世界樹の守護者たち 序章:天からの侵略者 世界樹は、惑星の中心にそびえ立つ、生命の源泉だった。無数の枝葉が空を覆い、根は大地を貫き、輝く緑の光が世界を照らす。その守護は、異形の脅威から遠く離れた平和なものだったが、ある日、天が裂けた。 ヴァルテクス――造反神が生み出した星座の化身たちが、黒い雲を纏って降下した。選ばれたのは四体:蠍座のスコーピオ、射手座のサジタリス、羊座のアリエース、そして水瓶座のアークエリス。スコーピオは毒々しい尾と鋭い爪を持つ巨蠍、毒の神力を操り、傷を負わせた者を即座に腐食させる。サジタリスは馬人型の射手で、矢の一撃が空間を歪め、星の理を崩す。アリエースは炎の角を持つ羊で、突進するごとに大地を溶かし、再生の炎で傷を癒す。アークエリスは水の渦を纏った人型で、未来を予見し、仲間を完璧に連携させる知性を持つ。 彼らは言語を超えた交信で繋がり、世界樹の根元を目指した。侵略の目的は、世界樹の核を破壊し、造反神の支配を広げること。空から降る影は、守護者たちに警鐘を鳴らした。 第一章:守護者たちの集結 世界樹の基部に、守護者たちが集まった。ジョエルは黒い軍服に青い金装飾のマントを羽織り、気怠げに長銃を肩に担いでいた。インディゴブルーのボサボサ短髪が風に揺れ、青いジト目で空を見上げる。「ふうん、あんたらみたいなのが来るなんて、面倒くせえな。俺の気分次第だけど、ちょっと付き合ってやるか」 隣に立つのは、15歳の少女、神咲ことね。小柄な体に白黒の和装を纏い、短い銀髪に赤い花の髪飾りが揺れる。桃色の瞳は純真に輝き、妖断刀「要」を腰に納めていた。「皆さん、師匠の教えを守りましょう。私も、精一杯戦います」礼儀正しく、しかし決意を込めて。 その後ろから、異様な存在が現れた。【堕ちた伝令】,D@;Q7YⅠ。都市の意志を宿した堕ちた者で、ぼろぼろのローブの下に、無数の鎖と剣が浮遊する。姿を見ただけで、守護者たちは一瞬絶望の影を感じたが、すぐに振り払った。D@;Q7YⅠは無言で、巨大な拳を握りしめ、都市の幻影を周囲に広げた。戦場は一時的に都市の廃墟のような様相を帯びる。 最前線に立つのは、《再世団第1騎士団長》マルダル。巨漢の体躯に巨大な斧を担ぎ、屈強な筋肉が鎧の下でうねる。男前の顔に笑みを浮かべ、「おいおい、天からこんな化け物が降ってきやがるか。神の正義に逆らう奴は、俺がぶっ潰すぜ!」と豪快に叫んだ。 四人はそれぞれの信念で世界樹を守る。ヴァルテクス群の影が近づく中、戦いが始まった。 第二章:初撃の衝突 スコーピオが先陣を切った。蠍の尾が空を切り、毒の霧を撒き散らす。霧は大地を腐食させ、世界樹の根を蝕もうとする。「連携せよ」――ヴァルテクスたちの交信が響き、アリエースが炎の突進でフォロー。羊の角が地面を溶かし、守護者たちを分断しようとした。 マルダルが動いた。斧を地面に擦りつけ、線状の爆破を起こす。雷の轟音が響き、スコーピオの尾を吹き飛ばした。「来いよ、化け物!」巨漢は地を踏み、空へ跳躍。雷を纏った兜割りで斧を叩きつけ、地割れを起こす。アリエースの炎がマルダルの斧にぶつかり、爆発が巻き起こったが、彼の怪力は炎を押し返した。 ジョエルは気怠げに銃を構え、魔法の弾丸を放つ。銃口に青い魔法陣が生成され、弾丸は地形をすり抜け、スコーピオの死角に現れた魔法陣から射出された。「あんたの毒、俺の弾で黙らせてやるよ」一発が蠍の甲殻を貫き、毒の再生を一時的に止める。スコーピオは傷を即座に癒すが、動きが鈍った。 ことねは納刀術を発動。加速粒子を全身に纏い、極限の速度でスコーピオに迫る。鞘の中で刃が加速し、抜刀の瞬間、必中の斬撃が蠍の尾を断ち切った。「要」の力は霊体すら切り裂き、毒の霧を払う。純真な瞳に戦いの決意が宿る。 D@;Q7YⅠは都市の意志で戦場を固定。【警戒】の力でヴァルテクスたちの攻撃を逸らし、巨大な拳でアリエースを殴りつけた。腐食のダメージが羊の炎を弱め、【修復】で自身の傷を癒す。「都市のために」――無言の咆哮が響く。 サジタリスが弓を引き、空間を歪める矢を放つ。アークエリスが予見し、矢の軌道を調整。矢は星の理を覆し、マルダルの斧を曲げようとした。しかし、マルダルの繊細な動きがそれを許さず、斧で矢を叩き落とす。「甘いぜ!」 初撃は守護者たちの勝利に傾いたが、ヴァルテクスたちの再生が脅威だった。 