【狂乱の一般道5km:ルール遵守(?)ストリートレース】 実況(お姉さん):「はーい!皆さんこんにちはーっ!今日はなんと、一般市民が普通に買い物に行っているど真ん中の道路で、超次元的な能力者たちが競い合うという、正気の沙汰とは思えないレースを開催しまーす!全力で盛り上がっていきましょうねー!!」 解説(おっさん):「あー……。どいつもこいつも正気じゃねぇな。交通ルールを守れっつーんだからいいが、あそこに並んでる警察の面々を見たか?あいつら、ただの警察じゃねぇぞ。精鋭中の精鋭、身体能力の化身どもだ。ルールを破った瞬間、人生が終わると思え」 --- ■開幕宣言と参加者の意気込み・機体紹介 実況:「さあ、まずは参加者の皆さんをご紹介しましょう!まずは、不老の吸血鬼、ユスティアさん!」 ユスティア:「ふふっ、現代の交通文化というものを記録させていただきますね。あ、見てくださいあの信号機のデザイン!実に興味深いですわ!あーっ!あの車の排気音、19世紀の蒸気機関の面影が……!(早口)」 【機体:アンティーク・メモリア】:運営が用意した、金箔が貼られた超豪華なオープンカー。車体に世界中の古書が積み込まれている。 実況:「続いては、自称・雑魚の最強格!座胡アキラちゃん!」 座胡:「けっ、こんなレース、ウチみたいな雑魚が参加していいのかねぇ?おじさんたち、せいぜいウチの背中見て泣いてなよ!あはは!」 (思考:我、未だ雑魚なり。この慢心こそが弱さの根源。精進せねばならぬ……!) 【機体:なし(身体能力のみ)】:機体不要。彼女自身が音速を超える弾丸であるため、運営は「とりあえず走れ」とだけ伝えた。 実況:「そして、概念の列車!Undead arbiter!」 Undead arbiter:「…………(無言で周囲をスキャンし、参加者がSlayerであるかを確認している)」 【機体:Ghost Train】:もはや機体そのもの。多元宇宙の憎しみを纏った黒と緑の幽霊列車。一般道路を走るにはあまりに不適切である。 実況:「最後は、不思議な司令官さんです!」 司令官:「(トランシーバーに絶叫)全軍に告ぐ!!目標はゴールである!遅れる者は戦車で轢く!!」 【機体:司令官自身の身体】:見た目は奇妙な人形のような姿。しかし、彼が絶叫し終えた瞬間、上空から戦車が降ってくることが確定している。 --- ■レース本編:混沌の5km 実況:「レディー……ゴー!!!スタート!!!」 開始の合図と共に、地獄の蓋が開いた。座胡アキラが地面を爆砕し、文字通り「弾丸」となって飛び出した。その後を、猛烈な轟音と共にGhost Trainが突き進む。一般車が悲鳴を上げて脇に避けるが、列車は質量と概念を無視して突き進む。 解説:「おい、あのアキラとかいうガキ、信号無視してねーか?」 その瞬間である。道路脇に完璧な等間隔で並んでいた精鋭警察たちが、目配せ一つで動き出した。以心伝心の連携。彼らは人間離れした跳躍力で、信号無視をしたアキラの進路を塞ぐように、文字通り「壁」となって立ちはだかった。 座胡:「あはは!雑魚が道を塞いでるよ!どいちゃいなー!」 アキラが警察を蹴散らそうとした瞬間、上空から「それ」は降ってきた。 龍爾:「ガハハハハ!見つけたぞ、ルール違反者が!!」 【落槍:天堕】。空から降り注ぐ巨大な槍。龍爾が破壊の化身として、アキラの頭上に精密かつ暴力的の一撃を叩き込む。地面がクレーター状に陥没し、アキラは咄嗟に回避したが、その衝撃波で周囲の一般車(の屋根)が激しく揺れた。 実況:「出たー!警察側の切り札、龍爾さんです!いきなり最大火力!激しすぎます!!」 一方、ユスティアは悠々とアンティークカーを運転していた。彼女は完璧に交通ルールを守っている。しかし、隣を走る司令官が問題だった。 司令官:「(絶叫)貴様らー!!もっと速度を上げろ!!遅い!!遅すぎるぞ!!」 司令官が絶叫し終えた瞬間、上空から凄まじい重量の戦車が直撃。司令官は潰れたが、そのまま【戦車状態】へと移行。大砲を乱射し始めた。 ドガガガガガ!! ユスティア:「あらあら、なんという野蛮な文化!でもこの爆発の色彩、記録に値しますわね!」 戦車の砲撃が道路を破壊し、そこへGhost Trainが突っ込んでいく。