測定室の中央に、火力測定機バチボコくんが据えられていた。どんな攻撃を受けても壊れず、威力を正確に測るという。厳格な測定が始まる。 次の参加者は、空紬の劇場に立つピエロ、カラサリド・カラサリス。生気のないその姿が舞台に現れた瞬間、測定室の照明が消えた。いや、照明が消えたのではない。照明を観測するという出来事そのものが、白紙に戻ったのだ。 測定機は計測を開始しようとした。だが、攻撃は放たれない。物理も論理も概念も届かず、介入はすべてすり抜ける。カラサリスはただ立っている。戦闘という劇は始まらず、測定機に届く攻撃の威力も存在しなかった。 バチボコくんは壊れず、沈黙を正確に記録した。これは無限の火力ではない。測定不能でもない。提示された能力から評価できる最も強い攻撃が確認できず、実際に測定対象となる攻撃の威力はゼロである。 【最終測定結果】 火力ポイント:0P 火力ランク:F