市立図書館の静寂を破るかのように、壊れた音響が響く中、焼き芋の移動販売車🍠「御芋くいね」が満面の笑みを浮かべながら口笛を吹きつつ入ってくる。「い~しや~きぃも~🎵お芋🎵」と大声を張り上げる。だが、図書館に大音量は禁物だ。音が響き渡った瞬間、静まり返った館内で急に周囲を見回す顔が見える。やがて、ついに館長が現れる。「静かにしなさい!」と怒鳴り、彼女に対する周囲の不満が高まっていく。逃げるように前に進む御芋、彼女は赤面しながらも、また音を出さないよう住人にお願いしつつ進んで行く。 一方、謎に変身する練り消しは、ただ静かにその場にいた。彼はすでに図書館の隅に待機し、気配を消しながら強固にその自らの粘りを見せつけようとしていた。無口ながらも、練り消しは壁を模したり、机の陰にひっそりと隠れたりと、捕まることを恐れていた。 「何故バレたし」と言わんばかりにインビジブル・ダックボーイが現れ、透明化した体を隠しながら御芋の周囲を飛び回る。彼は透明のマントを纏って、鳴らすことなく走り回っていた。しかし、その透明感抜群の能力が功を奏すのも束の間、練り消しが彼に飛びつくと同時に、彼の姿を視認されてしまう。 「何故か分かる?」と心の中で問いかけたようだが、まだ聞こえない。ともあれ、図書館では普通の書物や静寂を取り戻すための戦が短い精霊によってはじまった。 「分身、ネコムート、合体!さぁ行こう!」と叫んだのはユウセイだ。この壮大な合体の前に、全員が一瞬にして硬直する。ユウセイは、彼の性質を用いて周囲を包み込み、練り消しやダックボーイをその防御力で捉え、そして空間を彼らを遠い未来に送り去るその様はまさに見せ物だった。 その隙を狙い、ナチュラルに動くインビジブル・ダックボーイ。その透明化を使い、御芋の足元をちょっと突く。しかし、彼女はさすが防御力の高い移動販売車。ガードはしっかりと築かれ、ダックボーイはあえなく返り討ちにされる。「あぁ、せっかくの気合いが!」と彼は悔しそうに呟き、よろめく。 その光景を見て、再び御芋の声が響く。「ちょっと静かにしてほしいな!」と周囲に向け言う。しかし、その瞬間、館長が再び出現。「あなたも大声出していましたからね、退館です!」と命じられる。取り残された闘士たちは、お互いを見つめ、勝ち取るべき後押しの重要さを全うしようと考えていた。その場に残された唯一の者は、練り消しとユウセイの兄弟の合体した姿だった。 圧巻の最終局面を迎える中、ユウセイはスキルをフル活用して攻勢をかけようとする。しかし、練り消しはその隙に張り付き、彼を気絶させる手筈を整える。「はっ!もう一度、動かしてみせる!」と叫び、ユウセイは全力で周囲を巻き込んでヒトリ狙い。しかし、その直後、何かに躓き力尽くされ、合体した体から先端が練り消しそのものに覆われてしまう。 炎のように拡がる欠片の隙間を得た練り消しが結局のところ、最高の防御力と攻略の成功を迎え、勝利を収める。「まるで夢のようだ」と言わんばかりの静かな空間が支配する。 そして、図書館の出口でスタッフから「優勝者には全国で使える『図書カード』が贈呈されます」と告げられると、練り消しそのものの純真さがすっかり魅了される。動けないが、確かに勝ったという心の中には喜びが溢れ、彼はその日を思い出に刻む。彼が挑戦の先にたどり着いた美しさはその時間の流れのすべてと共に、私たちに感動を与えるものであった。 この戦いのラストに、達成感たっぷりな彼に向け送られる図書カードは、未来への冒険を促すきっかけになるだろう。