--- 大聖堂の荘厳な空間に、静寂が漂っていた。天井の高いアーチ型の構造、ステンドグラスから差し込む色とりどりの光、そして腰を下ろす石の祭壇。その全てが、神聖さと恐怖を両立させる空間を演出している。しんとした空気の中、クリスタは長剣「懺悔」を一閃させ、その切っ先を二人の参加者に向けた。 彼女の鋭い眼差しは冷酷そのものであり、穏やかな口調とは裏腹に、参加者たちの心に殺意の波動が伝わる。 「あなたたちが私の前に立つということは、既に運命が決まったということです。」 先に動いたのはヒュプノスだった。妾入りの華やかな衣装をまとった彼女は、銀髪を翻しながらその場に佇んでいる。その背後に冥府と命令の神の力をまとわせ、彼女は絶対征服を思い描いていた。 「私の命令を聞きなさい、クリスタ。」 彼女の言葉が空中に漂い、命令の神の力がその場を包み込む。しかし、クリスタには通じるはずもない。彼女の剣に込められた魔力が、その命令を打ち消すかのように光り輝いた。 「命令が通じないのは、あなたがまだ私の力を理解していないからです。」 ヒュプノスは、抵抗する彼女を見据えた。二人目の参加者、枝が静かに芽吹く草のように場の空気を和らげようとしていた。「お、落ち着いて!あたしはただの枝だから、みんなで仲良くしようよ!」と、彼自身の可笑しな言い回しで挑発してきた。 だが、不安定な平和は長く続かなかった。クリスタは機敏に動き、逆十字を模した聖剣「懺悔」を振りかざし迫る。彼女の剣さばきは美しく、緻密な動作で敵のわずかな隙を狙う。 「斬罪」 刃が一振り、一閃のもとで、まずはヒュプノスの前に立つ。彼女は素早く反応するも、クリスタの剣は冷たく空を切り、彼女の皮膚をすれ違う。傷一つ負ってはいないが、彼女の心に恐怖の影がよぎる。 再び、クリスタが動く。次の瞬間、ヒュプノスの思考とは裏腹に、彼女の身体は制御を失いつつあった。「あああ、待て、私の命令を、聞きなさい!」 しかし、命令が届くことはなかった。クリスタは冷酷に、そして確実に攻撃を連続させた。 「斬罪」 再びの攻撃、さらに彼女は流れるように斬り続け、13回連続の連撃がヒュプノスを襲う。「聖磔!」叫ぶ声と共に、光の十字架が周囲の敵を捕らえ、ヒュプノスと枝を磔にする。その瞬間、彼女の呪縛が解かれたようだった。 「死にたいのね、絶対服従の力を見せてあげる!」ヒュプノスは憑依Ver.に移行し、身体能力の向上を図る。冥府の神の力を得て、冷たい光が彼女の身体を包み込む。 「カタラ・パナギア!」 全ての神の力を使い、メタレベルでクリスタと枝の弱点を対策。彼女の目が光に満ち、支配の力が空気をかき混ぜる。だが、クリスタは一瞬の隙を見逃さず、剣を再び構えた。「聖天」 戦場を包む眩い光。ヒュプノスの目の前で、聖なる光が彼女の力を削ぎ落とす。果たして、完全なる服従が成り立つのか。壮絶な攻防の中、双方の技がぶつかり合っていく。 「私は負けない!」ヒュプノスが叫ぶも、その声は一瞬クリスタの耳にひびくように聞こえた。 「私の技を受けて、認めるがいい。」 獰猛な決意でクリスタは攻撃を仕掛け続け、彼女の切っ先が迫る瞬間、ヒュプノスは「オルコス・ギロティナ」を発動させる。魂を刈り取るように彼女はクリスタに対抗し、戦闘が白熱した。 「聖纏!」 クリスタの剣に魔力が宿り、それは戦闘能力を極めて上昇させる。今や、彼女の動きは一切の無駄を省かれ、鋭さを増していく。その刃を目指し、彼女は聖剣「懺悔」を高く掲げた。 「聖断」 その瞬間、聖なる切り裂きが戦場を包み込み、周囲の敵達が一瞬で切り裂かれ、浄化される光景が繰り広げられた。 「ノン!」ヒュプノスの叫び声が虚しく響く。彼女の命令の力は打ち破られ、クリスタの圧倒的な力に屈した。「な…ぜ、負けるはずが…」誇り高き神の姿は失われ、その表情は怯えに変わる。 一方で、枝は静かに道に落ちているだけだった。「ああ、私も木になりたいなあ…」彼は何も理解せずに、幻のような夢を見続けているのだった。 大聖堂の静寂が戻り、ただひとり、クリスタはその場に立っていた。犠牲者たちの只ならぬ力の前に、淡々とした勝利を噛み締めていた。 --- 勝敗: クリスタの勝利