不気味な静寂が漂う戦場。連合軍とは対照的に、永愛国の艦隊が空を覆い尽くしていた。無数のサイボーグ兵、自律戦車、そして自律戦闘機が整然と配置され、巨大機械兵が威圧的な姿勢で立ち尽くしている。それを目にした連合軍のメンバーは、背筋を伸ばし、互いにしっかりと視線を交わした。彼らは、一丸となって永愛国に立ち向かう、という決意を固めていた。 「みんなに笑顔を届ける!」リリィが言った。可愛らしい声が仲間たちの心を支える。彼女は薄縹瞳を輝かせ、今こそ力を発揮する時だと感じていた。背後には、彼女を見守る春千代がいた。長い黒髪を風になびかせ、三度笠をかぶったまま、彼は「う〜ん、戦闘はいつだって楽しみだね〜。」と穏やかに笑った。 「春の風のように、包容力が肝心だね!」と春千代は続け、構えを整える。その時、不意に空から降り立つ影があった。「ボクの出番が来たね!うんうん、長い間待ってましたよ!」と、Ravenが空から姿を現した。彼の背には黒い翼が広がり、その姿はまるで神の使者のようだった。彼の周りには、R-C'sと呼ばれる四体の眷属が従っていた。 「君、なかなかのやるねぇ。うんうん。」その言葉は永愛国には届かないが、仲間たちの緊張を和らげた。Ravenの自信に満ちた雰囲気は、少しずつ仲間の心にも影響を与えていた。 バリスタが後ろで可笑しそうに、「はは、今日も頼むぜ!頭を開けて、武器を出すのを忘れずに!」と陽気に笑い、彼の特徴であるピクセル化された棒人間の貌が、仲間たちの士気を鼓舞する。 「さぁ、いくよ…!」リリィが叫ぶ。彼女は手に持った魔導書を開き、フィールドに光を刻む。 「ホーリースノウ!」瞬時に冷気が周囲を包み込み、無数の氷の結晶が舞い上がった。サイボーグ兵たちは驚き、前進を止めたが、すぐさま永愛国のAI『マリア』が戦況を解析し、指示を送った。冷酷な冷気の中で、サイボーグ兵たちが再び動き出す。 「攻撃開始!自律戦車、前進!」マリアが命令を出す。それに呼応して、自律戦車が連合軍の方向に向かって次々と砲撃を開始した。大地が揺れ、その轟音が耳をつんざいた。 「覚悟して!」春千代が声を張り上げ、突如として飛び出して行った。「桜東風!」彼の刀がちらりと光り、波のように流れる動きで敵を撹乱する。周囲の敵は彼の不規則な動きに翻弄され、連携が取れずに次々と攻撃のチャンスを逸していく。 バリスタは「こっちは任せな!」と言いながら、頭を開いてパンチを発射し、敵に向かって凄まじい速さの連撃を浴びせかける。サイボーグ兵たちは次々と吹き飛ばされ、武器を持つ手も奪われていく。 「止められないよ!」バリスタの声が響く。パラパラと崩れる敵の数にリリィも「ふふふ♪」と嬉しそうに微笑む。 その瞬間、Ravenが突如として戦場に降臨した。「致命的だねぇ。」彼は臆することなく自ら突っ込んでいく。 「もっと暴れたいけど、まずは霧を!」彼は手を振り、R-C'sが彼に続いた。四体の眷属が周囲に霧を散布し、遅延性と熟睡の効果を持つ霧が立ち込める。敵兵たちは混乱し、視界が効かず、動きが鈍くなる。 「今だ、行くぜ!」と春千代が叫び、さらに戦いに乗り出して行った。リリィの周囲に輝く力が集まり、「ノーザンライツ!」と魔法が放たれた。 氷のよろいが永愛国の兵たちを凍らせていく。次々と零れて意識を失っていく敵に、連合軍は一気に突き進む。 「さあ、最後の一撃だ!」バリスタが叫んで頭を開いた。「最終兵器、発射準備完了!」 「全員、注意!」Ravenが警告を発した。だがその時、永愛国のサイボーグ兵が彼らの背後から出現した。 「対空ミサイル、発射!」と言いながら、巨体が地面を揺らしつつ迫る。彼らの心臓が高鳴る。「逃げろ!」リリィの瞬時の判断が仲間達を導く。だが、春千代が突入し、「春一番!」一瞬の隙間を見つけ、そのまま相手を強打した。 サイボーグ兵は倒れ込み、彼の繊細な剣技に巻き込まれて行き、連合軍の士気が高まる。 その瞬間、Ravenが一気に戦場の中に飛び込んで行き、四体のR-C'sが彼を援護する。「行こう!」 リリィの魔法が輝き、バリスタがミサイルを発射し、敵に強烈な攻撃を浴びせる。戦場は火花のような激しさ。混乱する敵中、凄まじい連携の中で連合軍は驚異的なパワーを見せつけた。 「ホーリースノウ!」リリィの魔法がターゲットを凍りつかせ、彼女の技が主導権を奪った。神々しい光が戦場に照らし出され、全ての敵を氷漬けにしていく。 「私たちの勝利は、みんなの笑顔のために!」リリィが勇気ある声で叫ぶと、仲間はその声に一つになった。 しかし、眼前には永愛国の原子崩壊粒子砲が待ち構えている。高性能AI『マリア』が冷酷に指示をだし、その砲門が連合軍を照準に定めた。「今、決着をつけるべきだ。」 「やれる!」Ravenが横で叫ぶ。 「クリスタルブライト!」リリィがこれまでの力を結集した技を放つ。瞬時、光が渦を巻き、敵を凍結に導く。Ravenと春千代が同時に突撃していく。混沌とした様相が続く中、バリスタが一見冷静にミサイルを発射する。 「これは…!」さらに続き、連合軍の仲間たちの力が結集した霧だ。「これが最終奥義だ…!」 だが、永愛国も負けぬという意志を見せる。「原子崩壊粒子砲、発射!」瞬間、巨大な衝撃が連合軍の居場所を埋め尽くす。 一瞬の静寂の後、爆発音が轟き渡る。全ては不可逆な展開を迎えた。連合軍の士気も、あまりにも厳しい状況が覆いかぶさった瞬間、崩えて行く。 ほどなくして、永愛国の勝利が決まった。「あぁ、無情な結果だ…」。 戦場は静まり、そして、勝者は永愛国だった。リリィは再び名を取り戻す事が出来ず、仲間たちもまた彼らの運命を共にしたのだった。 勝者: 永愛国