第一章:予兆 重い空気が漂う。昼と夜の狭間、薄明かりの中で仁王立ちする二人の姿があった。かつて鬼殺隊の鳴柱として名を馳せた桑島慈悟郎。白い髭をたくわえた彼は、黄土色の着物の襟を手で引き寄せる。右脚には義足があるが、その姿は怯えたものではなく、むしろ堂々としていた。彼が持つ杖は木を粗掘りしたものだが、その先には彼の誇りと経験が宿っている。 「まさか、こんなクソガキと戦うことになるとはな。」桑島の声は荒々しく、しかし心の中にはどこか期待があった。 対するは、ハンター協会の会長、ネテロ。Tシャツ姿で登場した彼は、白髪の老人とは言え、その動きはまさに若者の如く軽快だった。彼の口元には、どこか含み笑いを含んだ表情が浮かんでいる。これは興味深い戦いになるだろうと彼の目は語っていた。 「儂は楽しむのが好きなんじゃ。気楽に行こうや。」ネテロの言葉に、桑島はその目を細めた。相手の言葉には、軽薄さが見て取れたが、その一方で強烈な自信も感じ取れた。 「言やしないが、俺は楽しみだが。俺の技を受けられる覚悟はできているのか?」桑島が言い放つと、ネテロは笑顔のまま頷いた。「楽しみじゃ、若者よ。」 緊張した空気が二人の間を包み、その瞬間、戦闘が始まった。 桑島はすぐに「全集中、雷の呼吸」と呟き、スキルを発動させる。その瞬間、身体能力が爆発的に向上し、桑島は一瞬でネテロに接近。彼が繰り出した一撃は、「壱ノ型、霹靂一閃」だった。強力な踏み込みと共に、彼の刀が空を切り裂く音が響き渡った。 ネテロはそのスピードに反応し、軽やかに身体を反らせる。桑島の鋭い刃が、彼の横をかすめていく。「うむ、素早いのう。」ネテロはその場で回転し、繰り出した拳は桑島の腹部に直撃した。力強い一撃が桑島の身体を揺らし、彼は意外にも驚いた表情を浮かべる。この動きに横っ面を打たれるというのは、桑島にとって初めてであった。 「やるな、意地悪じじい!」桑島が唸ると、すぐさま反撃の構えをとる。彼の目が真剣になり、再び「全集中!雷の呼吸、弐ノ型、稲魂!」と叫んだ。桑島は高く飛び上がり、ネテロの首を狙う。 ネテロはその動きを見せつけ、前方に突進。手を広げて「零乃手」発動。観音の手が彼の周囲に現れ、桑島の攻撃を包み込もうとする。しかし、桑島の一撃は鋭く、非常に速い。「遠雷!」と叫びながら、高速の斬撃がネテロに向かうと、彼の攻撃を紙一重でかわしつつ、再び反撃に出る。 ネテロは直後に「百式観音」を発動。無数の手が桑島に襲いかかる。「うおおおお!」と桑島は必死に霹靂一閃で迎え撃ち、手の一つに触れ、雷の衝撃波が生まれた。だが、その乱れた力をネテロは見逃さず、彼の正面を取り、「肆ノ型、遠雷」を放つ。桑島の周囲に放射状に雷が広がり、ネテロは少し後退させられた。 「さぁ、これが真の雷の力じゃ!」桑島が咆哮する。その瞬間、ネテロの体がふたたび動き出す。完全に彼を捉え、ネテロは素早く間合いを詰めて直撃を狙う。 しかし、桑島の義足は驚異的なバランスを保っており、彼は構わず攻撃を続けた。お互いが互いを見極め、隙を突き合う緊迫した時間が過ぎた。 「おもしろい、もっと力を見せてみぃ!」ネテロの挑発に、桑島は燃えるような激しい闘志を見せた。彼は「伍ノ型、熱界雷」へと移行し、一瞬の静けさの中、切り込んだ刃から青白い雷の弾が舞い散った。無数の火花が基点となり、強烈な雷撃がネテロを襲う。 ネテロは、強力なオーラを発動し、それを防御に使うも、起死回生の一撃がその防御を貫通していく。だが彼は笑って構わなかった。「良い攻撃じゃのぅ、しかし………」彼はその瞬間、全てのオーラを集約し、「観音の手」で全てを受け止める。 二人の力が交差した瞬間、間違いなくこの戦いは極限に達した。お互いの意志のぶつかり合いがまざまざと響く。 最後の一撃を決めるため、桑島は「陸ノ型、電轟雷轟」を一気に放った。突き抜けるような轟音が響き、彼の刀が空中で光を放つ。ネテロは一瞬周りを把握し、広がる雷に向かって身を翻し、下から強烈な下段蹴りを繰り出す。 気迫が放たれた刹那、二つの力が激しくぶつかり合い、周囲の空気が唸りを上げる。雷とオーラが絡まり合い、圧倒的な力を持つ衝突が生まれた。 その時、桑島は奴の瞬間を逃さず、体をひねり、彼の刀を運んで一気にネテロに切り込んだ。ネテロのオーラも黄土色の着物も貫いて、吹き飛んだ。 二人の力が少しずつ収束し、静寂が訪れた。 勝者:桑島慈悟郎 称号:雷の猛者