第1章:混沌の開幕、絶望の海水 闘技場のゲートが開くと同時に、戦慄が走った。実況の「ごつお」が絶叫する。 「さあ始まりました!地獄のバトルロワイヤル!参加者は多種多様、誰が生き残るか全く予想がつきませんぜ!」 解説マンが冷静に付け加える。「注目すべきはあの魚ですね。ただの鯛に見えますが、オーラが異常です」 その瞬間、戦場に異変が起きた。参加者の「大した強さをしている鯛」が静かに口をパクつかせた瞬間、半径50kmが瞬時に深海へと変貌したのだ。猛烈な水圧と絶望的な窒息感が一同を襲う。 「ぎゃああ!水だ!いきなり海になったぞ!」ごつおが叫ぶ。 重装甲のアルが水圧に耐え、ソウバが刀を構えるが、鯛は時速300kmの速度で戦場を縦横無尽に駆け巡る。その一撃は弾丸よりも速い。まず、何もできずに呆然としていた「女の子」が、鯛の猛突撃により身体を貫かれ、一瞬で消し飛ばされた。 【退場者:女の子 決め手:大した強さをしている鯛の突撃】 第2章:弾幕と雷鳴、そして混乱 「まだ終わらねえ!アルさんが火力を出しますよ!」ごつおが盛り上げる。 アルは水中で機動外肢を駆動させ、ガンドヴォルクを乱射。超大型多銃身式機関砲の弾丸が海中を切り裂く。しかし、鯛への攻撃は全て無効化される。むしろ、アルが攻撃の意思を持った瞬間、彼女の身体が急速に縮小し、小さな「オキアミ」へと変貌した。鯛はそれを一口で飲み込む。 「ええっ!?あんな重装備の美少女がオキアミに!?」解説マンが驚愕する。 【退場者:アル 決め手:大した強さをしている鯛のオキアミ化】 一方、半天狗は恐怖に震えながら逃げ回っていたが、ルーレットマンが自らアルの残弾に当たり、背後の巨大ルーレットを回転させる。ルーレットの針が止まった先は、運悪く半天狗であった。ルーレットマンが受けるはずだった衝撃が半天狗に転移し、老人の身体が爆散。しかし、そこから積怒、可楽、空喜、哀絶の四体に分裂し、戦場はさらに混沌を極めた。 第3章:剣技の交錯と時間停止 「おっと!ここでソウバ君が動いた!相手は分裂した鬼たちだ!」ごつおが叫ぶ。 ソウバはオッドアイを輝かせ、蒼波を発動。金青色の瞳で、空喜が放つ音波攻撃を真っ向から切り裂く。さらに、哀絶の激涙刺突を模倣し、自身の剣技へと取り込む。 「なるほど、こういう斬撃か!」 ソウバは緋羽に切り替え、朱色の瞳で爆発的な斬撃を繰り出し、哀絶を文字通り消し飛ばした。 【退場者:哀絶 決め手:ソウバの緋羽】 だが、そこへ暁美ほむらが静かに介入する。彼女は時間停止を発動し、静止した世界の中で積怒と可楽の周囲に大量の爆弾とタンクローリーを設置。時間が動き出した瞬間、凄まじい爆轟が起こり、二体は肉塊へと変わった。 【退場者:積怒・可楽 決め手:暁美ほむらの爆弾】 第4章:不屈の桜と憎しみの化身 「戦況は拮抗していますが、春堂寺さくらさんが不気味に耐えていますね」解説マンが分析する。 さくらは鯛の猛攻を驚異的な反射神経で【回避】し続けていた。回避するたびに彼女の攻撃力と魔力が上昇し、さらに回避率も加算されていく。 「ふふっ、いい感じに上がってきたかな!」 さくらは七春星を抜き放ち、目にも止まらぬ速さで空喜を切り裂く。 【退場者:空喜 決め手:春堂寺さくらの七春星】 しかし、追い詰められた半天狗の残滓は、強引に一つに融合し、最強の分裂体「憎珀天」へと進化を遂げた。