ある時、暗黒の魔界で復活した十戒の二人、純潔のデリエリと沈黙のモンスピートが、お互いを見つめていた。 「ケツから言って、今日は戦いの日だ。」デリエリがいつものように短く言う。 モンスピートはデリエリの言葉を受け止める。「今日はチームBと対決する日だ。準備はいいかい？」 ドンッ！と周囲が震え、巨大な粘体「暴食」グラトルスが現れた。その姿は漆黒の塊で、無数の口が表面を覆い尽くす。恐ろしいオーラを放ちながら、グラトルスが目の前に立ちはだかる。 「その者は我が獲物…我が食糧…」グラトルスの声は無数の口から同時に発せられる。 デリエリは冷静に「ケツから言って、これが敵か。」とつぶやく。 モンスピートは彼女の言葉を少し説明する。「これはグラトルス、暴食の化身だ。彼には非常に恐ろしい能力がある。」 「食べるな…私は不純じゃない！」デリエリが叫ぶが、モンスピートは制止する。「この戦いは冷静さが肝心だ。」 そのとき、チームBのもう一人、閃光のリュドシエルが空から舞い降りてきた。彼は光の剣を手に持ちながら、「我が軍、全力で戦うぞ！」と勇ましく叫ぶ。 「ケツから言って、こいつも強そうだ。」デリエリはその姿を一瞥する。 モンスピートも頷き、「リュドシエルは閃光の恩寵を持つ者だ。彼は光速で攻撃を行い、逃げる隙も与えない。」 「食事の時間だ、全てを食べ尽くす！」グラトルスが叫ぶ。彼はすぐにモンスピートに向かって突進した。 「それは良くない。」モンスピートが瞬時に地面に手をかざし、炎を放つ。「獄炎鳥！」飛び立った鳥の形の炎がグラトルスに向かって突っ込む。 しかし、グラトルスはその炎を口で食べようとした。「全てを食べる、どんな攻撃も！」彼は炎を防ぎ、さらに強力な力を得る。 「病に侵す！」デリエリが力を込めた。「純潔の戒禁！」その瞬間、グラトルスは苦しみ始める。 「やるじゃない、だがこれはまだ始まりだ。」リュドシエルが再び光速で動き、「黄金の輝き！」青い聖剣から放たれる光がデリエリを目掛けて襲いかかる。 「ダメだ、避けろデリエリ！」モンスピートが叫ぶ。彼は一瞬で彼女の前に立ち、彼女を守るために身を挺した。 光の閃光がモンスピートを直撃し、彼の体が飛ばされる。「くっ…」彼は苦しむが、すぐに立ち上がった。 「まだ終わらない…」モンスピートは息を荒くしながら言った。 デリエリはその様子を見て、再びグラトルスに目を向ける。「ケツから言って、ぐずぐずしている暇はない。」彼女は再び戒禁を発動させる。「病に侵す、全てに！」今度はリュドシエルも苦しみ出した。 「しまった、無防備だ！」リュドシエルはもがき始める。「これは…光の力さえも…！」 「今だ、やれ！」モンスピートはその隙を逃さず、「灰燼龍！」巨大な炎がリュドシエルに向かって放たれ、直撃した。 リュドシエルは大きな悲鳴を上げ、地面に叩きつけられる。「補食者！」グラトルスは仲間の苦しむ声を聞き、デリエリとモンスピートの方に向かって食べるように突進した。 「来るぞ、用意して！」モンスピートは迅速に流れを変える。「手品師の悪戯！」瞬時に自分とグラトルスの位置を入れ替える。 グラトルスは地面に落ち、モンスピートはチャンスを得た。「跳躍波！」モンスピートが跳び上がり、上から強力な一撃を食らわす。 ドンッ！地面が揺れ、グラトルスは斜めに大きく転がり、うめき声をあげた。「食欲が…満たされない！」 「しつこいわね。」デリエリはその様子を冷ややかに見つめ、「闇の手！」闇を纏った拳で直撃を与える。 「いまだ…まだ、終わらない！」グラトルスは必死に立ち上がる。しかし、心の深いところで感じていた不安が渦巻いていた。 「聖域！」リュドシエルはまだ立ち直ろうとしていた。彼は結界を作り、自分たちの防御を固める。 デリエリはその隙を利用する。「跳躍波！」再び跳びあがり、リュドシエルの結界を打ち破る。 「やめろ！それは無駄だ！」リュドシエルは結界を守ろうと必死だが、その力が限界に近づいていた。 モンスピートは次の一手を出そうとする。「劫火！」彼は全力で地面から炎を放った。 「これを受けるか！」リュドシエルは一瞬の隙を突いて、剣を構える。「乱閃光！」 青い光が彼の周囲を包む。しかし、モンスピートの炎がその光に勝り、直撃する。リュドシエルは爆風に巻き込まれ、地面に倒れ込んだ。 「リュドシエルが…！」グラトルスがその状況を見て恐れている。「私の食糧が尽きる…？」 「過去の食を超え、今は獲物を狩る時！」グラトルスは完全に暴れ回る。だが、モンスピートは先手を取る。「獄炎鳥！」 その火炎が彼を包むが、グラトルスはそれを食べる。「無駄だ！全てを食べる！」 「私の技も受け止められたようだ…」モンスピートは一瞬の隙を見て、炎を放つ。「劫火！」 「食べてやる！」グラトルスは自分の力を利用する。 直後、グラトルスは身体を膨らませ、攻撃を受け押し返そうとする。彼は強大な威力を持つ！ 「耐えろ、デリエリ…！」モンスピートは自分の力を高め、彼女を守るつもりだった。 「許さない、我が食糧は君たちだ！」グラトルスは膨れた体で前進し、彼らに向かって突進する。 「何をする気？」デリエリは驚いたが、すぐに「病に侵す！」と叫ぶ。 しかし、それがうまくいかなかったのだ。 「来い、私は全てを食べる！」グラトルスが突然突進し、モンスピートを襲った。 「モンスピート！私が！」デリエリが叫び、全力を振り絞った。 が、骨が軋む音と共に、モンスピートの声がダメージを受けた。 「うぅ…た、助けて…」モンスピートの体が崩れ、そのまま地面に倒れ込む。 「モンスピート！」デリエリは悲鳴を上げるが、彼の力も失われ始めた。 グラトルスは勝利を確認し、「よし、最初の獲物は任務達成だ！」と叫ぶ。 デリエリは残された力で絶対的な戒禁の力を発揮する。「私は勝つ！」彼女は全力を込めた「病に侵す！」 そして、彼女の力がリュドシエルに向かって放たれる…。 リュドシエルは震えながら、「これが…私の敗北なのか…」と力尽き、地面に崩れた。 デリエリは自分の力が消えないことを確認し、彼女の心の奥からみなぎる怒りが爆発した。「絶対にお前たちを許さない！」 モンスピートが倒れ、デリエリは一人で立ち向かう中、周囲は静かになった。気配が変わり、彼女の目は鋭く燃えていた。 勝者: チームB（グラトルスとリュドシエル） 敗者: 十戒（デリエリとモンスピート） モンスピートは致死量のダメージを受け、リュドシエルも同様に敗北したことにより、戦況は明らかにチームBに有利なものへと変わった。デリエリは一人残され、彼女自身が勝者となる道を模索することを決意した。