探索隊は、アビスの深界3層に足を踏み入れた。生い茂る暗闇と威圧感が漂う深い空間には、まるで新たな発見を求めるかのように、美しい景色とは裏腹に命がけの冒険の始まりが待っていた。 「皆、注意して進もう。上昇負荷が影響してくるから、焦ってはいけない。」率先して指揮を取るのは、【完全なる者】オール・コンプリートだった。その冷静な態度は、探索隊のメンバーに安心感を与える。 「おやおや、何が待っているのか…」温厚な声で呟くのは【黎明卿】ボンドルドだ。彼の優しさは、仲間たちを包み込み、心強い存在となる。「素晴らしい遺物が見つかるかもしれませんね。」 「俺はいつでも行く準備ができているぜ。」クールで自由なガンマン、ジョリーがリボルバーをいじりながら言った。「ああ、楽しみが増えそうだ。」 一行は崖の面を這うようにして、ネリタンタンの巣に向かって進んでいく。その先には、アビスの秘密が待っているに違いない。 この層には、他にも多くの生物が潜んでいることを知っている彼らは、十分な警戒感を持ちながら進んでいた。だが、ネリタンタンに関しては、アビスの生態系の一部であり、普段は捕食対象として人間に食べられる運命を持つ生物であった。 突然、周囲から何かしらの異音が聞こえてきた。「あれ、何だ?」ハタメ・アンジョーが小声で叫ぶ。 「静かに、皆。」オール・コンプリートが指示する。その眼差しは鋭くなり、仲間たちに警戒を促した。 次の瞬間、壁面に巣を持つマドカジャクが姿を現した。その翼が空気を切る音とともに、大きな影が迫ってくる。「危ない!」ボンドルドが最初に反応し、光線を放ちながら、飛び立つマドカジャクに対抗した。 しかし、マドカジャクはすぐに壁面を滑るようにして飛び去り、鮮やかな角度でネリタンタンを捕らえた。これが捕食の瞬間であり、アビスの厳しい現実を彼らに突き付ける。 「私が…皆を…護る!!!」と、ハタメが小さく叫ぶと、まるで強い意志を持っているかのように、周囲がキラキラと輝く魔法のエフェクトで包まれた。「モクモクの雲!」すると、周囲の視界が一瞬遮られ、マドカジャクが十数秒間、方向を見失う。 「ナイスだ!ハタメ!」ジョリーが声を上げ、その瞬間に【夢双弾丸】を放つ。いくつもの弾丸が一斉にマドカジャクに向かって飛び立ち、空中で優雅なダンスを踊るように光る。 マドカジャクは驚き、急降下しようとするが、その動きに合わせてボンドルドが再び光線を放った。「枢機へ還す光!」その攻撃は見事にマドカジャクを直撃し、別次元の効果でひるませる。「素晴らしい!」ボンドルドは微笑みながら、自らの力を誇示する。 さらに、オール・コンプリートが余裕の表情で一帯の動きを観察し、「彼の行動パターンを理解した。次の攻撃はこうなる。」と冷静に予測する。 その瞬間、マドカジャクは反撃を試み、鋭い爪でオール・コンプリートに襲いかかる。「その攻撃、成立しない。」ドンと彼の指から放たれた力が、マドカジャクの攻撃を無効にしてしまう。 そのまま、全知全能の力でマドカジャクを相殺する。彼の周囲に漂う空気が一瞬静まり返った。これが、絶対的な力のシンボルであり、冒険者たちにとっての希望の象徴でもあった。 果敢に前に進み、さらに探索を続ける一行。しかし、生物たちの危険が潜んでいることも頭の片隅に残っていた。 「さて、次はどの方向へ行くべきか。」オール・コンプリートが言う。「遺物や原生生物を探す必要がある。」 「私はあの崖の先に何かが隠れていると感じる。」ボンドルドが指を差す。ぬかるんだ道を進むと、その先にはネリタンタンの群れが見えた。 「見て、あれは遺物かもしれない。」