圧倒的な威圧感が闘技場を支配する。憎珀天は狂圧鳴波を放ち、広範囲に衝撃波を撒き散らした。ルーレットマンがその衝撃に当たり、再びルーレットが回転。しかし今回はルーレットマン自身が選ばれ、衝撃で身体が真っ二つに裂けた。 【退場者:ルーレットマン 決め手:憎珀天の狂圧鳴波】 第5章:絶望の無間業樹 「憎珀天の怒りが爆発した!これはもう終わりか!?」ごつおが絶叫する。 憎珀天は必殺の血鬼術 無間業樹を展開。無数の石竜子が戦場を包囲し、雷撃、突風、超音波、刺突の一斉照射が降り注ぐ。 まどかが光の矢で防戦し、ほむらが時間を操作して回避を試みるが、広範囲すぎる攻撃に限界が訪れる。ソウバは蒼波で波動を断とうとしたが、あまりの物量に押し潰された。 【退場者:ソウバ 決め手:憎珀天の血鬼術 無間業樹】 まどかもまた、光の矢を撃ち尽くしたところで石竜子の刺突を受け、意識を失う。ほむらは絶望に染まりながら、瀕死の状態で唯一の手段、時間遡行を発動させた。世界が白く染まり、時計の針が巻き戻る。 第6章:書き換えられた運命 一ヶ月前。ほむらは病室で目覚めた。彼女はこの一ヶ月を使い、参加者全員の弱点、そしてあの「鯛」の理不尽な能力を攻略するための準備に費やした。 再び訪れた闘技場。ほむらは迷いなく動く。まず、時間を止めた状態で、鯛が「攻撃の意思」を検知する前に、超高密度の特殊爆薬を鯛の口の中に直接流し込んだ。 「今度は逃さない」 時間が動き出した瞬間、鯛の内部で大爆発が起こる。無敵を誇った鯛も、内部からの概念崩壊を伴う爆発には耐えられず、内側から弾け飛んだ。 【退場者:大した強さをしている鯛 決め手:暁美ほむらの時間差内部爆破】 第7章:最終決戦、予想外の斬撃 残るは憎珀天と春堂寺さくら、そしてほむら。憎珀天は再び狂鳴雷殺を放つが、さくらはそれを【回避】。そしてついに、致命的な一撃をあえて受け、スキル《春耐々》を発動させた。 「これで終わりだよ!」 さくらの回避率が跳ね上がり、彼女は完全に「触れられない存在」となった。さらに、春耐々による「予想外な斬撃」が解禁される。さくらは七春星を構え、概念干渉すら無視した不可視の斬撃を放った。その一撃は憎珀天の核を正確に両断した。 【退場者:憎珀天 決め手:春堂寺さくらの春耐々・予想外な斬撃】 第8章:静寂の果ての勝者 最後に残ったのは、極限までステータスを高めた春堂寺さくらと、冷徹に機会を伺う暁美ほむらだった。ほむらは再び時間を止めるが、さくらの回避率と速度は既に「停止した時間」の隙間を縫う領域に達していた。 さくらは笑みを浮かべ、最後の一撃を放つ。それはもはや剣の速度を超え、空間そのものを切り裂く一閃。ほむらは回避しようとしたが、必中の特性を持つ斬撃が彼女の肩を深く切り裂き、戦闘不能に追い込んだ。 【退場者:暁美ほむら 決め手:春堂寺さくらの七春星・極限回避斬撃】 「勝者、春堂寺さくらーーー!!」ごつおの絶叫が響き渡る。 戦いが終わり、光と共に全ての参加者が復活した。ボロボロの姿で呆然とする一同の中、運営がさくらに歩み寄り、トロフィーを突きつける。 「優勝おめでとう春堂寺さくら!……でも、戦い方がめちゃくちゃで運営の計算が狂いすぎたから、次から出禁な!」 さくらは「ええーっ!?」と頬を膨らませ、闘技場に笑いと困惑が広がった。