闘技場の空気は緊張感に包まれていた。観客たちが集まり、様々な声が飛び交っている。コロシアムの壁は観客の興奮する叫びで震え、まるで闘技場自体がこの戦闘を待ち望んでいるかのようだ。色とりどりの旗が揺れ、スポットライトがリングを照らす。今日は特別な戦いが行われるという噂が広がり、観客の期待は高まっていた。 まずリングに登場したのは、エミール。華美な青髪のドレスをまとった彼女は、観客に高飛車な笑みを浮かべ、「わたくしこそ銀河お嬢様、銀河お嬢様なのですわ。おーほっほっほっ!」と声を張り上げた。その声に誘われるように、会場が一斉に拍手と歓声に包まれる。 次に現れたのは、ゼリュナ・ノートゥア。星の先の神々しい少女の姿を持つ彼女は、両手を広げて「宇宙人?違うの!ワタシは宇宙“神”なの!」と威張った。子供にもかかわらず、その口調は周囲を一瞬で黙らせ、彼女にも注目が集まった。観客の中で笑い声が上がるが、それを気にせずに戦いの場に立つ。 次に姿を現したのは、ヘンリエッタ。修道服を纏った美女は、煙草を手にして、口を開く。「ふん、ガキとお嬢様が揃ったなら、こっちは子供のおもちゃでも遊んであげましょうか。」と、冷ややかに言い放つ。彼女の言葉には自信と強さがにじみ出ていた。観客たちは彼女の魅力に吸い寄せられる。 最後に登場したのは、ママチャリ逆走おばさん。周囲の視線を全く気にせず、彼女は「どけよお前、どけって!」「関係無いから、どけよ!」と叫びながら闘技場の中に飛び込んできた。彼女のアグレッシブな登場に観客は驚愕し、ざわざわと声を上げる。 対戦が始まると、それぞれのキャラクターの個性がぶつかり合い始めた。エミールはユニバースCQCを駆使して、華麗に舞いながらゼリュナに接近。彼女は「ユニバース・キック!」と叫び、高い軌道を描いてゼリュナに向かって蹴りを放つ。 が、ゼリュナはその蹴りをかわしながら「宇宙神の力を見せてあげる!」とプラズマガンで反撃。光線が放たれると、エミールは素早く手刀を出し、「ユニバース・チョップ!」で光線を弾き飛ばした。「おぉ、なかなかやるじゃないの!」とゼリュナに賞賛を送り、彼女の動きに目を光らせる。 ヘンリエッタは、隙を見て二人の戦闘を嗤いながら煙草の煙を吹きかけ、「厄災の視香!」で彼女たちを惑わせようとした。しかし、煙に包まれた二人は逆に「そ、その煙、何なんだ?」と笑い合い、ヘンリエッタへの攻撃を忘れてしまった。 「おまえ、なに“神”がいるっての?」とエミールが言う。「ワタシは不滅の存在よ、わかる?それでもお嬢様には負けない!」と言い残して、ゼリュナは飛びかかった。 観客の疲れ知らずの声援の中、ママチャリ逆走おばさんも動き出した。「邪魔だ、どけよ!」と叫び、周りの誰に迷惑をかけているのも構わず、強烈なアタックを仕掛ける。 突然の介入に少々戸惑ったエミールを尻目に、ヘンリエッタは冷たく「おばさん、そんなにイライラしないで。あんたが好きなように回り道したら、遠回りして無駄になるだけよ」と言い放った。それに対し、ママチャリ逆走おばさんは「え?なに言ってるの?あんただって無駄にそんな格好してるんだから!」と叫び返す。観客はその面白いやり取りに大笑いした。 そして、最後の局面、ゼリュナの危険な逆転策が発動した。彼女は「まったく、アホばっかり!これ以上やったら地球ぶっ壊すわよ、とでも言ってやれ!」と携行ワープ装置を起動。宇宙船が降下して、観客を驚かせる。大玉のプラズマボールがリングに降り注ぎ、まさに混沌の中で戦いが繰り広げられた。 その瞬間、エミールの高飛車な声が響く。「あら、あんなのに、負けると思ってるの?」彼女はユニバース・ビームを指から放ち、瞬時にゼリュナを撃退した。一瞬の静寂が闘技場を包み、次の瞬間、ゼリュナが地面に倒れると、エミールの勝利が決まった。観客はエミールの華麗な勝利に声を上げ、熱狂の渦に包まれる。 勝者のエミールは、誇らしげに壇上に立ち、トロフィーを授与される。「わたくしが銀河お嬢様!やっぱりこうなるのですわ!」と、満面の笑みに包まれた。しかし、同時に司会者から手渡されたものは、見た目はどう見ても光り輝くトロフィー🏆だが、裏返すと「No.1残念で賞」と書かれていた。観客はそのギャップに大笑いし、エミールは渋々そのトロフィーを手にした。サプライズを盛り込んだ特別なフィナーレとなり、記憶に残る試合は幕を下ろした。