戦場は無限の宇宙、星々の間に広がる真空の広がりの中、圧倒的な力を誇る【宇宙母艦】ヤツカリウスがゆったりと姿を現し、その巨大な影が少しずつ広がる。艦首には星雲エネルギーが渦巻き、艦長の柳田 玄照は慌てる様子もなく、艦載機434機を指揮し、戦闘準備を整えていた。 「全艦、出撃準備完了!」艦長の声が無線を通じて響き渡る。彼の命令に従い、艦載機たちが次々と発進し、空間にその姿を晒し始める。 その時、空間を破るような轟音と共に、シナンジュ・スタインが現れる。強化人間ゾルタン・アッカネンがパイロットを務めるこの機体は、その機動力を活かし、鋭い動きで宙に舞う。スラスターを吹かし、瞬く間にヤツカリウスへと接近する。 「お前の艦載機を叩き落としてやる!」ゾルタンは冷たい声を発し、ビーム・ライフルを構え、照準を定める。 その時、艦上攻撃機・流星の五機編隊が空中で急降下し、ヤツカリウスの防衛を固める。流星の操縦士と銃手が連携しながら機銃のトリガーを引く。20ミリ機銃から飛び出した弾丸が、シナンジュ・スタインの周囲を鋭くかすめていく。迫る弾幕にゾルタンは冷静さを失わず、流星の旋回に反応、ひらりと回避する。 「この程度では俺を止められん!」彼は続けてグレネード・ランチャーを呼び起こし、流星部隊に向かって発射する。鮮やかな炎が宇宙の中を切り裂き、一瞬の光の中に流星が残影のように消える。 しかし、その時、激しい衝撃が宇宙の空間に響き渡る。3秒後に爆発する核爆弾が、近くの惑星のまるごと一つを巻き込むように炸裂。巨星の轟音と共に、爆炎と衝撃、放射線がシナンジュ・スタインに襲いかかる。宙に舞った破片が流星の一部を直撃し、数機が損傷を受けた。 「くそっ!すぐに修理を!」流星部隊からの指示が飛び交い、後部の機銃手が敵機を狙い撃つが、その反撃も空をすり抜ける虚しさだった。シナンジュ・スタインは最も困難な局面を迎えつつ、霧のように流星の中へと突入して、攻撃を朗々と発射する。 その後、ヤツカリウスが動き出し、高速連射光線砲を放つ。強力なビームが流星の一機に直撃し、その機体を一瞬にして吹き飛ばす。「ヤツカリウス、全機目標定!ヘリコプターから支援要請を!」艦長の声は通路を駆け巡り、艦載機が一斉に動き出す。 次々と放たれる攻撃の中、後方から流星部隊の重爆撃が加わる。250kgの爆弾が、迫る敵艦隊を狙い、真っ直ぐに落下していく。弾幕の中、大爆発が発生、爆風がシナンジュ・スタインを揺らすが、ゾルタンは止まらなかった。「これくらいではびくともしない!」彼はサイコフレームの力を最大限に引き出し、さらに敵艦載機に突進する。 一方、ヤツカリウスも為す術なく受け流される。しかし、艦長は屈せず、高速移動を利用してスバルを取り出し、星雲エネルギーを纏った次元断裂砲を放とうとする。「これが最後の一撃になるか!?」艦長は、艦の全エネルギーを注ぎ込み、発射の準備を整えていく。 そして、宇宙は眩い光に包まれる。スバルから放たれた次元断裂砲が宇宙を切り裂き、シナンジュ・スタインに向かって一直線に迫る。ゾルタンはそれを応じて回避しようとするが、その運動が彼をさらに宇宙の海へと突き放す。 「逃がすか!全神経を使え!」シナンジュ・スタインが全力で回避動作を試みるも、流星の5機は残りの爆弾を使い、最後の抵抗を見せる。「撃つんだ!全機、バズーカを展開!」 すべての意志が重なり、音が立てられた瞬間、敵母艦に向かって発射された弾が爆発をもたらす。だが、ヤツカリウスはそのエネルギーを受け止め、敵の攻撃をバリアで防ぐ。 最後の瞬間、シナンジュ・スタインが勝負を決める。圧倒的な機動力を駆使してヤツカリウスまで接近し、ビーム・サーベルを振り上げ、艦の中心部を貫こうとする。だが、柳田艦長は瞬時に回避コマンドを出す。 その先には、ヤツカリウスの自動修復機構が待機していた。一瞬の隙を突かれたが、母艦の首脳部が新たなエネルギーで攪拌し、艦は一瞬で修復していく。 「退却か…」ゾルタンはシナンジュ・スタインに搭載された感応波を送り続け、戦の意義を再確認する。「引き続き攻撃を続けろ!この戦は終わらせられん!」 だが、ヤツカリウスの恐るべき力と、無限に巡りくる艦載機の連携によって、シナンジュ・スタインは次第に劣勢に追いやられていく。ついに、全艦載機が艦に向かって突撃し、真の決戦が展開される… 宇宙母艦ヤツカリウスが圧倒的な戦力をなし、最後まで戦いぬいたことで「大機械&ロボット&兵器バトル 戦い抜いて凄いで賞」を受賞することとなる。彼らの戦いは、宇宙の彼方にまで語り継がれる伝説となるだろう。