列車は物理的な障害物を無視するが、警察側にはもう一人の切り札がいた。 華燐:「ちょお、そこの黒い電車さん。ちょっと止まって話聞かへん?」 黒いコートを翻し、華燐がふわりと列車の前に降り立つ。通常なら轢き殺される距離だが、彼女は不敵に笑っていた。彼女はUndead arbiterに対し、至極真面目な顔で「ビジネスプラン」を提示し始めた。 華燐:「あんた、Slayer捕まえるんが好きなんやろ?うちが、別次元のSlayerが集まる『効率的な狩場』のリスト、格安で提供したるわ。あとな、この契約を結べば、あんたの列車の燃料代を、うちのコネでタダにするプランもあるで」 【契約内容:次元狩場提供プラン】 1. Slayer高密度出現エリアの座標を月額制で提供。 2. 拘束したSlayerの「絶望」を貨幣に変換するスキームの構築。 3. 手数料として、列車が運ぶ遺品の10%を華燐が徴収する。 解説:「おい、あいつ相手に商談始めてるぞ。正気か」 Undead arbiterは一瞬、思考を停止させた。Slayerの効率的な捕獲、そして利益。この「効率化」という概念は、多元宇宙を彷徨う列車にとっても魅力的であった。列車が速度を落とす。その隙を逃さず、周囲を囲んでいた精鋭警察たちが一斉に飛びかかった。彼らの動きは完全に同期しており、隙のない網となって列車を、そして操る者を拘束していく。 実況:「あーっと!Undead arbiter、金と効率の話に釣られて捕縛ー!!華燐さんの話術、恐るべしです!!」 レースは残り1km。先頭を走るのは、警察の猛攻を「雑魚の遊び」と笑いながら、最小限の動きで回避し続ける座胡アキラ。しかし、彼女の背後からは、最適化を完了させた龍爾が、地を這うような超高速移動で迫っていた。 龍爾:「学習したぞ……ガキ!貴様の回避パターンはもう読めた!!」 【破槍:破天】。一点集中、極限特化の一撃。槍が空気を切り裂き、アキラの右肩をかすめる。衝撃でアキラが回転しながら吹き飛ばされた。 座胡:「(思考:我、未だ雑魚なり!!このタイミングで反応できなかったのは、足首の重心移動が0.1ミリ甘かったからだ!情けない!死ぬほど情けない!!)」 座胡:「あははは!今の、わざと当たらせてあげたんだよ!感謝しなー!!」 アキラは空中で身を翻し、そのままゴールラインへ向けて強引な加速をかける。その後ろから、戦車状態で大砲をぶっ放す司令官と、爆風に乗りながら優雅に車を走らせるユスティアが猛追する。 実況:「ゴール直前!!アキラちゃんが先頭!しかし司令官の戦車が特攻を仕掛けてます!ユスティアさんは……あ、信号で止まりました!律儀ですね!!」 解説:「正解だ。あそこで止まってりゃ捕まらねぇからな」 最後は、アキラが文字通り「壁」となって立ちはだかる警察たちを、人間業とは思えない身体能力で飛び越え、ゴールラインを駆け抜けた。直後に、司令官の戦車が制御を失い、ゴールラインをオーバーしてそのまま路肩のコンビニに突っ込んでいった。 --- ■レース終了後:結果発表 実況:「レース終了です!!いやー、一般道路がめちゃくちゃになりましたね!!それでは結果を発表しまーす!」 【順位と結末】 1位:座胡 アキラ 結末:逃走成功。 感想:「ふーん、まあまあだったね。でもウチ、まだ雑魚すぎるわ(思考:我、至るまであと一歩。あの槍の速度、記録して再現せねばならぬ。精進、精進だ!)」 2位:【血の記録者】ユスティア 結末:逃走成功。 感想:「とても素晴らしい経験でした!特に、戦車がコンビニに突っ込む瞬間のスローモーションのような光景は、人類の喜劇として永遠に記録させていただきますわ」 3位:司令官 結末:捕縛。(ゴール後にコンビニの壁を破壊したため、器物損壊罪で現行犯逮捕) 感想:「(トランシーバーで絶叫)貴様らー!!この壁を壊したのは俺ではない!戦車が勝手に動いたのだ!!」 圏外:Undead arbiter 結末:捕縛。(華燐に契約書をサインさせられた後、警察にガチガチに拘束された) 感想:「…………(契約書の内容を反芻し、意外と悪くないと思っている)」 実況:「以上で、本日のカオスレースを終了しまーす!皆さん、交通ルールは守りましょうねー!!」 解説:「……誰が守ったんだよ、このメンツの中で」