第一章 紹介と黒い四肢の降臨 参加者たちはある闘技場に集まっていた。司会が一人ずつ設定を読み上げ、参加者を紹介していく。まず名探偵のオリエン。世界を果てしない光で包むことを目的に活動する探偵兼ハンターであり、エゴルギアに封印された太古の生物・角獣を操る角醒器オメガホーン・レプリカを携えている。次に夜宮意郎。一流の剣豪として恐れられ、17歳から剣の道を歩み、現在47歳。気配切りはアジア一位、音で相手を探り、100メートルを8秒で駆け抜ける。続いてスフィンクス。美しい女の頭とライオンの胴体、ワシの翼を持つ高貴な怪物で、エジプトに棲み、なぞなぞで旅人を試す頭脳戦の使い手だ。次はカリオ。赤い帽子をかぶり、キックと甲羅滑りで戦い、キノコで巨大化、スターで無敵になる。桃太郎は刀と犬・猿・キジの供を持ち、きびだんごで傷を癒す少年。最後はペルセウス。ゼウスの息子にしてミュケーナイの建国王。かぶれ兜で姿を消し、タラリアで空を舞い、剣で戦う。 今日は全員でバトルロワイヤルをするはずだった――そのつもりだった。 空が砕け、黒い四肢が砕けた空間から姿を現した。黒い四肢は選別するように指を動かす。司会は操られたかのように告げる。「今回は戦いの最中、人が消滅するバトロワです。バトロワによる死と別に、一章ごとに参加者一人がランダムに選ばれ、絶対的に消滅します」。黒い四肢の手から放たれた念が、司会を通してルールを書き加えたのだ。 第二章 全力バトロワ (ここから先は、黒い四肢の指示どおりに戦いが進行します。)