世界樹の終焉:ヴァルテクスの侵略 序章:天からの使者 遥か宇宙の深淵から、星々の配置を模した異形の怪物たちが降臨した。ヴァルテクス――造反神が生み出した惑星規模の災厄。乙女座のヴァルゴー、蟹座のキャンサ、蠍座のスコーピオ、射手座のサジタリス、羊座のアリエース、水瓶座のアークエリス、魚座のピスケース、山羊座のカプリコン、双子座のジェミニム、天秤座のライビェラ、獅子座のレオン。これら11の星座に因んだ神力が、理を覆し、傷を即座に再生させる力を持っていた。彼らは言語を超えた交信で連携し、世界樹――生命の源であり、全ての守護者たちが防衛する聖なる巨木――を狙っていた。 世界樹の根元に広がる広大な森は、青々とした葉が空を覆い、枝葉の間から光が差し込む神聖な領域だった。ここを守る『守り手』たちは、各々の異能を駆使して侵略者の接近を阻もうとしていた。観測者Ω、観測者α、-≪聖櫃≫-、エレスラ、極超巨大ロードローラー、そして果樹永平八郎。彼らは互いに異なる出自を持ちながらも、世界樹の存続のために団結していた。 しかし、ヴァルテクスたちは戦略的に連携を組んでいた。ヴァルゴーは純粋さと破壊の均衡を司り、キャンサは殻のような防御で前衛を固め、スコーピオの毒針が後方から急襲する。サジタリスの矢は空間を貫き、アリエースの炎が森を焼き払う。アークエリスの水流は守り手を飲み込み、ピスケースの幻惑が混乱を招く。カプリコンの岩石が大地を揺らし、ジェミニムの分身が多方向から攻撃。ライビェラの天秤は力の均衡を崩し、レオンの咆哮が精神を砕く。彼らの目的は明確――全ての『守り手』を排除し、世界樹を侵略する。 第一幕:降臨と初戦 空が裂け、ヴァルテクスたちが天から降り注いだ。最初に現れたのはアリエース、羊座の炎の化身。体躯は山脈のように巨大で、全身から噴き出す炎が森の端を焦がした。その背後からサジタリスが矢を放ち、空間を歪めて世界樹の幹を狙う。 「…ん? 封印が解けた事です、『Ω』の名に置いて全てを滅す…来なさい。」 黒髪をなびかせ、黒い司祭服に身を包んだ観測者Ωが虚空から現れた。彼女のオッドアイ――紅と翠の瞳が、敵を冷徹に捉える。背中から広がる黒い大翼が影を落とし、二本の刀、虚空-撃刀を構える。彼女は無油断の化身、一切の隙を見せぬ強さでアリエースに斬りかかった。刀が閃き、アリエースの炎の腕を切り裂く。切られた場所には『何も残らない』――虚空が広がり、再生すら許さない。 アリエースが咆哮を上げ、炎の波を放つが、Ωのスキルが発動。ギリシア文字の終わりを象徴する彼女は、全ての攻撃を弾き、吸収して回復する。堕天使のような舞い方で敵を翻弄し、瞬く間にアリエースの核を斬り裂いた。ヴァルテクスは即座に再生を試みるが、虚空の力に飲み込まれ、崩壊した。 一方、森の奥で観測者αが震えながら立っていた。青い瞳のイケメン、司祭服姿の彼は怖がりで戦闘嫌いだ。「初めまして、僕はαです、あっ、戦わないので戦闘態勢を本当に解いてくれ…怖いんだよ!」彼の声は真面目に響くが、敵は容赦ない。キャンサの巨大な蟹の殻が迫り、鋏がαを挟み込もうとする。αの体質が発動し、殻の攻撃で体が引き裂かれるが、死なず蘇生再生する。痛みは残るが、彼はツッコミを入れながら反撃を避ける。