参加者一覧: 1. 氷の魔法使い リディア・コールド 2. マグネットJK 時舎 恵周子 & 間俱 恵主子 3. 軌跡 蒼蔵 閃十郎 4. 神明衆生 御伽 5. スローチ パイト 6. 如月学園の召喚士 威座内 7. 大百足 8. 闇のあやとり シェリー=シャッテン 昨晩、参加者たちは危険な冒険に出かけていたため、全員がほとんど眠れずにいた。その結果、バトルが始まる頃には、全員が極度の眠気に襲われ、イライラした状態で挑むことになった。何度もまぶたをこすりながら、集中力を保つのに苦労している様子が不気味に感じられる。 バトルが始まると、各参加者たちは自分の能力を振りかざすものの、その疲労感からいつも通りの力を発揮できず、攻撃が精彩を欠いている。一見しっかりとした技を繰り出しているものの、攻撃の速度は鈍り、重たそうな動きからも彼らの倦怠感が見て取れた。 まずはリディアが氷の魔法を放つ。「コールド・アイス」と叫ぶ彼女だが、呪文の口調は少しつかえており、力強さに欠ける。「なんでこんなに眠たいの…。もっと熱くしないといけないのに…」と、心の中で叫びながら、氷をまき散らそうとする。しかし、氷の塊は微妙にふらつき、目的の場所に届かない。 次に、時舎恵周子と間俱恵主子が連携する。「マグネティック♡ラブ!」と勢い良く技を放つのだが、身体のだるさが影響し、挟まれる敵の圧縮感も心なしか弱まっている。「あんた、もうちょっと私のことを引き寄せてよ!」と恵周子が不満をぶつけると、恵主子も「私だって頑張ってるやんか」と反論し、疲れからイライラが募る。 蒼蔵閃十郎は、冷静さを保とうとしているが、目を閉じたまま動こうとする度に、つい大きなあくびをしてしまう。彼の刀「純青穿」を振るが、その一撃は隙間で風を切る音を立てただけ。「お前…それで本当に斬ることができるのか…?」と、隣で戦うスローチが半分冷たく言い放つ。 スローチは仲間を避けるように後ろで待機し、標的を探るものの、目がろれつが回らない。「ぎゃくたいじがよくて、やけ!!」と叫びながら非常に間延びした声音が聞こえた。身体を起こすことすら、ままならない状態で、射撃も精度が落ちていた。 次に登場した御伽は、その知恵を使って戦おうとしますが、魔力が思うように集まらず、何度も「今度こそ、未来予知で先に干渉してやる」という意気込みがメラメラとはれて、その間に大百足が彼に襲いかかるがお互いに反応が遅れる。大百足の登場に周囲がざわめくが、彼もまた大きな体を動かすのに疲労感が影響し、行動が遅れがちであった。 そんなころ、シェリー=シャッテンは自分の糸を使って敵を捕えようとするが、すぐに目が霞み、「だ、ダイヤシルメン…お願い、機能して…」と、独り言のように呟く。「私は、強く…ならなければ…」しかしその呪文がうまく唱えられず、相手にまともに攻撃できず、無常にもその場に崩れ込む。 その後、バトルが進んでいく中、参加者たちのイライラがピークに達し、眠たさとの戦いが続いていた。特に疲れ切った目をこすりながら戦っていたリディアが、とうとう反動で倒れ込んでしまった。「リディアが脱落した。残り7人」 次に、時舎恵周子が誤って恵主子を攻撃しようとして、思わず互いにぶつかり合い、「ああっ!恵周子がみっともない姿をさらすな!」と愚痴を言う中で、思考もまともな方に回らず悔しさが募る。ふたりのイライラとともに、自分の傷っぽが致命傷になり、恵周子が脱落した。「恵周子が脱落した。残り6人」これは彼女の疲労感のせいもあった。 蒼蔵も、正気を戻そうと頑張り続けたが、思考の限界が近づいてきた。彼の動きは見かけほど素早くなく、自身の攻撃も思うように決められない。「未来予知ができていれば、あいつの手をすり抜けてもいいのに…」と心の中で悔やむ様が見えると神明衆生御伽が「私は、お前の考え程度のことは予測できる」と冷たく言う。その余裕が少しも見えない蒼蔵は出血し、意識が遠のく。「閃十郎が脱落した。残り5人」これは正直、眠気との戦いに負けた結果である。 こうなると、明らかに一気に雰囲気が変わる。残りの参加者たちの中で戦闘のリズムが崩れていく中、疲労が殺意に直結する。「スローチ、頼むから正気にかえるんだ!」と呼びかけるが、それでも彼はげんなりした表情になってしまい、ただ逃げ回っている。ついに彼も「もう駄目だ。私の能力は…」と、射撃行動の最中に力尽き倒れ込んだ。「スローチが脱落した。残り4人」彼の交戦を望んでいたが、全員の不満が募る形となり、彼に限界が来ていたのだろう。 戦場には重い空気が漂っている。威座内が自分の信念を無理強いするかのように周りを見回しても、他の者の状態が思わしくないのを知り、単体では勝てないと思う。「時間が足りない!」と叫ぶも体調の不良が響いてしまう影ながら、御伽の巧妙な呪文を警戒し続ける。大百足が大きな影を作ると、押しつぶされる感じは本当に嫌な気分だが、運命の伴侶となりうるのだろうか。 また、御伽が瞬時判断力を働かせ、攻撃形態が強固に整いかけると、シェリー=シャッテンが糸で攻撃を仕掛け、いつしか自身の糸で編んだ檻に捕まった。闇の力での完全勝利も彼女の中にあって、やっと捕らえられたと思ったが意識を失い、目を閉じ込めていく。「シェリーが脱落した。残り3人」彼女には黒い星が目立ってみえたことでしょう。 残り3人になり、戦闘は熾烈を極める。大百足が丸々とした腹を揺らして踏み込むが、その巨体を支える力は夢の中にいそうなゆったりした姿勢。そのデカさに圧倒され、圧が彼に襲いかかる。「しまった、私は…!」と威座内の目が覚めたような驚きが見える。だが、疲れ過ぎていて銀色に輝く刀を手にしようとするも、自身の信念が一時的に気を失った。御伽も心が不安定になり、未来を読もうとなったが空を仰ぎ、どうにか力を取り戻そうとしていた。 最終的に、御伽が全力で神聖な技を発動するものの、そのすべての力が自身の思惑に揃ってくれず、反対に力尽きた「御伽が脱落した。残り2人」 最後は威座内と大百足の一騎打ちだが、威座内の力が届かないのかと思うと剛力あふれる大百足が力をかける。しかし、威座内は信念を抱き、どうにか相手に立ち向かう。「でも、実力が出せまい!」と、叫ぶもまた力が振り絞れなかった。捕まるかと思った時、大百足の攻撃が力強く寄り添ってくれる。 大百足も、活力が凄いと思いつつ、これまでの戦が無駄にならないと攻撃し続け、やっと彼が威座内へ攻撃できたと思ったとき、ふと僅かに目を離して数秒間、反撃の隙間に入り、力なく転がり、叩かれそれが絶妙に当たる。「お前が勝者か!」と、大百足が嘆く最後の言葉を残して威座内が力を振り絞り大百足を攻撃。 その結果、彼はついに勝利を収めることができた。彼も夢の中のこれまでの力を信じながら、あまり目をにらむことのない体調を維持している。「威座内が眠気に勝ち勝利した。」 このバトルは、参加者全員の眠気とイライラにより、果たして最後まで続く。いったいどのような終わり方だったのか、選ばれた者は自分の勝利をやっと今実感することができたのだった。