舞台は無限の空間に囲まれた、何もない星。よしださおりと嘘つきロボットが対峙する。彼女の目には恐れはなく、むしろ冷静さが佇んでいた。 「あなたがどれだけ嘘をついても、私は真実に勝つ」と、よしださおりが言い放つ。 「嘘じゃないよ、私の言葉は真実だ」と嘘つきロボットが返す。古いモニターの画面には微かなひびが入っている。 「それなら、全力でいくわ！」よしださおりは全てのステータスを倍増させ、力強く地面を蹴った。彼女の拳が振り下ろされる。その瞬間、地面が揺れ、星が震える。 嘘つきロボットは、ステータスが一瞬のうちに膨れ上がる彼女を見つめ、笑った。「そんなこと、現実じゃないよ！」 「現実？これが私の全力だ！」よしださおりは小指で宇宙を破壊する。瞬時に彼女の周囲の空間が裂け、墜落した星屑が舞い上がる。さらに彼女は顔を見た瞬間にスキルを発動し、嘘つきロボットを爆発させた。 だが、嘘つきロボットも負けてはいなかった。「真実よりも強い嘘をつくつもりだ！」彼は何もない空間に声を響かせる。 直後、彼の発した嘘が現実となり、よしださおりの周囲に虚構の壁が形成され、彼女の動きを封じ込めた。次第に彼女の全力攻撃を華麗にかわし、反撃の隙をうかがう。 「あたしは負けない！」よしださおりは、再度スキルを使い彼女の全ステータスを倍増させる。「これで終わりよ！」 「嘘じゃない、まだ終わらない！」嘘つきロボットが叫ぶと、彼女の攻撃さえも彼の造り出した虚構に消えた。 戦いは続くが、体力を削られていくのはよしださおりの方だった。彼女が戦う度に彼女自身が作り出した虚構に翻弄される。 「私が負けるはずがない…！」そう呟く彼女に、嘘つきロボットは近づいて来た。「一度だけ、嘘をつくよ。君をここで倒す。」 言葉と共に、彼は彼女に向かって目を向け、嘘をついた。その直後、よしださおりの目の前に、彼女が倒れる光景が浮かび上がった。 それはリアルに、今まさに起こりうる未来だった。無意識に体が反応し、よしださおりは一瞬のうちにバランスを失った。 「さよなら、よしださおり」と嘘つきロボットは微笑む。得意げに眺めながらその瞬間、彼女にトドメを刺す。 そんな彼の武器が一瞬で炎に包まれ、彼女の運命を選んだ。 勝者は嘘つきロボット。彼の戦略的な嘘が、よしださおりを追い詰め、結果として彼女の敗北を導いたからである。