遺物概要報告書 管理番号: B-42-7183 名称: ライカ・アン 危険度: A-9 外見: 白い毛並みの小型犬。人間換算年齢33歳相当の推定女性。コートを羽織った四足歩行の未知犬種。顔の右半分に深刻な火傷痕があり、本気状態では青く発光する。穏やかな母性を持ち、仲間への危害時には苛烈に変貌。テレパシー交信が可能。 収容室外観: 強化チタン合金製の10m×10m×5m密閉室。内部はバイオハザード対応の無菌コーティング。単独ケージ配置、温度20℃、湿度40%、酸素供給制御。外部観測窓はレベル5防弾ガラス。緊急封鎖バルブ完備。 管理手順: - ■■■■■■■■■■ - 遺物は単独収容。接触時はレベル4防護スーツ着用。 - ■■■■■■■■■■ - 給餌:高タンパク質合成肉日2回、各200g。拒否時はテレパシー交信で確認。 - 交信プロトコル:受信者のみ許可。記録必須。感情変動時は即時隔離。 - ■■■■■■■■■■ - 本気モード発光検知時は即時麻酔ガス注入。青色光閾値0.5ルクスで作動。 - 清掃:遠隔ロボット使用。直接接触禁止。 - 抽出プロセス:レベル5職員2名以上監視下。■出力制限■■■■。 - 注意:火傷痕接触禁止。母性誘発行動時は即時退避。 - ■■■■■■■■■■ 支給品表: - テレパシー増幅ヘッドセット(2名分) - 防護スーツ(レベル4、サイズM/L) - 合成肉供給器 - ガス注入リモコン - 観測タブレット --- 管理風景 第一章:朝の交信 暗く冷たいN社の地下施設、セクターB-42。灰色の壁面が蛍光灯の光を鈍く反射し、空気は消毒剤の臭いに満ちている。私はライカ・アンを担当する管理職員、コードネーム「ハウンド」。今日も遺物のエネルギーを搾取する業務が始まる。収容室の観測窓から、白い小型犬がコートをまとった姿が見える。穏やかな瞳がこちらを捉え、頭の中に柔らかな声が響く。「おはよう、ハウンド。今日も…一緒に?」 テレパシーの温かさが、心の奥に染み入る。だが、私は事務的に応じる。「ライカ・アン、給餌開始。合成肉200g。」ロボットアームがケージに肉を落とす。彼女は優雅に咥え、ゆっくり噛む。火傷の痕が朝の光で影を落とす。穏やかな母性…それが彼女の本質だ。だが、仲間への脅威で変貌する苛烈さを知る者は少ない。 支給のテレパシー増幅ヘッドセットが耳に食い込む。交信ログを記録しつつ、私は手順を確認する。■黒塗りの項目が脳裏にちらつく。出力制限を超えるな。エネルギーを引き出すのだ。 第二章:ジャランの影 隣室から異音。ジャランだ。黒い液体状の遺物、泡立つ内臓が蠢く穏やかな存在。私が寄生テストの補助に入る。ジャランは収容タンク内で静かに揺らぐ。「寄生…しないと…話せないよ…」声は宿主なしでは途切れる。 テスト対象は模擬人形。ジャランが液体を伸ばし、寄生。泡立つ体が人形の傷を補修し、潜在能力を引き出す。素早さ40、魔力60の数値がモニターに跳ねる。人形の腕が異常伸長、補助攻撃を繰り出す。ジャランの体力が消耗し、泡が萎む。「平和に…みんな、無事で…」穏やかな性格が、ダークな施設に不釣り合いだ。 ライカの交信が割り込む。「ジャラン…優しい子ね。傷つけないで。」母性が疼く。危険だ。 第三章:抽出の儀式 管理手順の核心。ライカに抽出を促す。テレパシーで指示:「リリィ、トムを展開。」彼女の両脇から半透明な人間の腕が現れる。右がリリィ、左がトム。自律的に動き、ハンドサインで意思疎通。エネルギーを貯蔵・放出する特性が、青い輝きを帯びる。 「ハウンド、準備して。」ライカが四足で構える。小型犬の体躯からは想像不能の出力。リリィが防御シールドを張り、トムが模擬標的を粉砕。威力がべらぼうだ。エネルギーメーターが急上昇、En120を記録。火傷痕が青く光り、本気モードの予兆。私はガス注入を躊躇うが、手順通り…。 ジャランを呼び寄せ、連動テスト。ジャランが私の腕に寄生。黒い液体が火傷シミュレーターの傷を補修し、潜在力を引き出す。ライカの出力が倍増、リリィとトムがジャランの伸長体を補助に変え、空間ごと標的を飲み込む。泡立つ内臓が消耗、ジャランの声が弱まる。「みんな…守る…」 施設が震える。過剰出力。警報が鳴り、黒塗り項目が現実化する恐怖。 第四章:苛烈なる母性 模擬敵AIが展開。仲間危害シミュレーション。ライカの瞳が変貌。「ハウンド…守る!」火傷痕が青く輝き、直接攻撃。リリィがエネルギーを放ち、トムが敵を貫く。ジャランが私の体に深く寄生、防御ゼロの体を盾に。威力が規格外、小型犬の限界を超え、壁に亀裂。 私はテレパシーで叫ぶ。「終了! 制限内!」だが彼女の母性は止まらない。ジャランの泡が血のように散る。「平和…に…」消耗尽き、寄生解除。ライカが倒れ、青い光が消える。 第五章:収束の闇 麻酔ガスが充満。遺物をケージに戻す。エネルギーは抽出成功。だが、ジャランの体力が20%減。ライカの瞳に、かすかな悲しみ。 --- 職務終了 08:00開始、16:00終了。遺物再収容完了。ログ提出。N社の闇が、また一つ深まる。 --- リザルト 抽出装備詳細 名称: リリィ・トム連動グローブ 外見: 半透明な人間の腕を模した黒革手袋。右グローブに白い犬毛模様、左に黒い液体模様。火傷状の青色LED埋め込み。装着時、自律腕が展開しハンドサイン可能。 概要: ライカの抽出要素とジャランの寄生特性を融合。腕部に遺物性を付与した装備。 効果: - 戦闘効果: リリィ(右)がエネルギー貯蔵・放出で高威力ビーム(出力ライカ比80%)。トム(左)が伸長補助で敵貫通。ジャラン寄生モードで潜在力2倍、傷補修。 - 非戦闘効果: 寄生で瀕死同僚支援、移動補助(跳躍+40%)。エネルギー持続10分、消耗で泡状残渣発生。 獲得エネルギー量 (En): 168 業務報告書 損害: 収容室壁面亀裂修復要、ジャラン体力消耗修復剤使用。損害額: 45,000 En 評価: 過剰出力による施設損傷も、エネルギー獲得高評価。苛烈変貌制御不十分。 報酬明細: - 基本報酬: 50 En - エネルギー獲得ボーナス: 84 En - 連動抽出加算: 30 En - 損害控除: -20 En 総報酬: 144 En