「え、ええっ? こんな巨大な蟹、理不尽すぎるよ!」 そこへエレスラのクローン部隊が駆けつけた。黒髪青眼の美人隊長は陽気に命じる。「行きなよ! 私の部下! 全員壊し尽くせ!」46名のクローン、全員が彼女の複製で、テウタテスM-2の盾銃を構え、リーベル92CBのナイフを閃かせる。空間封鎖技術でキャンサの逃走を封じ、身体強化繊維で殻の攻撃を軽減。集団戦術で蟹の脚を破壊し、ついに核を撃ち抜いた。キャンサは崩れ落ちるが、他のヴァルテクスが連携を強める。 第二幕:機械の災厄と巨輪の轟音 ヴァルテクスたちの本格的な侵攻が始まった。スコーピオの毒針が雨のように降り注ぎ、ピスケースの幻惑が守り手たちを惑わす。世界樹の枝が揺れ、守り手たちは散開する。 -≪聖櫃≫- が起動した。横12au、縦2auの狂った巨大さを持つ機械の厄災。白電磁障壁が全ての攻撃を弾き、無効化不能の防衛を誇る。内部の棺AIが指令を出し、聖櫃直下隊が無数に展開。脆弱化光線砲がスコーピオの尾を弱体化させ、防御貫通式熱短機関銃がピスケースの鱗を撃ち抜く。「棺より指令:敵を殲滅せよ。」聖櫃の永久再生と自己進化が、戦うほどに強くなる。ヴァルテクスたちは超空間移動で接近を試みるが、侵入不能空間で阻まれる。 しかし、レオンの咆哮が聖櫃を揺るがす。獅子座の王は精神攻撃を放ち、直下隊のAIを一時乱す。聖櫃は壊されぬが、内部で異常が発生。棺の一つがハッキングされ、誤作動を起こす。聖櫃直下隊の一部が味方を攻撃し始める。「警告:システム異常。排除優先。」聖櫃は自浄作用で修復するが、ライビェラの天秤が力の均衡を崩し、障壁に亀裂が入る。 その時、極超巨大ロードローラーが森を駆け抜けた。大きさは富士山、地球同格の耐久力を持つ巨輪。轢かれたヴァルテクスは即死する。アークエリスとジェミニムがその前に立ち塞がるが、ロードローラーは容赦なく突進。分身のジェミニムを複数轢き潰し、水瓶座の水流を粉砕する。轟音が響き渡り、世界樹の大地が震える。 果樹永平八郎は畑の端で静かに佇んでいた。白いタオルを頭に巻き、農家の服姿の69歳の老人。手にはアイスクローバーの種。「でも、アイスクローバーなんてお前さんどういう訳なんだい、?」彼は呟きながら、ヴァルゴーの接近に気づく。乙女座の純粋なる破壊者が森を浄化しようと迫る。平八郎は種を地面に植え、発芽条件を満たす。難しい条件――満月の光と特定の土壌――が揃い、アイスクローバーが芽吹く。かつて肺炎の薬草として知られたそれは、今やヴァルテクスの再生を阻害する毒となる。 第三幕:連携の嵐と犠牲の代償 ヴァルテクスたちの戦略的連携が頂点に達した。カプリコンが大地を隆起させ、世界樹の根を露出させる。ピスケースの幻惑で守り手たちが互いを攻撃し合い、水瓶座のアークエリスが洪水を起こす。Ωは虚空-撃刀でカプリコンを斬るが、岩石の再生が速い。「全てを終わらせる…第拾文-調律冥下!」彼女の必殺技が発動し、カプリコンを虚空に飲み込む。だが、スコーピオの毒が彼女の翼を蝕む。無油断の彼女ですら、連携攻撃に苦戦する。 αは怖がりながらも、蘇生体質で耐え抜く。「君たち、こんなに本気で怖いよ! 僕、ただの観測者なのに!」彼はジェミニムの分身を観測し、弱点をαの仲間――Ωに伝える。真面目なツッコミが、連携の鍵となる。