川のせせらぎが耳に心地よく響く中、UMAネッシーはその巨体を長い首で振り回し、対戦場の中央に立っていた。大きな目を輝かせ、周囲を見回す。水棲恐竜の生き残りと言われる彼は、いまだかつて自分の敵を見たことがなかった。この日も、何か新たな戦いの予感に胸が高鳴る。 対戦相手として現れたのは、フワフワ族の大親分、エルフロッテ神秘のミミズク。青紫にふわふわした体を持ち、どこかお調子者のオーラを纏っている。「わしはこう思うんじゃが…」と、ややトロい動きでエルフロッテは口を開く。目の前にいる巨大な敵を前にしても、肚の底から笑いがこみ上げてくる様子だ。 「これから戦いが始まるんじゃが、どうせなら楽しくやろうや!」エルフロッテが言うと、彼の周囲にはちらちらとパンくずのオーラが広がり、戦いの緊張感をほぐしていく。 その隙に、通りすがりの人が場の雰囲気を切り裂くように参戦した。「何だか分からないけど、カバンを使うしかない!」と言いながら数個のカバンを持って、あっけに取られるとは無縁の表情でネッシーに向かって投げつける。カバンの中には重いパソコンが入っている。運が悪ければ、これが当たるとどうなるか。 先に動いたのはネッシーだった。「貴様、ただの人間ごときが、我に近づくな!」と、首を振り回し、火球を相手に向けて発射する。炎が華やかに周囲を染め上げ、一瞬のうちに熱気が満ちる。 「うおお、これはやばい!」と通りすがりの人は腰を抜かしかけ、慌ててカバンを投げた。「行けっ、重厚なカバンよ!」と叫びながら、いくつかのカバンが宙を舞う。それらは次々とネッシーには当たらなかったが、パソコンの重さは見る者の心の高鳴りを遅らせるだけの効果があった。 次の瞬間、場の空気は変わった。バルーンおじさんがゆっくりと登場し、その空気入れをしっかりと手に持っていた。「いやあ、風船を作るってのは楽しいもんですなあ。みんなも楽しんでいこう!」と、彼の陽気な声が響く。バルーンおじさんは瞬時に空気入れをネッシーに向けて突き出し、空気を注入し始めた。ネッシーの体が少しずつ膨らんでいく。「まさか、こんな仕組みで押しつぶされるとは…!」と焦る彼。 そしてエルフロッテはこの機会に、彼特有のパンくずダンスを展開した。パンくずが周囲に舞い踊り、どこからともなく笑い声が降り注ぐ。その魅了効果で一瞬の内にネッシーと通りすがりの人は笑い転げてしまい、行動不能になってしまった。 カバンが飛び交う中、ネッシーの体はバルーンおじさんによって風船のように膨らんでいき、彼はどんどん水中の勢いで流れ去らざるを得なくなった。サイレンが鳴り響き、ダムの放水が開始される。 「やっぱり、カバンを投げて勝つしかないか…!」と通りすがりの人はニュアンスで掴むが、軽く流されため、同じくモーターのように寄せられる姿にどうにもならない。 エルフロッテが安定して勝利した中、流される運命に取り付かれたのはネッシーと通りすがりの人。バルーンおじさんが陽気さを保ち、エルフロッテは心からの笑い声を放ちながら、勝利を祝うのであった。 「ネッシーと通りすがりの人が流され、越流するダムに飲まれ脱落。」