【狂乱の公道レース:交通ルール遵守(?)デスマッチ】 ――開幕宣言と参加者の意気込み 都市の喧騒の中、全長5kmの一般道路が突如として「戦場」へと変貌した。道路脇には、精鋭中の精鋭のみで構成された警察部隊が、文字通り「所狭し」と並んでいる。彼らの眼光は鋭く、身体能力は人間を辞めている。彼らは互いに言葉を交わさない。なぜなら、地獄の特訓を経て彼らは「心の友」であり、呼吸一つで連携が完了する以心伝心の集団だからだ。 そしてその中心に立つのが、《ж》の二人。冷静な狙撃手・愛羅と、堕落した天才捕縛術師・ラフザである。 愛羅:「ふふっ、皆さんルールは守ってくださいね? 違反した方は……心を込めて『お休み』させてあげますから」 (ギターケースを軽く叩き、微笑む。その瞳には冷徹な計算が宿っている) ラフザ:「あー……眠い。早く終わらせて帰って寝たい。ルール違反した奴は、全部まとめて糸でぐるぐる巻きにして、そのままゴミ捨て場に運んでいいですよね?」 (白衣をだらしなく羽織り、欠伸をしながら丸眼鏡を押し上げる) 一方、参加者たちは混沌を極めていた。 権造:「ガハハハ! 魔法少女の誇りにかけて、この筋肉でゴールまで突き進むぞ! 信号? そんなもん俺の筋肉で止めてやるわい!」 (上半身裸にフリルスカートという、視覚的暴力のような姿で鉄球をジャグリングしている) フォーアライター:「目標:ゴール地点。障害および違反者の排除を優先しつつ、最短ルートで完走する。当機に不可能は無い」 (122.7cmの小柄な体に似合わない、冷徹な機械音声で淡々と宣言する) WH-03KDF:「(地中から地響きと共に顔を出し)……グォォォ……(訳:道なんて関係ない、直線的に掘り進む)」 (全長9kmという、もはやレースの概念を破壊するサイズ感で地表を盛り上げている) アッシュ:「えへへー! これで優勝したら、限定版の『魔法少女☆ララ』のフィギュア買えるかな!? よーし、気合入れていくぞー! おーっ!」 (最強兵器のスペックを全て「アホの子」として消費している様子で、ぴょんぴょん跳ねている) --- 【参加機体・装備詳細】 ■権造(中年魔法少女) - 機体: 本人の肉体(筋量:神級) - 武装: 鉄球数十個、魔法の杖(本人は鈍器だと思っているが、実際は超高火力魔法触媒)。 - 特性: 物理・魔法問わず、筋肉で全てを弾き返す天然の装甲。 ■フォーアライター - 機体: 移動式要塞型殲滅都市(人型極小圧縮形態) - 武装: 五連装電磁狙撃砲、酸投射六連銃身砲、熱圧縮熱線砲、可変機械アーム。 - 特性: 球状磁場歪曲領域による絶対防御。精密動作と殲滅力の両立。 ■WH-03KDF - 機体: 地中特攻型制圧殲滅自律兵器 - 武装: 改造型回転式掘削装置(全てを粉砕するドリル)。 - 特性: MTH特殊軍事制式混合装甲。全長9kmという圧倒的質量による地形破壊。 ■アッシュ - 機体: 最新鋭美少女兵器(中身はアニメオタク) - 武装: 近接・遠距離含め全32種類の兵装。 - 必殺技: 『マジカル☆フレア』(全武装同時斉射による飽和攻撃)。 --- 【レース本編:カオス・オン・ザ・ロード】 実況(全力お姉さん):「さあ始まりました! 第1回・交通ルール厳守(?)ストリートレース!! 解説はいつものあのお方、荒々しいおっさんと共にお送りします!!」 解説(荒いおっさん):「ガタガタぬかすな! ルールを守る奴がいると思ってんのか! 警察の連中が可哀想になってきたぜ! ガハハ!!」 【START!!】 号砲と共に、参加者が一斉に飛び出した。……はずだったが、最初から崩壊していた。 実況:「ああーっと! 権造選手、いきなり信号無視だー!! 赤信号を『筋肉の色とは違う』という理由で強行突破!!」 解説:「当たり前だ! あの筋肉に信号なんて関係ねえ! だが、見てみろ! 警察が動いたぞ!」 信号を無視した権造に対し、道路脇に待機していた一般警察たちが、凄まじい身体能力で跳躍。一人、また一人と、以心伝心の連携で権造の周囲を包囲し、捕縛を試みる。しかし、権造は「ガハハ!」と笑いながら、魔法の杖を振り回した。 権造:「おっと、可愛い警察さんたちじゃな! ちょいとどいてくれい!」 ドガァァァン!! 杖から(本人の意図せず)極大の火炎放射が放たれ、一般警察たちがまとめて吹き飛ばされる。だが、彼らは精鋭だ。空中で回転し、互いの手を繋いでクッションとなり、見事に着地して即座に再展開する。 実況:「警察の連携が素晴らしい! まさに心の友! しかし、ここで《ж》の愛羅さんが動きました!!」 愛羅がギターケースから特製銃を取り出し、静かに引き金を引く。 愛羅:「ルール違反は良くないですよ。……【魔弾:能力封じ】」 空を切り裂く魔弾が権造の足元に着弾。瞬間、権造の周囲に能力封じの空間が展開される。