戦場の幕開け 荒涼とした平原に、風が血と鉄の匂いを運んでくる。日高仁志は変身を遂げ、響鬼の装甲に身を包んでいた。鬼の戦士としての威厳が、その赤黒い鎧に宿っている。一方、冥は赤い瞳を輝かせ、銀髪をなびかせて黒いパーカーのフードを被り、名刀「骸」を握りしめていた。死神見習いの少女は、静かにその場に佇む。 二人は互いに背を向け、共通の敵に向き合っていた。遠くから迫る軍勢――それは、闇の軍団だった。黒い鎧に身を包んだ魔獣騎士たちが、咆哮を上げて突進してくる。響鬼は音撃鼓を叩き、冥は骸を抜刀して迎え撃つ。最初は互いの連携などなく、ただそれぞれの戦場を切り開くだけだったが、戦いのリズムが徐々に同期していく。響鬼の音撃が空気を震わせ、冥の刃が魂を断つ。敵の先鋒は次々と倒れ、平原に転がる。 しかし、これは序章に過ぎなかった。 異変の襲来 戦いが熱を帯び始めたその時、地平線が揺れた。空が裂け、異次元の裂け目から無数の影が雪崩れ込む。1万を超える軍勢――それは、ありとあらゆる闇の化身たちだった。 まず現れたのは魔王軍。角を生やした魔王ザルガスの配下、赤黒い皮膚のオーク戦士たちが、地響きを立てて突進してくる。ザルガス自身は巨大な翼を広げ、空から嘲笑を撒き散らす。「愚かな人間どもよ、我が軍勢に跪け！」と、その声が雷鳴のように響く。 続いてエイリアン軍。緑色の甲殻に覆われた異星の兵士たちが、プラズマ兵器を乱射しながら降下。リーダー格のエイリアン将校、ゼノスは触手を蠢かせ、「地球の生命を収穫する！」と電子音のような声で宣言する。 隣国の軍隊も遅れず到着。重装騎兵と弓兵の混成部隊で、指揮官の将軍ヴォルドが馬上から叫ぶ。「この土地を我が国王のものとせん！」 盗賊団と山賊団は影から忍び寄り、短剣と斧を振り回す。盗賊の頭領、クロウはニヤリと笑い、「宝と命、すべて頂くぜ！」と囁く。山賊のボス、ガルドは棍棒を振り上げ、「山の掟で潰す！」と吼える。 迷宮から溢れる魔物の軍勢は、ゴーレムやスライム、ワイバーンがごちゃ混ぜに押し寄せる。群れを率いるは迷宮の守護者、ドラゴンライダーのネメシス。「深淵の名の下に、食らい尽くせ！」 農民一揆は鍬や鎌を武器に、怒りの叫びを上げて突撃。リーダーの農夫長老、バラックが声を張り上げる。「貴族どもの横暴に、もう我慢ならん！」 悪鬼羅刹の百鬼夜行は、妖怪たちの行列。赤鬼や青鬼、河童や天狗が跋扈し、百鬼の王、ヨミガエリが不気味に笑う。「夜の宴に、魂を捧げよ！」 凶悪ヴィラン集団はマスク姿の犯罪者たち。リーダーの暗黒博士、ドクター・ヴェノムが毒ガスを撒き散らし、「混沌の新時代を創る！」と哄笑する。 最後に目覚めた古竜、ヴェルドラゴンが地を這い、翼で嵐を巻き起こす。その咆哮は山を砕き、「すべてを灰に帰さん！」と古の言葉で威嚇する。 これらの軍勢は互いに敵味方などなく、ただ戦場を埋め尽くす混沌の波。総勢1万を超える敵が、響鬼と冥に襲いかかる。平原は一瞬にして地獄絵図と化した。 無双の嵐 響鬼は動じなかった。長年の鍛錬がもたらした装甲響鬼の形態で、音撃鼓を激しく叩く。【音撃打 豪火連舞】――鼓の音が火炎を纏い、清めの波動となって魔王軍のオークたちを内部から焼き尽くす。数十体のオークが苦悶の叫びを上げ、灰となって崩れ落ちる。ザルガスが翼を広げて急降下し、爪を振り下ろすが、響鬼は【鬼棒術 烈火剣】で音撃棒に炎を纏わせ、容易にその爪を切り落とす。ザルガスは痛みに咆哮し、後退を余儀なくされる。「この鬼め、侮れん！」 冥は影のように素早く動き、名刀「骸」を閃かせる。