彼岸と此岸の狭間。そこは光と闇が混ざり合い、時間が止まったかのような空間だった。無数の魂が漂い、その姿を無刻に変えては消え、何かを待ち望むように彷徨っていた。 その空間の中心には、一人の少女が立っていた。彼女の名前は楓嵐。可愛らしい容姿を持ちながらも、どこか浮世離れした冷静な態度を崩さず、まるでその場の全てを見透かしているかのように目を細めていた。 彼女の手には「華嵐」と名付けられた赤い刀が握られている。その刀身は、心の奥へ触れるような美しさを感じさせながら、どこか恐れを引き起こした。 「私がここにいるのは、あなた方に試練を与えるためなの。一体、何を思い、その全てを成し遂げようとするのか。見せてごらんなさい。」 彼女の言葉に対する応答は、少し遅れてやってきた。 「我々は、全身全霊をかけて戦うのです。」 響き渡ったその声の主は、【全身全霊をかけた決戦】孫悟空とベジータだった。彼らは超サイヤ人ブルーの姿で、その目には燃えるような闘志と誇り高い意志が宿っていた。 「この先に、私たちの進むべき道がある。かかってこい!」 彼らの言葉を受け、楓嵐は微笑みを浮かべながら刀を構えた。「さあ、お行きなさい。でも、私を止めることは出来るかしら…?」 その瞬間、楓嵐は「睡蓮」と名付けられた技を放った。刀を振った瞬間、冷気が漂い、彼女の周囲が凍りつくような気配を感じさせた。孫悟空とベジータは、一瞬の判断で身を外し、攻撃を回避した。「これは厄介だぞ。」 「だが、俺は全力でいくぜ!超かめはめ波!」 孫悟空はその名を叫び、両手を合わせて気を集め始めた。 「待ってくれ。まずは僕が仕掛けるぞ!超ギャリック砲!」ベジータも強力な技を発動し、そのエネルギーで周囲の空間が歪むほどだった。閃くエネルギー弾が楓嵐に向かって放たれた。 両方の技が同時に楓嵐に向かう。彼女は冷静に刀を水平に掲げ、思い切り斬り下げる。「鬼灯!」 「なに!?」 技が二つのエネルギー弾に接触した瞬間、二つは一つの大きな爆発を引き起こし、強烈な衝撃が周囲を包み込んだ。 「凄い…これがサイヤ人の力なのか。」楓嵐の心に少しの興味が芽生えた。しかし、彼女は戦わなければならなかった。 爆風が収まると、ベジータが突撃してきた。「私の攻撃を受け止めてみろ!」彼の拳が楓嵐に向かって放たれる。 その瞬間、楓嵐は華麗に身をかわした。「これが生きている者の力…私にはその過程が理解できないわ。」 「何を言ってやがる!感じろ、力を!」再び孫悟空が攻撃に移る。 「竜胆!」 楓嵐が刀を振ると、鋭い斬撃が発生し、空間を走り抜けた。 「うわっ!」 孫悟空は反射的に避けるが、ベジータは受けた。「何!?これは…痛い!」その斬撃がそのまま彼の身体を貫き、まるでその存在を否定するかのように、力を吸い取られていった。 「やられた…でも、まだ終わりじゃない!」傷を負ったベジータは、間髪入れずに彼の全ての力を注ぎ込む。「ポタラ合体だ!」 その瞬間、二人は光に包まれ、その姿が融合し、新たなる存在へと変わる。「さあ、こいよ。」 ベジットが生まれ、彼の姿がその場に現れた。 「遅いッ!」 彼はその速度で一瞬にして楓嵐の前に立ち尽くしていた。その攻撃は繰り出され、まるで死神が前に立つかのような迫力だった。 「蓬莱!」 楓嵐の言葉が空間に響き渡る。彼女の刀が光り、斬りつけたその者の魂を封じ込めた。「これで私の力とするのよ。」 ベジットの攻撃は、しかし!楓嵐によって相殺され、致命的な一撃を受けることに。その瞬間、彼女は再び刀を振りかざし、全力の「ファイナルかめはめ波」を繰り出した。 「くたばりやがれーっ!」 彼の力が一気に溢れ出し、空間を焼き尽くすような強烈なエネルギーが彼岸と此岸の狭間を飲み込んだ。 この最後の一撃が彼女をも凌駕した。 光が収束し、彼らの戦いが終息を迎える中、楓嵐はその姿を黒い霧に包まれ、彼女の冷静な眼差しが次第に薄れてゆく。 勝者、【全身全霊をかけた決戦】孫悟空&ベジータ (超サイヤ人ブルー状態)。MVP、ベジット。