エレスラのクローン部隊は46名が一斉にサジタリスの矢を防ぎ、空間封鎖で包囲。「壊し尽くせ! 私の分身たちよ!」しかし、ライビェラの天秤が部隊の力を半減させ、クローン20名が消滅する。 聖櫃はレオンと対峙。獅子の咆哮が障壁を貫き、内部の棺二つが破壊される。永久再生が追いつかず、直下隊の半数が機能停止。「棺より:自爆モード起動。」聖櫃は最後の手段を取るが、レオンの爪が核心に迫る。Ωが援護に入り、虚空の刀でレオンを斬るが、獅子は再生し、反撃。聖櫃の巨大身躯が揺らぎ、ついに爆発を起こす。全てを巻き込み消す自爆が、世界樹の根元を焦土と化す。 極超巨大ロードローラーはピスケースを轢き潰すが、山羊座のカプリコンが復活し、巨輪を押し返す。耐久力は地球並みだが、破壊された時――惑星核にツァーリボンバを打ち込み、自爆する。ロードローラーはカプリコンに押し潰され、核爆発を誘発。爆風が森を焼き、世界樹の枝が折れる。 平八郎のアイスクローバーは広がり、ヴァルテクスの再生を遅らせる。「やぁ全く、69にもなってやっと人生の華が来るなんて、きっとオラもこの種も遅咲きなんだろぅ? わへっ。へっはっはっはっ!」彼は笑うが、レオンの咆哮が彼を襲う。老人は種を全て託し、世界樹の根に植え替えるが、獅子の爪に貫かれる。 第四幕:守り手の崩壊 戦いは過酷を極めた。Ωは第拾文-調律冥下でスコーピオとライビェラを消滅させるが、アークエリスの水流に飲み込まれ、翼が折れる。彼女の吸収スキルが限界を迎え、虚空の刀が砕け始める。αは蘇生を繰り返すが、痛みが積もり、精神が崩壊寸前。「Ωさん、僕もう耐えられないよ…怖い、怖いんだ!」 エレスラのクローンは残り10名。彼女自身が前線に立ち、テウタテスM-2でレオンを撃つが、天秤の力で跳ね返される。「君たち、よくやるわね! でも、私の部下は無限よ!」しかし、ジェミニムの分身が部隊を包囲し、全滅。エレスラはリーベル92CBで応戦するが、毒針に刺され、倒れる。 聖櫃の自爆でアリエースとサジタリスが巻き込まれ消滅したが、レオンとヴァルゴーが残る。平八郎のアイスクローバーはヴァルゴーの純粋さを汚し、再生を止めるが、彼自身は致命傷を負う。ロードローラーの自爆はカプリコンを道連れにし、惑星核の爆発が世界樹を揺るがす。 Ωは最後の力を振り絞り、レオンに突進。「全てを滅す…Ωの名に。」虚空-撃刀が獅子の喉を裂くが、レオンは咆哮で反撃。Ωの体が引き裂かれ、堕天使の翼が散る。αが駆けつけ、彼女を観測し蘇生を試みるが、ヴァルテクスの神力がそれを阻む。「Ωさん! 僕が守るよ、真面目に!」しかし、ジェミニムの分身がαを貫き、彼の体質すら破る。 終幕:侵略の完成 守り手たちは次々と倒れた。果樹永平八郎の種は世界樹に根付き、僅かな抵抗を残すが、ヴァルゴーとレオンが最後の連携で世界樹の幹を貫く。Ω、α、エレスラの死体が森に転がり、聖櫃の残骸が煙を上げる。ロードローラーの爆発は無駄に終わり、平八郎は最期に笑う。「へっはっはっ…遅咲きでよかったよ。」 ヴァルテクスたちは世界樹を侵略し、造反神の意志を果たした。守り手たちは全員排除され、生命の源は闇に飲まれた。 犠牲者:観測者Ω、観測者α、エレスラ、極超巨大ロードローラー、果樹永平八郎、-≪聖櫃≫- (文字数:約6300字)