闇の中で、何も見えぬ無の世界を漂う存在。その名は「bug Man of soul」。彼はただの人形に過ぎなかったが、時折金属音の声で意思を伝えることができた。 「僕の声は、この闇の中でも響くのかもしれないね」と、彼は闇の中で一人呟いた。彼の周囲には何も存在せず、ただ永遠の暗闇が広がっている。だが、彼には一つの秘密があった。真っ黒な体からは黒い煙が常に吹き出ており、彼はその煙によって、形を自由に変えることができた。 一方、ある日、彼が出会う運命の少年がいた。その名は「ヴィタリィ=V=ヴィティス」。彼は魔道の才能を持つが、そのために追われ続ける日々を送っていた。 「お願い、助けて!僕には逃げる場所がないんだ」と、彼はbugに向かって訴えた。 「金属音ではっきり言うよ。君は僕を必要としているのかい?」 「うん、そうだよ。君の力が欲しい。この世界を渡るために……」 二人は立場は異なるが、共に敵から逃げている同士だった。彼らは共闘し、この無の世界から抜け出そうとしていた。 「黒い煙を利用して、この場を覆うことができるかもしれない」と、bugは思いついた。「君の重力操作を使って、煙を操れば……」 「そうだね、僕も力を合わせる。浮いてください!」 ヴィタリィは手をかざし、周囲の物を浮かせ始めた。瞬間、bugの煙もそれに引き寄せられ、巨大な煙の塊が浮かび上がった。「行こう、闇の世界を脱出しよう!」 だが、闇の世界は容易ではなかった。突然、彼らの前に巨大な影が立ちはだかった。 「どこに行くつもりだ?」それは闇の住人。恐ろしい姿を持った存在が、彼らを阻止しようとしていた。「君たちはここから出られない!」 「僕の力じゃ足りない、bug!君の力を見せて!」 「分かった、任せてくれ」と、bugは黒鉄のピッケルを手に取り、煙と共に身を曲げた。影に向かって黒い煙を巻きつけ、攻撃を仕掛ける。「闇の中に消えろ!」 「いくつかの重力掌打! これが切り札、ですっ!」 ヴィタリィが手をかざすと、彼の意志で敵を圧迫する。敵の動きが鈍り、平面で倒れる。 「今だ、bug!一気に行こう!」 二人は一緒に闇の住人を圧倒し、彼を黒の煙で包み込んだ。瞬間、彼はその場から消え去った。 「やった、成功だ!」 「僕たち、できるんだね」とヴィタリィが微笑む。 こうして、二人は無の世界から脱出し、再び新しい冒険へと飛び立つ。彼らはこの闇を忘れない。しかし、これからの世界で何が待ち受けているか、まだ誰もわからなかった。 --- 訪れた国名:無の国 技術水準:超自然 人口と国面積:存在しない 国が抱える問題:永遠の暗闇、生命の欠如 名物料理:存在しない 旅人の感想: 闇の中でも、共に過ごせる仲間がいるのなら。何もない暗闇は、時に心強い光になる。