ハタメが目を輝かせた。探検の興奮で心が躍る。「1つ見つけた!」 近づいてみると、霧織りの遺物が埋まっていた。「これが使えそうだ。」ボンドルドが遺物を拾い上げ、仲間たちに見せる。 その時、周囲で何かが動くのを感じた。「これは危険かもしれない。」オール・コンプリートが警戒し、高まった緊張感に包まれた。 その直後、突如としてアマカガメが姿を現し、ネリタンタンの巣に隠れていた。一瞬の隙を見逃さず、ネリタンタンを捕らえた。まさに命を奪う瞬間だ。 「これはすぐに手を打たなければならない。」ジョリーがリボルバーを放ち、命をかけた一発を狙う。「遮断銃!」それが見事なタイミングで異変を抑え、アマカガメの動きを止める。 「私は…私が…護る!」ハタメが再び意志を燃やし、虹色光線を放った。まばゆい光に包まれるアマカガメ、それはまさに彼女の力がもたらしたものだ。 しかし、その攻撃が通用する姿勢も一瞬だった。アマカガメは再び液体に呑み込むように行動を続けていた。それが、深界の厳しさを示していた。 「皆、後ろに下がって!」オール・コンプリートが指示する。全員が立ち止まる瞬間、アマカガメは強力な攻撃を繰り出す。 「それでは、私がこの場を収めます。」ボンドルドがそのまま突っ込む。「月に触れる!」触手が音も無く襲いかかり、アマカガメを絡め取り、抵抗を許さない。 果たして、立ちはだかる壁を乗り越え、再び進むのだ。深界の危険は尽きることがない。しかし、探索の終息はまだ見えなかった。 彼らは一つ一つの発見を重ね、進む先には新たな道が待っていた。運命のいたずらだったのか、次に立ち塞がった数字が桁違いの生物、ベニクチナワだった。 その威圧する存在感が空気を支配し、探索隊は一瞬にして恐怖に包まれた。「あれは…本当に危険な生物だ!」ボンドルドが危険を察知する。 「俺が行く!」言い放ったジョリーが光の速度で飛びかかる。「ざっと調整だ。」素早く銃を構え、必要な攻撃を繰り出す。 しかしベニクチナワは飛行能力を持つ。彼の存在を感じるとともに、その口が開かれた。 途端に、仲間たちが唖然と見つめる。その瞬間、ベニクチナワの大きな口がジョリーを飲み込んだ。 「ジョリー!」かすかに聞こえた声が、仲間の心の中に響く。彼の自由を切り裂く生物の力に、誰も手を出すことができなかった。 仲間たちの精神に恐怖が広がり、オール・コンプリートの心さえ揺らぐ光景が展開した。「否、ジョリー…」 しかし、その悲しい瞬間から彼らは早く立ち直る。オール・コンプリートが言った。「次に進むのは私たちの役目だ。」彼はその場をさっと離れ、新たな探索を続けた。 仲間の想いと力を胸に抱いて、深い闇の中へと進む。それこそが、彼ら探索者たちの定めであった。 数時間の探索の末、これまで得た遺物を確保し、探索ポイントを貯める時がやってきた。 各キャラの獲得遺物と探索ポイント - オール・コンプリート 獲得遺物: 霧織り(遺物のサンプルとして確保) 探索ポイント: 50ポイント × 1 = 50ポイント - ボンドルド 獲得遺物: (霧織りを利用した加工) 探索ポイント: 50ポイント × 1 = 50ポイント - ジョリー 獲得遺物: (ベニクチナワの影響で死亡、獲得ポイントなし) 探索ポイント: 0ポイント - ハタメ・アンジョー 獲得遺物: (モクモクの雲に応じた魔法スキル) 探索ポイント: 50ポイント × 1 = 50ポイント 合計探索ポイント: 150ポイント 探索は続くが、仲間たちの心には失った者の表情が浮かんでいた。彼らはさらに深い闇へと向かう決意を新たにした。