戦いの静寂を突くように、大地に凛とした足音が響いた。その中央に立つのは、チームAの【最高権力神】純神だった。その姿は豪奢であり、多くの者が崇める存在感に満ちていた。戦場にいる者は、彼が無敵であることを知っていた。その御尊顔は、彼に向かう者の心を瞬時に摘み取り、彼に屈服させる力を持っていた。 対するチームB、ムンが静かに立ち上がる。その目は未来を見据えたもので、ただの神ではなく、「全ての神」の名を持つほどに威厳があった。ムンもまた、全てを無効化し、破壊する強大な力を持ち、その気になれば世界そのものさえ指一本で消し去ることができた。 試合前の沈黙が二人の間に重く垂れこめた。純神は微笑み、ムンに対して平然としていた。「いらっしゃいませ、全ての神よ。戦意は消え去りましたか?」 ムンは冷ややかにそれを聞き流し、少しのゆるぎもなく答える。「私は戦意を持ち続ける。たとえその力がどれほど強大であろうとも、私もまたここに存在している意味がある。」 ここで最初の一手が打たれる。純神は「純神の御尊顔」を提示し、ムンを屈服させようとした。しかし、ムンはそれをあたかも柔らかな風のように受け流した。「私の暇潰しにはまだ早いよな」と彼はつぶやく。 ムンの心には、無敵の盾――その名も「見切り」が存在した。どんな攻撃も彼を傷つけることなく、彼はただ立ち続けた。続いてムンは大きなあくびをし、純神を遥かはるか彼方へと吹き飛ばす。 純神は自らの権利を行使し、即座に元の位置に戻る。そして冷ややかにムンを見据えて言う。「余興にしては味気ないな。ではこれで終わりとしよう。」と「削除」を試みるも、ムンの存在する力は絶対であり削除を受け付けなかった。 ムンは静かに一歩踏み出し、指をひとつ伸ばす。「お望みならば、時間を浪費する必要はないな、消し去ってやろう」、彼の手が動く瞬間、チームAの権力神の姿が消滅。 決着は決して長くはかからなかった。ムンは指をゆっくりと下ろし、静かな声でつぶやいた。「神の力は手加減などいらんな。」 戦場に沈黙が戻る。全能なる者たちの戦いは、見る者に何も残しはしなかった。 Winner: B