大空のバトルフィールド:夜明けの星と不死の少女 風の精霊たちが渦巻く空の観覧席で、静かなざわめきが広がっていた。彼らは雲の合間からこの壮絶な対決を眺め、風の糸を紡ぎながら運命の糸を織りなすかのように見守る。舞台は遥か高みの成層圏、地球の青い湾曲が地平線に溶け込む高度1万メートル。眼下には広大な太平洋が広がり、太陽が水平線を這うように昇り始めたばかりの朝焼けが、水面を黄金に染め上げる。空は澄み渡り、微かな上向きの風が時速20キロで吹き抜け、雲のヴェールが遠くの山脈を柔らかく縁取る。重力の鎖が緩やかに効くこの場所で、二人の戦士が対峙する。地面など存在しない。ただ、無限の青と白のキャンバスが広がるのみだ。 第一章:英雄の降臨と少女の影 【夜明けの星】“Hero”オールライトは、逞しい背中を風に預け、静かに浮かんでいた。彼の瞳には抑圧された光が宿り、伯爵のような気品を湛えた姿は、誰もが憧れる無敵のスーパーヒーローそのもの。一人称「私」で語る彼は、己の力を制御し、皆の希望として輝くことを誓っていた。スキル「Lucem Comprehendens」――光を包み込む力で、彼の動作はすでに常人の数倍の速さを誇る。だが、真の力、光速の奔流はまだ目覚めていない。 対するはしほろ、内ハネボブヘアの可愛い女子高生1年生。彼女の瞳には無邪気さと破壊の炎が同居し、生身で音速を突破する翼を持たぬ飛行が、風を切り裂く。好きなチーズバーガーのような日常を愛する彼女だが、不老不死の体は自爆すら厭わず、左手に白い光球、右手に黒い闇球を宿す。殴る度に核爆発を起こし、無限増殖の影武者軍団を生み出す彼女の力は、多次元宇宙すら爆破しかねない。 二人は互いに視線を交わし、風の精霊たちが息を潜める中、戦いが始まった。しほろが先に動く。彼女の体が音速の閃光となり、オールライトに向かって突進した。右手に握られた闇球が唸りを上げ、能力全奪取の闇を放つ。オールライトは瞬時に身を翻し、光を包み込むスキルで回避。風の流れが乱れ、上昇気流が二人の周囲を渦巻く。眼下の太平洋が遠く輝き、朝焼けの光が彼らのシルエットを長く伸ばす。 「私を試すのか? だが、希望は決して折れない!」オールライトの声が風に乗り、しほろの闇球を光の障壁で弾き返す。爆発の余波が雲を裂き、精霊たちが歓声を上げる。しほろは笑みを浮かべ、無限増殖を発動。彼女の影が次々と分裂し、数十体の影武者軍団が空を埋め尽くす。各々が光球と闇球を構え、空爆を浴びせかける。 第二章:影の嵐と光の守護 空戦のスピードは地上のそれを遥かに超えていた。しほろの影武者たちが音速の編隊を組み、白い光球を雨のように降らせる。核爆発の連鎖が空を焦がし、衝撃波がオールライトを襲う。彼は光を圧縮し、身を疾くして回避。風の強さが一時的に増し、時速50キロの乱気流が爆風を煽る。オールライトの拳が光を纏い、影武者一つを粉砕。だが、しほろの本体はすでに40mの巨体に巨大化し、闇球を巨大な隕石のように投げつける。 「チーズバーガー食べたいなあ、でもまずはこれ!」しほろの声が無邪気に響き、巨大闇球がオールライトを飲み込もうとする。彼は上昇し、朝焼けの太陽を背に光の軌跡を描く。スキル「Lucem Comprehendens」が全開となり、光速に近い速さで球体を回避。反撃の光の矢がしほろの巨体を貫き、彼女の体が爆発の炎に包まれる。リスポーン効果で、しほろは近くの雲の上に再出現。死は彼女を止めない。 戦いは激化。しほろの影武者軍団が多次元爆破を試み、空の裂け目から異次元のエネルギーが漏れ出す。オールライトは庇うように動き、仮想の負傷者を想定した光のバリアを張る。風の精霊たちがその勇姿に感嘆し、微かな風の歌を奏でる。眼下の景色は変わり、遠くの島々が朝霧に浮かぶ。オールライトの体に傷が増え、血が風に舞う。彼は大量の「負傷者」を救助するかのように、影武者たちの攻撃を一人受け止める。 第三章:絶望の夜と迫る夜明け 夜が訪れたわけではない。戦いの激しさで空が暗転し、雲が絶望のヴェールを被る。しほろの自爆が連鎖し、核爆発の嵐がオールライトを包む。彼の体は血に塗れ、最早死に体。防御が崩れ、闇球の能力奪取が彼の光を蝕む。「私たちは…希望を失うのか?」オールライトの心に闇が忍び寄る。しほろの影武者たちが嘲笑うように光球を連射し、空が震える。風の強さがピークに達し、時速80キロの暴風が二人の体を翻弄する。 しほろは巨大化を解き、本体で突進。音速の拳がオールライトの胸を貫き、核爆発が彼を吹き飛ばす。眼下の太平洋が爆風で波立ち、朝焼けの光が一時的に翳る。オールライトは落下を始め、力尽きかける。風の精霊たちがざわめき、彼を救助しようと風の網を張る。だが、彼の瞳に宿る光が、抑圧された力を呼び覚ます。 「それでも…いつか夜は明ける!」 第四章:覚醒の旭光 覚醒が訪れた。オールライトの体が収束し、光が圧縮される。【Hasta Aurorae】――旭光の槍が彼の手に出現。光速の動作が解き放たれ、彼の動きは風さえ追い越す。しほろの影武者軍団を一瞬で薙ぎ払い、本体に迫る。彼女の闇球が能力を奪おうとするが、光速の奔流はそれを許さない。オールライトの槍がしほろの胸を貫き、旭光が全てを討ち融かす。 爆発の光が空を照らし、しほろの体が多次元すら爆破する大爆発を起こす。だが、リスポーン効果で彼女だけが遠くの雲に生存。戦いは終わり、風の精霊たちが彼女を優しく包む。オールライトは勝利の空に立ち、血塗れの体で微笑む。彼は真のヒーローとなった――皆の希望を手に、夜明けを遍く全てに届けんとする者。 風が穏やかになり、朝焼けが全天を染める。ベストエンドの空で、二人は互いを認め、精霊たちの拍手が響く。