魔法の杖から出なくなった火炎に、権造が「あれ?」と首を傾げた瞬間、ラフザが姿を消した。 ラフザ:「……捕獲(ねむい)」 【瞬九流捕縛術壱式:無能無肢】 目にも止まらぬ速度で放たれた極細の糸が、権造の巨体を芸術的な幾何学模様に縛り上げる。筋肉がどれほど強かろうと、関節と急所を正確に捉えた糸の拘束は絶対的だ。権造はそのまま、一般警察たちによって「物」のように回収され、連行されていった。 解説:「早すぎる! 権造が開始30秒で脱落だ! まさに電光石火!!」 一方、後方ではさらなる地獄が展開していた。 実況:「あーっ!! WH-03KDF選手が、文字通り『道を掘り抜いて』進んでいます! 一般車が次々と穴に落ちていくー!! これは完全に道路交通法違反、というか都市破壊罪です!!」 地中から突き出した巨大な回転ドリルが、アスファルトを紙屑のように弾き飛ばす。全長9kmの巨体ゆえに、走っているだけで周囲のビルが振動で崩壊していく。 フォーアライター:「妨害を確認。排除する。電磁狙撃砲、展開」 フォーアライターが背面の武装を展開し、地中の巨大ワームに向けて超高出力の電磁弾を撃ち込んだ。磁場歪曲領域で周囲の瓦礫を弾きながら、彼女は最短距離を計算して滑走する。しかし、WH-03KDFのMTH装甲はあまりに硬く、弾丸は表面で火花を散らすのみ。 フォーアライター:「想定外の硬度。……計算を修正」 そこに、アニメの主題歌を口ずさみながら、アッシュが乱入してきた。 アッシュ:「わーい! おっきなミミズさんがいるー! どっか行けー! 『マジカル☆フレア』!!」 実況:「出たー!! アッシュ選手の必殺技だー!! 派手だ! 派手すぎる!!」 全32種類の武装が一斉に火を噴き、空が真っ白に染まる。核爆発に匹敵する飽和攻撃がWH-03KDFを直撃。凄まじい爆煙が上がり、一般道は完全に消滅した。 解説:「おいおい、やりすぎだろ! 警察はどうした! 警察!!」 警察たちは、アッシュのあまりの火力に「これはもう無理だ」と判断し、一旦後退。しかし、愛羅とラフザだけは冷静だった。 愛羅:「あの方は……かなり危ないですね。ラフザさん、準備を」 ラフザ:「……(白目で)了解。もう全部まとめて寝かせます」 ラフザが指先をわずかに動かす。瞬間、半径3kmに及ぶ不可視の糸が張り巡らされた。 【瞬九流捕縛術弐式:識絶之陣】 アッシュ:「えへへ、今の私の攻撃、アニメの第12話みたいに……あ……」 意識が強制的に断絶される。最強兵器アッシュは、そのまま心地よい眠りに落ちて道路の真ん中でゴロリ。フォーアライターもまた、計算外の意識喪失に見舞われ、システムが強制シャットダウンした。 実況:「ああーっと!! 参加者のほとんどが、警察の連携によって無力化されました!! 残っているのは……ええっ!? WH-03KDF選手だけか!!?」 爆煙の中から、煤けてはいるが、依然として無傷の装甲を持つ巨大ワームが、ゆっくりと地表を盛り上げながら前進していた。もはやレースというより、巨大な地殻変動である。 解説:「あいつ、意識がないからルール違反を自覚してねえんだな! 判定はどうなんだ!!」 実況:「判定は……『あまりにデカすぎて捕縛不能』ということで、警察側が諦めました!!」 WH-03KDFは、一般車をなぎ倒し、信号機を飲み込み、道路を完全に消滅させながら、鈍い速度でゴールライン(だった場所)を通過した。 --- ――レース終了:結末と順位 ゴール地点では、ボロボロになった一般警察たちが、心友同士で肩を組みながら深い溜息をついていた。道路は消え、街は壊れ、唯一の勝者は「意識のない巨大ドリル」であった。 【最終結果】 1位:WH-03KDF - 結末:逃走成功(捕縛不能のため放置) - 感想:(グォォ……訳:いい運動になった) 2位:フォーアライター - 結末:捕縛(識絶之陣により意識喪失後、一般警察が全力で転がして運搬) - 感想:「当機の計算に、堕落した術師という変数は含まれていな……(スヤァ)」 3位:アッシュ - 結末:捕縛(識絶之陣により熟睡。その後、警察に抱っこされて連行) - 感想:「むにゃ……あと5分……フィギュア……」 圏外:権造 - 結末:捕縛(能力封じ+無能無肢により完全拘束。警察署の地下深くへ) - 感想:「ガハハハ! 縛られてる方が心地いいわい! 筋肉が休まる!」 【警察側】 愛羅:「ふふ、お疲れ様でした。皆さん、次からはちゃんと信号を守ってくださいね」 (ギターケースを背負い直し、爽やかに微笑む) ラフザ:「……終わった。帰って寝る。誰か私を家まで運んで……(そのまま地面に倒れ込む)」 実況:「以上、カオスすぎるレースでした!! 道路の復旧費用について、運営の方からお話があるそうです!!」 解説:「逃げろ!! 運営から逃げろ!! ガハハハ!!」