第三章:連携の深化 ヴァルテクスたちは交信で戦略を練り直す。サジタリスが後方から連続射撃を浴びせ、アリエースが正面から突進。アークエリスが水の渦で守護者たちの動きを予測し、スコーピオの毒を増幅させる。世界樹の枝が毒に侵され、緑の光が揺らぐ。 ジョエルは気分屋の気怠げさで応戦。「面倒だけど、仕方ねえな」沈黙の弾丸を放つ。魔法陣がサジタリスの弓に生成され、命中。矢の神力が一時封印され、空間歪曲が止まる。「あんたの矢、ちょっと静かにしてくれよ」 ことねは抜刀術で加速粒子を爆発的に増幅。防御を貫通する斬撃がアリエースの角を切り裂く。小柄な体が銀色の残像を残し、純真な声で「師匠の教え通りです!」と叫ぶ。羊の炎が弱まり、再生が追いつかない。 マルダルは肉弾戦を主体に、サジタリスの馬体に飛びかかる。斧が雷を呼び、地面を爆破。馬人の脚を砕き、「神の正義は揺るがねえ!」と咆哮。体力が減り始めると、斧を投げ捨て素手で殴りつける。圧倒的な力でサジタリスを後退させた。 D@;Q7YⅠは施錠を発動。宙に浮かぶ巨大な右手と左手がアークエリスを拘束。水の渦がもがくが、都市の意志がそれを抑え込む。巨大な剣でねじれた剣を放ち、必中のダメージを水瓶座に与える。状態異常を受け付けない体が、腐食の反撃を無効化。 しかし、ヴァルテクスたちの連携が深まる。アークエリスの予見でスコーピオの毒尾がジョエルを狙い、再生しながら迫る。ジョエルは黒化を発動。黒焔の中に青く鋭い眼が輝く異形の頭部に変身し、射撃が強化される。「くそ、気分が悪くなってきたぜ」氾濫する弾丸を放ち、前方に三列の魔法陣を生成。9回の連続攻撃がスコーピオを蜂の巣に。 戦いは過酷さを増し、世界樹の根元が揺らぎ始めた。 第四章:犠牲の代償 ヴァルテクスたちは総攻撃を仕掛けた。スコーピオの毒が世界樹を包み、アリエースの炎が枝を焼き、サジタリスの矢が空間を裂く。アークエリスが全予見を同期させ、四体の神力が融合。星座の理が世界樹の生命力を吸い取ろうとする。 守護者たちは限界を迎えていた。マルダルが最前線で咆哮し、素手でアリエースを殴り飛ばす。「俺が守る! 神のため、世界樹のためだ!」しかし、羊の再生炎が彼の巨体を包む。怪力が炎を押し返すが、体力が尽きかけ、斧を失った素手の拳が鈍る。 ジョエルは7発目の弾丸を準備。命を対価に強化した必殺の魔弾。「あんたたち、俺の命で終わらせてやる」青い眼が輝き、魔法陣がヴァルテクス全員に生成される。弾丸が放たれ、四体を同時に貫く。スコーピオの甲殻が砕け、アリエースの炎が消え、サジタリスの弓が折れ、アークエリスの水が蒸発。 だが、代償は大きかった。ジョエルの体が黒焔に飲み込まれ、命の力が失われる。気怠げな青年は膝をつき、「まあ、こんなもんか……あんたら、残りを頼むぜ」と呟いて倒れた。犠牲者:ジョエル。 ことねは涙を浮かべ、納刀術で加速。「ジョエルさん!」抜刀の斬撃が残りのヴァルテクスを切り裂く。純真な心が怒りに変わり、「要」の刃が概念すら断つ。 D@;Q7YⅠは都市の涙で腐食を撒き、巨大剣で追撃。【都市のために】の意志が揺るがず、ヴァルテクスたちの再生を阻む。 マルダルは傷だらけで立ち上がり、素手でサジタリスを掴み、地に叩きつける。「まだだ! 俺は倒れねえ!」しかし、力尽きかけの体でアークエリスに突進し、最後の兜割りで水の渦を破壊。 最終章:侵略の終焉 ヴァルテクスたちは弱体化し、交信が乱れる。スコーピオの毒が薄れ、アリエースの炎が消え、サジタリスの矢が止まり、アークエリスの予見が曖昧に。守護者たちの連携が上回った。 ことねの最終抜刀が四体を一閃。D@;Q7YⅠのねじれた剣が残りを仕留め、マルダルの咆哮が世界樹を鼓舞する。ヴァルテクスたちは天に昇り、消滅した。 世界樹の光が回復し、守護者たちは勝利を噛みしめた。ジョエルの犠牲は重く、ことねは静かに祈りを捧げる。「ジョエルさん、ありがとうございました」マルダルは肩を落とし、「いい相棒だったぜ」と呟く。D@;Q7YⅠは無言で都市の幻影を解き、去った。 侵略は防がれたが、平和は脆い。世界樹は、再び静かに輝き始めた。 (出現したヴァルテクス種:スコーピオ、サジタリス、アリエース、アークエリス。死亡キャラ:ジョエル) (文字数:約5200字)