第1章: 夜の森に潜む影 豊かな森の中、月明かりが木々の葉に反射して幻想的な光景を創り出していた。しかし、ここは魔法使いの頂点を決める戦場。川の流れの音、夜の静寂が緊張感を漂わせている。ラブ&ピースとアルニ、それぞれの魔法使いはやがて対峙することになる。 最初の夜。二人はそれぞれの位置に散らばり、互いの動きを探っていた。ラブ&ピースは自らの魔法「無色透明」により、自身を隠しながら周囲の樹木の陰にひそむ。彼は完璧な戦略を練り、アルニが自分の位置を見つけられないように心がけていた。彼の魔力が深い森の中で息を潜め、冷徹な視線でアルニの動きを観察している。 一方、アルニは彼女の魔力を流れるように感じながら、自らの魔法を準備していた。「ヒール」のスキルを使って魔力を蓄えつつ、危険を察知するために周囲の音を聞いていた。彼女はこの瞬間に備えており、戦闘が始まる気配を敏感に感じ取る。 ラブ&ピースは、樹木の影からアルニに向かって「憂鬱」の魔法を発動する。彼の声が静かな森に響き渡り、アルニの心に重圧をかける。戦うことへの嫌悪感が彼女を包み、思わず足がすくんでしまった。しかし、アルニは彼女の強い精神力でその感情を打ち消す。甘い口調で囁きながら、「こんなことで私が負けるわけないんだからね」と、自らを励ます。 ラブ&ピースはその瞬間、彼の体を無色透明にして再びアルニの後ろに移動する。アルニは相手の位置が変わったことに気づきながらも、ラブ&ピースが無防備な瞬間を狙った。彼は「反転」を発動し、アルニの攻撃が自分に向くよう仕向けていく。 しかし、アルニは舌を出しながら「アイスウェーブ」を放つ。波のように追尾する氷がラブ&ピースの方へ急襲する。ラブ&ピースはすぐに回避しようとするが、その動きはすでにアルニによって読まれていた。氷の波が見事に命中し、ラブ&ピースは体勢を崩すが、ダメージは無色透明の魔法によって防がれる。 その瞬間、ラブ&ピースは周囲の重力を引き寄せ、「重圧」の魔法を発動する。巨大な重力がアルニにかかり、彼女は動けなくなりそうになる。しかし、アルニは彼女の魔法の即時回復力である「ヒール」を放ち、重圧を受けながらも瞬時に回復する。彼女はどんなダメージを受けてもその効果を発動できるのだ。 戦いは厳しく、月明かりの下、互いの魔力がバランスを取りながら戦っている。ラブ&ピースは再び隠れるが、アルニは彼の思考を読み取れるようになっている。戦場で油断ない目を光らせ、冷静に戦略を練り続ける。 アルニは「サンダーストーム」を呼び出し、雷を降らせる準備をした。ラブ&ピースはその圧力を察知し、隠れながらも意識を集中させていた。 こうして、第一夜の戦いはそれぞれの魔法と精神力が試されるまま、静かに続いていく。目に見えぬ戦場での立ち回りは、どちらが勝者となるのか、果たしてこの戦いはどこまで続くのか、誰も予測することはできなかった。