薄明かりの午後、山中に構えた二つのチームが、既に戦闘を開始していた。黄昏の狂犬はその大きな体躯から想像できないほどの素早さで、拳銃を振るい、降り注ぐ弾をヴェロニカに向かって撃ちだしている。反面、ヴェロニカはその銀髪を垂れ下げながら、冷静にその弾を避け続け、手榴弾を投げつけて応戦する。 「やったれ、ヴェロ!今日はあなたの出番よ!」と狂犬が叫び、その声は狂気に満ちていた。彼女は大口を開け、楽しそうに戦う。ヴェロニカは「そうだね、私は誰にも負けない!」と返し、すぐさま早撃ちで反撃する。手榴弾が爆発し、土埃が舞う。 しかし、その土埃の隙間から、黄昏の狂犬が一瞬の隙を見逃さず、蹴り技でヴェロニカを吹き飛ばした。瞬時に彼女は地面に横たわり、何とか受け身を取る。だが、事はそう簡単には終わらない。 事象A である戦闘のクレッシェンドによって、遠くの山から小石が崩れ落ちた。この小石の落下が、次の大きな事象に繋がっていった。 事象B 崩れた小石が、山の麓にあった古びた家屋に直撃した。その家屋からは、放置された化学薬品が内包されていた。液体が漏れ出し、化学反応が引き起こされる。 その一方、戦闘は続く。ヴェロニカが再び立ち上がり、胸元でRSh-12リボルバーを構えた。「もう一発、勝利のために行くよ!」と彼女は叫ぶ。黄昏の狂犬もそれに呼応するかのように、さらに気合を入れ、手に持つ拳銃を乱射する。 事象C 化学薬品が反応し、有毒ガスを撒き散らした。人知れず風に乗り、戦場へ浸透していく。両者とも、何かおかしいと感じ始めるが、その原因を突き止めることはできない。 「これ……何のにおい?」とヴェロニカが頭を掻く。独特の腐臭が漂っている。同時に狂犬も、「ああ、なんだか心地よくなってきたわ!」と逆に興奮する。 事象D その有毒ガスによって、両者共に精神的な変化が起こる。ヴェロニカは少し頭がぼんやりし、思考が鈍くなる一方。狂犬はその感覚を楽しみ始め、戦闘はますます加熱する。 「もっと、もっと楽しもう!」と発狂したように狂犬が叫び、ヴェロニカも「くそ、こんな状況で弱音を吐くわけにはいかない。行くぞ!」と自らを奮い立たせる。 その時、彼女達の戦いに助けられるように、不意に山から降りてきた一羽のカラスが、羽を広げ、ただ通過した。 事象E カラスが過ぎ去った瞬間、上空で携帯電話を使っていた登山者がその様子を目撃。その登山者の不意な動きによって、手から携帯電話が落ちる。 携帯電話は山の斜面を転がり、頭上の岩場を刺激する。 事象F スマホの落下により、次の岩が崩れ落ちる。これが再度、化学薬品の入った家を襲った。 周囲は騒然となり、包囲していた有毒ガスが意外に強くなり。黄昏の狂犬とヴェロニカは同時に周囲を見回し、「こんな状況で、勝負にならないじゃないか!」と呟く。 事象G 岩が壊れたことにより、山の土台が崩れ始め、大規模な地滑りが始まる。土砂が急激に流れ込み、両者の間に横たわっていた戦場は一瞬で消え去ってしまう。 “地滑りだ!逃げろ!”と叫ぶ狂犬がヴェロニカに向かって叫ぶ。しかし、彼女もまた状況の驚異に目を奪われていた。 両者は、無情にも逃げ場を失ってしまう。 事象H 最後の力を振り絞り、狂犬はヴェロニカへ「ちょっと、手伝ってくれ!私たち生き延びたいの!」と声を上げる。彼女の呼びかけに、ヴェロニカも同じく 「いいぜ、私もこの状況、ぶっ壊してやる!」と、共に身を寄せ合い、力を合わせ、なんとか耐え抜く。 地滑りは続き、周囲が崩れ去っていく中、戦闘どころではなく、ただ生き延びることに集中する。 最終的に、両者とも安全な場所に逃げ込むことができたものの、戦いはここで終わってしまった。 「生き延びたのは協力のおかげだ。ありがとう」と言う狂犬。 ヴェロニカは感慨深く「今日はお前がMVPだ。だから、また戦おう」と微笑む。 こうして、勝敗のない戦闘は、思わぬ災害がもたらした奇妙な友情の結びつきで終了を迎えた。