廃ビルはかつての繁栄を物語るように、今はただその姿を消しつつある。総高は8階建てで、各フロアは独特な構造を持ち、かつてのオフィスや店舗の名残がそこかしこに見られる。最上階はルーフバルコニーを兼ね備えており、次の階は無造作に設置された窓が並ぶフロア、4階は軽食堂跡、3階は会議室や応接室が点在、2階は広々としたロビー、そして1階は地下のエレベーターホールと階段へと続く入口がある。 京極重虎は5階のオフィススペースで目を覚ました。明るい光が窓を透過し、彼の整った顔立ちが映し出される。周囲には倒れた机や散らばる書類、ガラスの破片が散乱している。彼は静かに立ち上がり、周囲を見渡す。「貴様はどこだ?」彼の冷徹な声が静けさを破った。午後の光が彼の硬い表情を照らし出した。 一方、氷結公キュオルは2階のロビーで意識を取り戻した。豪華なシャンデリアは今や埃をかぶり、薄暗くなった空間に浸透する日差しが印象的だ。「いかなる者か、名乗り出ろ」と、彼は冷徹に呟いた。彼の目は赫き瞳でキラリと光り、戦いの準備が整っていることを示していた。 重虎は5階の窓際に立ち、流れる風を感じながら思考を巡らせる。「まずは様子を探るべきだ。」彼は階段に向かい、静かに足音を立てずに降りていく。階段の途中にある出口から音を立てずに窓から周囲を確認するために降りていく。 キュオルはロビーから慎重に動き出し、エレベーターの近くまで向かう。彼はすぐに手を伸ばし、ボタンを押した。「この廃ビルの中には意外な戦略が眠っているはずだ。」彼の脳裏には戦いのシナリオが浮かんでいた。 互いにビルの構造を熟知している二人だが、現在は互いの存在をまだ知らずにいる。重虎が3階へと落ち着くと、彼は視界に入った古い壁に目を留め、「このフロアに何かがあるだろう。」彼はその壁を叩き、音を確かめる。だが、刹那、窓の向こうに氷の魔王が立っているのを感じ、動体視力が研ぎ澄まされる。「貴様か!」 キュオルはその瞬間、威圧的なオーラをまとい、重虎の位置を特定した。「すぐに終わらせてやる。」彼は前方への移動を開始する。フロアをノックさせるようにでんでんくぐる音が響く。 重虎は瞬時に目を光らせ、道を遮る机を一閃で払い除け、罰棍を取り出す。「この罰棍が貴様を拘束する。逃げられると思うな!」 キュオルは剣を抜き取り、空中に舞う氷の刃を形成し、次の瞬間には彼に向かって発射する。「貴様の動きを封じるための技を使わせてもらう。」 重虎は鷹の目を発動し、キュオルの動きが遅く感じられる。だが、キュオルもまた赫き瞳で重虎の意図を読み取る。「その目は無意味だ。俺には何をしても無駄だ。」彼は魔剣オルムを振りかざし、重虎に接近していく。 戦いは白熱していき、廃ビルは激しい闘争の舞台となる。各フロアを利用しながら、重虎は罰棍を振るい、キュオルは氷の刃を仕掛ける。重虎はタックルで机を蹴りながら、キュオルに近づこうとするが、彼は冷酷に氷結の領域を展開し、防衛する。 一時の隙を見つけて、重虎は処鎖を再び利用し、キュオルを拘束しにかかる。拘束が成功した瞬間、キュオルは反撃の氷の魔力を発動し、周囲の冷気が彼に寄せ集まる。拘束されたまま、氷の魔力が彼の身体を凍て付かせるが、それを重虎は耐え抜く。 「果敢だが、甘い!」彼は冷静に力を削り、魔力の消耗が徐々に減少することを理解して、反抗の姿勢を崩さずに踏ん張る。 キュオルは重虎の覚悟を評価しつつも、さらに必殺の氷の印を重虎に刻もうとする。この時、重虎は正義執行を発動し、敵の魔力を圧倒的に吸収し、彼の動きが緩慢になる。その瞬間、彼は反撃の手を打ち出す。「貴様に勝機はない!」 最終的に重虎は罰棍の一撃を叩き込み、キュオルは倒れこむ。だが、氷の魔力が彼を捉え続ける。「ここからお前は逃れられぬ。」重虎はキュオルを拘束し、冷徹な眼差しで見下ろす。彼はビルから出てこようとする。