【出会い】 この世の果て、その名の通り、終わりが見えない平原が広がっていた。青空の下で、風が静かに吹き渡り、一見する限り、何も起こらない穏やかな場所に思えた。しかし、ここはチームAと【概念】第六感の対決の舞台であった。 メンバーが揃ったチームAは、自らの過去や目的を抱えながら、集結していた。彼らの意志を燃え上がらせる一番先頭には【封魔の拳】零 蛮奈がおり、彼女の目は闘志で輝いていた。 「皆、準備はいい?私たちはこの【概念】第六感を倒すために集まった。強さは比類なき存在だが、絶対に負けられない理由がある!」と彼女は叫んだ。 その声に応えるように、仲間たちが同調する。 「大海の大海賊」キッドは大きく頷き、自らの剣を掲げた。「ああ!我々は自由を求めて戦っている!楽しもう!」と、その好奇心に満ちた笑顔を見せた。 「深淵の睡魔、ソム」は静かな口調で言った。「敵は我々の思考を操る存在。まずは防御を固めよう。」 「星ノ夜 さとり」は自らの魔力を感じ取りながら微笑む。「私がこの戦いを導きます。全ては私の望む方向へ。」 そして「鬼瓦 龍」は優雅に手を掲げ、これまでの英雄としての自負をにじませる。「かつてのように、今の戦いも楽しもう。最後まで諦めはしない。」 その言葉に踏み込むように「神剣女武士」俵田丹那比女も続けた。「私の剣、神剣の力で、支え合って勝ち抜く!」 チームAは結束し、誰もが仲間を思う心が彼らの戦いの原動力となっていた。 その時、突如として空が暗くなり、神秘的な力が現れる。そこに立ちはだかるのは【概念】第六感だ。彼の周囲には、重苦しい雰囲気が漂い、無形の存在であるために物理的な形を持たない。不気味な静けさが襲い掛かる。 チームAは一瞬の静寂に包まれ、退くことも許されない、ただ立ち尽くすしかなかった。 「何かを感じろ!我々には知覚を持つ力がある。」と零が叫ぶと、彼女はその言葉を信じ、心の内に潜む魔力を解放する準備を始めた。 「やれやれ、また始まってしまったか。」キッドは笑ってみせ、自らの秘宝の力を感じ取り、じっと己の心の準備を整えた。 静寂の中、緊張感が高まる。チームAの全員が一斉に敵を見つめ、戦の火蓋が切られる瞬間を待っていた。 【激闘】 そして、ついにその時が来た。 「私の名は零!」彼女は自らを宣言し、体内に眠る魔力を解放した。魔力の奔流が彼女を包み込み、瞬時にその力を引き上げる。まるで地鳴りのように響く音と共に、一切の躊躇もなく前へ進んだ。 「行くぞ!」と叫びつつ、零はその圧倒的な力で【概念】第六感へ向かって突進する。 その瞬間、周囲の空間がゆがみ、彼女の身の回りにあったモノが流れ落ちる様に感じた。しかし、戦士にとってそれは恐怖ではなく、新たな力の発現だ。 瞬間、真っ直ぐな彼女の拳が空を貫く。「鎧袖一触!」彼女の拳が不気味な存在に届く瞬間、【概念】第六感が彼女の攻撃を避けるかのように波動を放った。 「感覚が、途端に曖昧になった!」思わずキッドは叫ぶ。自身の秘宝が発動する直前だが、視線の先には見えない波動が満ちていた。 「大海の記憶!」再び彼は叫び、秘宝の力を借りて、大海の恐ろしい厄災を引き起こす。この世の理を無視した津波のようなエネルギーが、空から落ちてくる。仮にそれが【概念】第六感に当たったとしても、その効果は一体どこまで通じるのか。 一方、ソムは冷静に立ち回り、仲間のサポートを行う。「暗闇の庇護!」 周囲にシールドを展開し、仲間を守りながら攻撃の準備を進める。その差し引いた状況の中、再び零が拳を振り下ろす。 急に空間が歪み、【概念】第六感はその力に押し返されるように振るわれ、それと同時に切ない思い出が襲いかかる。祖母の微笑み、そして過去の出来事が頭に浮かんだ。 「星屑の如く!」さとりがその瞬間を逃さず、必死に力を寄せる。星光で敵の魔力を破壊し、完全に無効化する。 対する【概念】第六感は、その圧倒的な無形の存在感で応じる。新たな感覚が彼らを襲い、混乱した思考が大波のように押し寄せる。