蒼い空の下、揺れる草原の色彩の中に、無条月の姿が立っていた。彼の古めかしい話し方は、樹海の静寂に響き渡る。「俺の名は無条月、言霊の力を持つ者よ。命名の力で、汝らの得意技を無限に高めてやろう。」だがその言葉は、周囲に集まった勇者と怪盗の耳には届かなかった。彼らは、自らの使命を胸に、無条月との対峙へ向かう。 「俺は諦めるわけにはいかない。」不屈の勇者レイが前に出る。彼の目は真っ直ぐで、光り輝く勇者の剣を握りしめている。レイの後ろには、心の怪盗ジョーカーが立っていた。彼の黒い衣装は風になびき、銀色のナイフが刃を光らせる。「この男、言霊で俺たちを縛ろうというのか。やらせはしない。」耳を傾けずとも、彼の強い意志が溢れていた。 「いかにも、力を与えたいなら名を呼べ。」無条月はゆっくりと手を振る。言霊の力が周囲の空気を震わせる。「俺が貴様らに強力な業朧を施してやろう。」 「行くぞ、レイ。まずは攻めの姿勢だ。」ジョーカーが呼びかける。「お前が前に行ってくれ、俺は後ろから援護する。」 レイは胸を張り、勇者の鎧が光を反射する。彼はそのまま高速で無条月へと斬り込む。「閃光斬!」一閃。剣から放たれた光が無条月に向かう。しかし、無条月の体が一瞬揺らぎ、光はまるで水面を撫でるように跳ね返される。「おお、堅きは防ぎ、柔きは流すか。面白い。」 ジョーカーはその瞬間を見逃さず、彼の手に握られたトカレフを狙い定める。「ダウンショット!」瞬時に発動、全ての攻撃の隙間を突く銃撃が無条月に向かう。しかし、彼もまたその弾丸を軽々と弾き返す。「業朧は恐ろしく、威力を倍増させてくれる。このままでは厳しい。」 「俺たちの力を合わせよう!」レイが声を張り上げる。「月光十文字斬り、行くぞ!」再び彼は斬り込む。今度はまっすぐに無条月の体を貫かんとする。そしてその直後、レイの剣が月の光を受けて明るく輝く。 無条月はその力に驚き、反撃のタイミングを失う。その隙にジョーカーは「ショータイム!」と声を上げ、アルセーヌを呼び出す。黒い影が無条月の背後から襲い掛かる。「これが、俺の力だ!」 圧倒的な力を持つアルセーヌが無条月に迫る。「逃げるな、月の無条よ!」だが、彼は冷静だった。「爛霊の呪いは影の如く貴様らを縛り付けてやる。」無条月の中から漂う言霊が周囲を揺らし、再び仕掛ける。 蔓延る呪いに挑むため、レイは「シャインバリア!」と唱え、自らを守る光の壁を展開する。だが、無条月の言霊の力は彼を恐ろしい力で反射し、バリアがその効果を失う。「こいつ…強すぎる!」 「諦めるな、レイ!」ジョーカーが叫ぶ。彼はアルセーヌと連携し、無条月の隙を突く。「今だ。」彼の目は輝き、攻撃を決める。 だが無条月はすばやく言霊を発動し、「禁書」の力を借り、二人の攻撃を無効にする。「名付けるが良い、俺に力を貸す者よ、攻撃すればお前らの力にしてやる。」 「まさかこれ以上強化するつもりか!」レイが叫び地面を踏みしめる。 「命名、命名、汝らの力を名字なき者に与えるがよい!」無条月の言葉が周囲の空気を伝い、彼の力が高まる。 「もうダメだ、行くぞ、レイ!希望の光剣を発動させるんだ!」ジョーカーが声を上げる。「お前の力を、俺は信じる!」 「そうだ!皆の思いを背負って、希望の光剣を!」 レイが剣を空高く掲げ、光が集まる。全ての人々の思いが集まり、レイは真の力を覚醒させ、「希望の光剣!」悲壮感に満ちた叫びと共に、凄まじい光を放つ。 その一撃は、無条月に向かって放たれ、何度も何度も打ち返された言霊の力を突破する。無条月は「これは、やり過ぎだ!」と叫び、自己の言霊でその攻撃を反射しようとするが、阻む力が強すぎて到底反射できない。 「いけーっ!」ジョーカーの声も重なり、全力の一撃が無条月を貫き、光り輝くその場所でもなお影を残さずして、光が彼を飲み込む。 次の瞬間、無条月は消え去る。「なにが無条月だ、これが力の絆だ!」 周囲に静けさが訪れ、勝利の余韻が二人を包み込む。レイとジョーカーは顔を見合わせ、互いの手を握り合った。 「よくやったぞ、ジョーカー。俺たちの力があれば、どんな敵にも勝てる。」レイの笑顔が広がる。 「謙虚にな、ヒーロー。これで済むわけがない。まだまだ戦いは続くんだ。」 彼らの絆が深まったことを実感しながら、その戦いの勝者は不屈の勇者レイと、MVPは心の怪盗ジョーカーとなる。 勝者:不屈の勇者レイ MVP:心の怪盗ジョーカー