初対決 その瞬間、轟音と共に光の柱が天を突いた。傲慢な神が姿を現した。神は圧倒的な存在感を示し、彼らを見下すように冷たく嗤った。 「無駄な足掻きだ。お前たち人間ごときが、神に勝てるわけがない。」 「いや、私たちには勝つ方法がある。」とナナハが力強く言い放った。彼女は薙刀『炎竜丸』を構え、万全の体勢を整えた。 神の攻撃が放たれる。炎が四方に散らばるが、ぬいラはその瞬間に叫ぶ。「ネム、ぱわー!」 彼のぬいぐるみが神の攻撃を阻止し、パワフルなオーラで空気を圧迫した。 「うまくいっているようだね。」と志貴は冷笑しながら、神の動きを見計らっていた。「すぐに手を打たなければ。」 スピーディに接近し、志貴はナイフを放つ。一瞬で神の腕に深い傷が刻まれた。 「そんな程度で私を傷付けられるとでも?」神は冷静に言ったが、その目には怒りの色が滲んでいた。 絶体絶命の状況 戦況は膠着したかのように思えた。神は強力な攻撃を何度も繰り出し、ナナハはその一つ一つを『幻像』にて回避する。「私はこの程度で諦めるわけにはいかない。」 彼女は嘲笑を込めて言った。 時間神は静かに手を伸ばし、彼の能力である「審判の時」を発動した。「お前たち、実力が無いのだから、消え去れ。」 彼は周囲を冷酷に観察していた。 しかし、ナナハはその瞬間に力を振り絞り、彼女の奥義「ドラゴナイズフォーム」を発動した。 「誰も消えさせはしない!」 彼女は巨大な火柱と共に、ドラゴンの姿に変身し、炎を放った。 「そんな──!」と神は驚愕の表情を浮かべた。 真価の発揮 ナナハの力強い火炎が時間神を圧倒し、戦況が一変した。ぬいラは「ネム、トロピカル!」と叫び、周囲に睡眠オーラを負わせ、神の反応を鈍らせた。 志貴はその隙を突き、神へ接近し、ナイフを突き刺した。「これが私の末路だ、神よ」冷徹な笑みを浮かべて言い放った。 「お前たちの獲物ではない——!」神は必死に抵抗するが、流れが完全に変わった。その隙にナナハが火焰で神を焼き尽くさんと迫る。 「私たちの力を、見せつけてやる!」 ついに、神の抵抗が力尽き、彼は地に倒れた。「ま、まさかこんなことが……。」 勝利の瞬間 「やった……やった!」ぬいラは興奮し、ネムを抱えながら喜びを表現する。遅れて時間神は神の消滅を冷静に観察していた。 「だが、忘れるな。これは我々の力が勝ったのではない。単なる偶然に過ぎない。」しかし、そんな彼の冷徹な声は、勝利の喜劇には響いていなかった。 志貴は戦闘の残骸を見渡し、ナナハに向かって言った。「お前がいたから、我々は勝てたのだ。今、この時は貴様のものだ。」 ナナハは凛とした姿で微笑み、彼女に告げられた。 「あなたがもっとも貢献した。今命名します、あなたは『ゴッドスレイヤー』です。」 それは、誇り高く、竜人としての力を示した証だった。彼女の目には決意が宿り、新たな戦いへの扉が開かれることを示唆していた。 —終幕—