何を考えていたのかさえも揺らぐ瞬間が訪れた。 「鬼瓦 龍、我が名は行かねばならない!」怒涛のような攻撃が続く中、かつての英雄はむしろ自らの冷静さを保ち、氷魔法で敵を追い詰めるための準備をしていた。 「凍結誘導弾!」冷酷な氷の弾を放ち、敵を阻む。しかし、その氷弾もまた、【概念】第六感の前には消え去る。無形の概念には触れることすらできなかった。 そこに、ふと冷静さを装っていた丹那比女が立ち上がる。「神剣の力を見せる時だ!神眼!」 彼女の視力は無くとも、感覚は冴え渡る。感覚を頼りに闘志を燃やし、気配をつかみ取る。その瞬間、彼女は鋭い切れ込みを入れ、全身全霊の力を込めて「鬼首落!」と叫ぶ。 刀を振るえば、目に映ることができなくとも、その力を信じることができた。まるで、見えない相手を斬るかのように。 周囲の空気が刃に反応し、驚異的な『音』が轟く。対する【概念】第六感は、その存在感は消え去るかのように揺らぎ、その動きさえも読み取ることはできなかった。 そのすきに、再び蛮奈が全身の魔力を解放し、溢れ出るエネルギーを周囲に解き放つ。その力はあまりにも強大で、彼女の手から発せられた魔力が空間を歪ませ、周囲の仲間たちを包み込む。 「これが私の力!絶対に勝ってみせる!」彼女は叫んだ。 この渦巻く力の中で、激しい戦闘が続く。概念を持つものとの接触を持たんとする戦士たちの心の中で様々なものが駆け巡る。【概念】第六感との戦いは、強さを超えた何かに挑戦しているかのような感覚であった。 【終戦】 無限に続きそうなこの戦はいくつもの局面を迎え、仲間たちの力がさらに強くなっていく。しかし、どれだけ力を振るっても【概念】第六感に攻撃が通じることはなかった。何度試み、何度攻撃しても、ただ全てが無に還ってしまう。 思念を掻き乱す波動が吹き荒れる中、蛮奈の魔力は次第に制御が利かなくなっていった。「私に、力を貸して…」その瞬間、彼女の脳裏に祖母の微笑みが浮かぶ。 「私は、強くなる。」すべてを背負ったその瞬間、再び魔力が解放され、彼女の圧倒的な力が膨れ上がる。今までの蓄積された魔力が溢れ出し、全てを包み込むような圧倒的なエネルギーを放った。 その振るわれた力に、仲間たちは心を一つにして応じる。「私たちの手、全てを賭けよう!」 が、いかに仲間の力を合わせても、【概念】第六感は一切の影響を受けずに、その無形の存在感を崩さなかった。 最後の瞬間、さとりが目を見開く。「私の『宇宙開闢の魔法』が、今こそ!」高まる魔力をもって、彼女はその力を集中させた。彼女の望みが全てを決定づける。 「宇宙開闢の魔法!」叫びと共に、空間が圧縮され、まるで超新星が爆発するように全てが弾ける。 全ての力が集まり、生成される星々の光の中で、激しい衝撃が波となり【概念】第六感の無形の存在に触れようとした。 その瞬間、響く声が聞こえたかのように感じ、全てが絶望の中に沈んでしまう。戦士たちは心の底から感じた、彼らはこの戦いの意味を理解すると共に、自らの運命を知ったかのような気がした。 と、その時、全てが無になるかのように空間が圧縮され、眩い閃光が広がり、波紋が生まれる。魂が震え、仲間たちの想いがひとつとなったように感じ、激しい衝撃を覚えた瞬間、戦いが幕を閉じる。 「おっ、勝ったのか…!」キッドは呆然としたまま立ち尽くし、混乱した思考がさよならを告げている。 そして、ようやくその場に立っていた【概念】第六感は、一瞬の静寂の後、何も残さずに姿を消した。彼に放たれた波動が仲間たちを包み、戦いが終了したことを知らせる。 戦士たちは、互いに見つめ合い、安堵の息を漏らす。「勝った…のか?」と俵田丹那比女が呟くように言った。 「私たちの絆が勝利を呼び起こした!」蛮奈の顔には清々しい笑みが浮かぶ。 一同が短く繋がった瞬間、仲間たちの力が今度こそ本物だと感じる。 こうして、彼らはこの世の果ての平原で確かに戦った者として互いに結束し、いつまでもその瞬間を忘れない思い出として心に刻むことにした。 勝敗:チームAの勝利