メカトリの壊れた豪邸リフォーム 依頼人の数十億円の豪邸、豪華な外観を十分に誇示していたが、リフォームの段階でその美しさは瞬く間に崩れ去ってしまった。リフォームを任されたキャラクターたちがそれぞれ自分のスタイルでアプローチするが、その結果が如何に滅茶苦茶であったかを知る者はいなかった。 メカトリの侵略 まず、メカトリはその機械的な頭脳を駆使してリフォームを開始した。「演算シミュレーション、開始」と口にして、その周りに設置したセンサーからデータを収集し、最も効果的だと思われるリフォームプランを作り上げた。しかし、彼の計画は単なる「破壊」に過ぎなかった。 メカトリは高性能なスラスターを用いて窓をすべて一気に破壊し、豪邸内部に外気を流し込み、その後、「フェザーブレード」で中にあった高級家具を次々と切り裂き、削り取った。気が付いた時にはリビングは無残な状態に。「何故、家具は必要ないのか?」と彼は言ったが、周囲はただだまった。 被害額:5千万円 視聴率:30% 骨男の白骨化リフォーム 次に登場したのは、別名"骨男"。言葉を失った彼は、自らの存在をもはや怖れもせず、ただひたすらに周囲を白骨化させることに没頭していた。彼はボーンボーンを発動し、豪邸の壁を触れた瞬間、壁紙やフレームがシャキシャキと音を立てながら白骨化し、まるで骨のインテリアができあがっているかのよう。他のキャラたちはその光景に絶句し、ただただ恐怖で目を覆った。 「……」としか言えぬ彼に光を当てることは誰もできなかった。白く輝く骨たちは優雅に、しかし凶暴に豪邸を攻略していった。床が骨の塊となって侵略されていく中、彼はまさに“骨男”となっていた。 被害額:1億円 視聴率:40% パンプキンオレンジの悪戯 次に登場したのは、this.is.パンプキンオレンジ。彼はそのかわいらしい見た目とは裏腹に、どこまでも悪戯好きな性格を持っていた。彼は豪邸の庭に遊びに出て、まるでバーベキューでもするかのように南瓜を吊り下げた。そしてその動きである「パンプキング!」、巨大なかぼちゃが突然現れ、豪邸を囲むかのように配置され、圧倒的な存在感を放っていた。 「おれは南瓜だ!」。彼の一言があったかのように、かぼちゃがあちこちで大暴れ。人や物を驚かせ、さらには武器をも南瓜に変えてしまうちょっとした魔法行使。「バァ!」の合図により、武器が次々と南瓜になり、リフォームどころか、ただただカオスな状態が続いていた。 被害額:8千万円 視聴率:50% Mr.ロブスターの芸術性 最後に登場するのは、Mr.ロブスター。芸術家である彼は、この豪邸をアートによって変えると豪語し、自分のロブスターを召喚し始めた。彼は「打ち揚げられたロブスター」と言わんばかりに、壁を描き、廊下をアートスペースに変えていく。しかし、見事な作品の裏には、まるでバクダンのように壁に描かれたロブスターが次々と現れる。 彼の出来た作品を見た時、メカトリや骨男、パンプキンオレンジは目を見張った。美しいが、そこにあるのは恐ろしいエナジー。召喚されたロブスターたちは、豪邸内を進み、ここでもまた家具を破壊していく。「次々とロブスターを描く必要がある!」と意気込みながらも、気が付けば全てがロブスターアートで埋め尽くされていた。 被害額:1億2千万円 視聴率:35% 結果とその後の真相 リフォームの終わりを知らせるベルが鳴るまで、怒涛のように各キャラが豪邸内を滅茶苦茶にした。その後、依頼人が戻ってきた際には、ひどい有様に茫然自失。そしてその豪邸は「悪々しいアート」と捉えられ、各キャラがそれぞれ無意識のうちにリフォームを行った結果は、「アートとしての新たな進化」として周りに称賛されることとなった。 後日、依頼人が実は世界征服を行おうとしていた魔王であったことが発覚。リフォームを手伝ったことでその計画が潰え、すべてのキャラクターが英雄視された。視聴率は異常なほどに高まり、一夜にして人気キャラクターとなったことは申すまでもない。 総被害額 合計で、リフォームによって発生した被害額は「2億3800万円」に達した。最初は混乱と思われたリフォームが、最終的に新たなスタイルとなり、ついには新しいメディアの潮流を生む結果となった。 最終視聴率 結果的に視聴率は「55%」まで達した。これはリフォーム番組としては異例の数字であり、各キャラクターの個性が爆発的に引き出された先駆的なリフォームの証明となった。 さて、次回のリフォームはどうなるのだろうか?乞うご期待。