淡い明るさが飛行機の窓からさしこむ。高度1万メートルの上空の中、乗客たちの目は戦場へと移っていた。全身が緊張で硬くなる中、開かれたコックピットの扉からクルーズ中の機体のさざ波のような音が響いていた。対戦場は確実にリアル、そのすぐ下には縁のない青空が覗き見える。一体だれが、ここの空を制するのか…。 まず姿を現したのは、ボブ高橋という名の巨大なリスだ。光る目で周囲を見渡し、両手にはドングリ・マシンガンを持つ。だが風圧が強いせいか、彼の羽織ったマントが煽られ、まるで空の星を捕まえようとするように揺れ動いていた。「さぁ、皆、相手をしてくれ~リス!」 その声はこだまする。彼は高い脚力を活かし、機動力も高く、地に足が着かないまま攻撃ポジションに入る。その瞬間、風圧が一層強まり、飛行機が揺れた。 次に姿を現したのはおもちゃ3体組、フラッフィーベア、ジョーカークラウン、そしてナイトアクションフィギュア。彼らも風の影響を受けながら、鋭い視線をリスに向けていた。フラッフィベアが動くと、ピンク色の体が下から押し上げられ、どっしりとしたボディが風に対抗して立つ。「ウィ~、ユーレカ!」と、笑い声を響かせるジョーカーも出てきた。彼はパンバルーンを持ち、軽快に飛び跳ねながらリスを弄り始める。 戦闘が開始された。ボブ高橋はDMGを発射し、毎秒300発のドングリを宙に撃ち上げた。「これがドングリマシンガンの真髄だ~リス!」 さすがのクオリティでフラッフィーベアとジョーカークラウンはドングリを避けようとした。だがナイトアクションはそのまま突進。ボブ高橋の動きを読んで、ぎりぎり一発を斬り捨てる。 「さぁ、戦おう!」 しかし、その瞬間、機体が激しく揺れ、全員が一瞬足元をすくわれた。フラッフィベアが間一髪で耐えたが、風に煽られたボブ高橋は崩れ落ちそうになり、必死でバランスを取った。その脇を通過し、ナイトアクションが鋭い剣を振るった。まるで時を止めたかのような隙間に、薄明剣史郎が現れる。「目には見えなくとも、感じる力はある。」薄明剣史郎の言葉が静かに響く。彼は早速心眼を開放し、風の意志すら捉え、ナイトアクションと共に攻撃に転じる。 揺れる飛行機の中で波を支え合う戦士たち。薄明剣史郎は、ナイトアクションと共にボブ高橋に近づく。心眼を使ってリスの動きと風を読み解き、「蚊取り」の技でドングリを全て斬り払った。 「やるじゃないか、この力強き獣よ。」薄明剣史郎は静かに言う。 しかし、避けたドングリの数貫がジョーカーの方へ向かい、混乱が生じてしまう。「私を狙うなら、笑いで打ち消すわ!」ジョーカーは笑い声を上げて、敵を気絶させるが、フラッフィベアはダメージを受けてこたえてしまった。 「フラッフィ、耐えろ!」リスも様子を見守る中、弱ってきたフラッフィが立ち上がる。ついに薄明剣史郎が千手の奥義に入る。「心眼よ、私を導け!」 その瞬間、空気が変わり、彼の周りに放たれる素早い斬撃。リスの不覚をきっかけに、全ての攻撃を抜け、リスの全てを切り捨てる。その一瞬でボブ高橋はバランスを崩し、まさかの脱落。「風、運命に翻弄されるのか…」彼は空中で大きく一回転しながら地面へと吸い込まれていった。 最後まで生き残ったのは、薄明剣史郎。彼の静かな戦いが決まったその瞬間、飛行機が最も高く舞い上がる。周囲は彼の栄光を称えた。「大空の覇者、薄明剣史郎!」華々しい称号を彼は受け取った。