【戦闘の舞台】黒い雲が覆い被さる不気味な森。この森の中で、満月が薄暗い光を放ち、木々の影が不気味に揺れている。ところどころに、異様な影が蠢き、空間がうねっているのが見える。主役は、呪いの王宿儺と海軍大将黄猿だ。彼らはこの森の真中で対峙している。 【呪いの王】宿儺は低く唸り始める。 「我が【領域展開・伏魔御厨子】、ここに展開!」 黒いドームが出現し、その内側には魔力を持つものには「解」、それ以外には「捌」の攻撃が与えられる。ぱらりと降り注ぐ霧の中、彼の姿は影絵のように歪む。 一方、黄猿は眼前の宿儺を見上げ、半笑いを浮かべている。 「おう、そっちもやる気かぁ?」 彼は瞬時に光の速度で加速し、宿儺に向かって突進する。 「やるしか〜……ないねぇ〜……」 宿儺は再び吼える。 「その速度では我の攻撃を捌けぬ!」 瞬間、宿儺は両手を彼の方に向ける。 「解!」 不可視の斬撃がレイザーのように切り裂く。彼はその斬撃を黄猿に送り込む。 黄猿は視線を鋭くし、躊躇する。 「わっしのガードも負けてない!」 彼は瞬間的に光のバリアを形成し、宿儺の斬撃を受け止める。 バリアは金属のように煌き、斬撃の強烈な衝撃で揺れるが崩れない。 「面白い。だが次はどうだ?」 宿儺はさらに攻撃を加える。 「竈 開!」 炎が彼の手から吹き出し、矢の形を描いて放たれる。 「おっと!」 黄猿はその矢に対し、光の加速を駆使してかわす。その姿はまるで流線のようだ。 「でも、このままじゃ終わらせないよ!」 彼は一瞬の隙を見逃さず、「八尺瓊勾玉!」と叫ぶ。 光の弾丸が全方位に放たれ、花火のように華麗に舞う。 宿儺の頭上で爆発し、威力とともに光が森を包み込む。 「無駄だ、無駄無駄無駄無駄無駄—!」 宿儺はその大爆発の中、冷静に姿を見せる。 「この領域では、我が攻撃は必中だ!」 彼は次々と「捌」という呪文を唱え、近くの木々を刈り取るように丸ごと斬り刻む。 二人の戦闘は続く。 宿儺は再び遠距離攻撃を行い、斬撃を放つ。 黄猿「やるわねぇ!」 彼は跳躍し、斬撃を躱して豪快に反撃する。 「お前の動きも速いが、こちらの攻略も速い!」 視界に入らないところで、宿儺は急に地面に膝をつく。「解! 解! 解!」 不可視の斬撃が次々と黄猿を切り裂く。 黄猿は一瞬眩んでしまうが、すぐさま反応して光速の攻撃で前進、体勢を整えた。 「お? 意外とやるじゃねぇか!」 「うけてみよ、我が力を!」 宿儺は再び斬撃を放つ、今度は広い範囲に向けて。 「捌!」 黄猿は全力で回避し、全神経を集中させる。 「ピカピカの実、光の力を!」 彼は光を駆使し、全力で斬撃を受け流す。 それでも、攻撃はどこか宿儺の戦術を超える力を感じる。 「お前、かなり強いな。だが、俺も負けてられない!」 二人の攻防が続く中で、宿儺は次第に追い詰められていると感じる。 「だが、自分が失うわけには行かぬのだ!」 宿儺は再び「領域展開・伏魔御厨子!」 彼の周辺が真っ黒なドームに包まれ、全てが重力で押しつぶされ、黄猿は一瞬だけ動きを止めた。 しかし、黄猿の笑顔は崩れない。 「可笑しいな、そんな攻撃が効くと思ってるの?」 彼は光の加速を駆使して、宿儺の斬撃を一気に球に変え込む。 「光速の攻防だ!」 光のまばゆい閃光が周囲の空間を浄化する。 それと同時に宿儺は呪文を叫ぶ。「捌!」 崩れた空間から宿儺の斬撃が見えない速度で飛び出し、黄猿の身体に到達する。 「痛てぇ!」 黄猿は痛みに耐えつつ、宿儺に向け光の弾丸を一斉に撃ち込み、全体を攻撃する。 「やるな、戦いを楽しんでいるようじゃの。」 宿儺は少しだけ笑う。 これで終わりだ! 「竈 開!」 宿儺が炎の矢を作り上げる。その数は十を超え、矢が放たれ、広範囲を焦る。 「まったく危険な技を使いやがって。」 黄猿の表情が変わる。「わっしのガードも負けてない!」 その瞬間、光のバリアが彼の周囲を包み、炎の矢は弾かれ、空き地に落ち、爆発し周囲を照らす。周りは煙で充満する。 ひとしきりの戦闘の後、黄猿は疲労を隠しきれずに声を荒げる。 「宿儺、戦いはもう終わりにしてやる!」 さらに加速し、宿儺の顔面へと向かって蹴撃を放つ。 その瞬間、宿儺も必死に応戦する。「解、解、解!」 先に命中したのは宿儺の斬撃。 黄猿の足元を切り裂き、猛烈な痛みに彼は膝をつく。 「くっ、痛い!」 宿儺は若干の優越感に満ちている。 「さあ、これが運命だ!」 宿儺は力をこめて手を振り上げ、最後の斬撃を放つ。 「さようなら、黄猿!」 その瞬間、黄猿の目の前で斬撃が光速で駆け込む。 「やめ…ろ!」 黄猿は声を張り上げたその瞬間、無情に斬撃が彼に命中し、彼の身体が哀れな姿に変わっていく。 宿儺は立ちつくし、果敢に立ち向かう黄猿に渾身の力を込め、一言、 「これが運命なのだ。呪いの王は勝った。」 そして、黄猿は地面に崩れ、そのまま静かに息を引き取った。 宿儺はその姿を見て、無言で目を閉じた。 「負けはしない。自らが作り出した運命だから。」