エイリアン軍のゼノスがプラズマを放つが、冥の魂干渉によりそれは虚空を貫くだけ。冥は【彼岸桜】を放ち、桜の花びらが敵を包む。エイリアン兵士数十体が弱体化し、生命力を吸収されて干からびる。ゼノスが触手を伸ばし、「お前の魂を解析する！」と叫ぶが、冥の刃が魂を直接断ち切り、将校の体は無力に崩れる。神経断絶の痛みに、ゼノスは電子音の悲鳴を上げる。 隣国の軍隊が重装騎兵で突進してくる。将軍ヴォルドが槍を構え、「死ね！」と命じるが、響鬼の【アームドセイバー】が波動を放ち、騎兵の鎧を強化されたディスクアニマルが次々と粉砕。百騎以上の馬が倒れ、ヴォルドは自ら剣を抜く。「我が軍の誇りを汚すな！」しかし、冥の骸が魂を狙い、ヴォルドの攻撃を無効化。生命力を吸収され、将軍は膝をつく。 盗賊団と山賊団の混戦が始まる。クロウが短剣で奇襲を仕掛けるが、響鬼の音撃が空気を震わせ、数十人の盗賊を吹き飛ばす。ガルドの棍棒が振り下ろされるが、冥の【彼岸桜】が弱体化を及ぼし、山賊たちは互いに潰し合うように倒れる。頭領たちは連携を試みるが、響鬼の【音撃刃 鬼神覚声】が巨大な炎の音撃を放ち、百鬼夜行の妖怪たちをも巻き込んで焼き払う。ヨミガエリが鬼火を飛ばし、「魂を喰らおう！」と迫るが、冥の刃がその魂を断つ。百鬼の半数が一瞬で消滅する。 迷宮の魔物軍勢はゴーレムが壁のように迫る。ネメシスがワイバーンを操り、「深淵の怒りを！」と叫ぶ。響鬼はディスクアニマルを強化し、動物の魂がゴーレムを粉砕。数百体の魔物が音撃に飲み込まれ、冥は【奥義 冥界散華】を展開。彼岸花の領域が広がり、領域内の魔物たちは死の過程を飛ばされ、地獄へ強制送還。ネメシスは領域に足を踏み入れ、苦悶の表情で消えゆく。「これは…死か…！」 農民一揆の怒涛の波は、バラックの指揮で鍬を振り上げるが、響鬼の烈火剣が一掃。数百人の農民が炎に包まれ、戦意を喪失。冥の桜が残りを弱体化させ、吸収された生命力が彼女をさらに強化する。 凶悪ヴィラン集団の毒ガスが広がる。ドクター・ヴェノムが哄笑し、「毒の洗礼を受けろ！」響鬼の音撃がガスを払い、ヴィランたちを内部破壊。数十人が倒れ、冥の魂攻撃がヴェノムの能力を無効化。博士は骸の刃に貫かれ、「私の新時代が…！」と絶命。 最後に古竜ヴェルドラゴンが咆哮し、炎を吐く。「すべてを灰に！」響鬼と冥は連携を深め、響鬼の鬼神覚声が竜の鱗を砕き、冥の冥界散華が魂を地獄へ落とす。竜は数千の軍勢を率いてきたが、総崩れ。ヴェルドラゴンは最後の抵抗で翼を振り回すが、二人の合体攻撃に耐えきれず、巨体が平原に倒れる。総勢1万の軍勢は、半数以上が倒れ、残りは逃げ散る。 戦場は血と灰に覆われ、響鬼と冥は息を荒げながらも立っていた。一騎当千の無双が、混沌を制した。 結末と栄光 戦いの後、残された敵の残党は霧散し、平原に静寂が戻る。二人は互いに視線を交わし、わずかに頷く。壮絶な大乱戦は、決着を迎えた。 活躍レポート 響鬼 (日高仁志): 音撃と炎の技で広範囲を制圧。魔王軍、エイリアン軍、魔物軍勢の主力約4,000体を撃破。ボス格のザルガス、ネメシス、ヴェルドラゴンに大ダメージを与え、防御的な戦いで味方を守り抜いた。総貢献度: 高。 冥: 魂攻撃と領域展開で敵の要を断つ。隣国軍、盗賊団、ヴィラン集団、百鬼夜行の約5,000体を無力化。ボス格のゼノス、ヴォルド、ヨミガエリ、ドクター・ヴェノムを即死級の打撃。機動力で戦局を翻弄した。総貢献度: 極高。 MVP決定: 冥。魂干渉の絶対性と奥義の破壊力が、混沌の軍勢を決定的に崩した。