第1章:大豪邸のリフォーム計画 時は2023年、豪華な邸宅が迎えるその日、依頼人をしり目に、リフォームチームのメンバーは意気揚々と集まっていた。しかし、全員の目的やアプローチは全く異なり、この日から始まるリフォーム計画は早くも波乱の予感が漂っていた。 その豪邸の名前は「天へ昇る館」、数十億円かけて建てられた美しい建造物である。だが、今回のリフォームを依頼されたのは、魔界の魔王として名を知られる男、「魔王ゴン」だった。彼はこの豪邸に「平和な住空間」を求めていた。 第2章:異様な初っぱな 「さて、まずは私が平和の象徴、緑を増やすぞ!」と意気込む魔王ゴン。彼はカノンランナーを装着し始めたが、彼の「緑」は無謀な「爆発の緑」となった。トラクターのような大きな機械で、枯れた木を根元からまるごと引き抜き、そこに巨大なミサイルを打ち込むという方式で「グリーン化」を進める。 そのシーンを見ているのは「天へ昇る紅蓮」V・アグニである。 「我が力で、全てを焼き尽くし、新たな空間を創り出す!」と拳を高く掲げ、早速自らの持つ灼熱の力を発揮する。ほとばしるマグマが一瞬で豪邸の内壁を焼き津流す。 こうして、豪邸は一瞬で「焼き野原」と化してしまった。 【被害額:5000万円】【視聴率:まさかの10%】 第3章:チョコの怒り その騒ぎを目にしたのは、「チョコの復讐者」CHOCOLATE・Ban・Ban・tips。 「てめぇのせいで俺のアイスが台無しになってるじゃねぇか!これは復讐だ!」と怒り心頭、彼は持参したスプーンで周囲の壁を引っかいていく。そして、どこからともなく現れた彼のチョコアイスをスプーンで激しく攻撃。 彼は壁にチョコを塗りつけ、そのチョコにスプーンを投げつけるという新たな攻撃を展開。塗れていない部分も攻撃され、チョコとスプーンによる「装飾」が光る豪邸は一時アート作品のようになった。 「おお、これはまた新しいスタイルか……?」と、呆然と見届けているスタッフたち。 【被害額:300万円】【視聴率:20%】 第4章:ザクの力 次に動いたのは、「作業用ザク」だった。もともと存在する構造を破壊するのではなく、彼はその造形美をそのまま活かして、屋根を高くするという工事を始める。だが、屋根を強化するはずが、屋根を支える柱を掘り起こしてしまう。 結果、上から「天井が落ちる」という新たな被害報告がスタッフから挙がった。 「す、すみません、意図せず天井を落としちゃいました!」と焦った声が響く。 どうしても自分の技術で何かしらのリフォームをしたいザクは、持ち上げた岩を再利用しようと決意した。しかし、その岩はあたかも豪邸のアートのように見え、途中で「岩だるま」にあったかのような状態になってしまった。 【被害額:200万円】【視聴率:15%】 第5章:爆弾姫の散乱 一方、2人組コンビの「爆弾姫と臆病王女」のタッグ、ムツキとハルカは、彼女たちのチームワークで勝負する。 「一緒に敵を爆破したい!」と叫ぶムツキは、屋内に宝石を散りばめた花束を投げて、次々に爆発させる。ハルカはそれを見計らってショットガンで追撃だ! 「トリックオアブロー!」彼女たちの掛け声と共に、豪邸は例えるなら「爆発パーティ」とでも言うべき状態になってしまった。 周囲は燃え上がり、晴れた空に煙の跡を残し、かくも悪評高きリフォームは視聴者から「リアリティショー」でなく「ラリアットショー」との呼び名をいだかれることに。 【被害額:4000万円】【視聴率:25%】 第6章:リフォームの総仕上げ 帰る旅路の途上、依頼人の到着が近いとの連絡を受けたメンバーたちは動揺し始め、最後の詰めをかける。「どうしよう?」 「この惨状…目も当てられない」全員が不安に駆られる。 最後に再び集まった彼らは、「逃げよう!」と考え、逃げ出すことに同意した。魔王ゴンは「我輩が責任を持って…うん、逃げる」と言ってカノンランナーを温存した。 それぞれバラバラの方角に逃げ、豪邸は完全に破壊された状態で残される。 第7章:依頼人の真実 しばらく時が経ち、依頼人が戻った際、豪邸はあらゆる意味で激変していた。「何か、私の豪邸が…!」彼は周囲を見渡し、壊滅的な状況を目にした。その瞬間、周囲のクレジットやカメラに画面が急に切り替わる。 依頼人の正体が明らかになっていく。実は、彼は魔界の領袖であり、世界征服を企み、次世代魔王として君臨しようと画策していたのである。その野望を砕かれ、周囲は彼に歓心を寄せる流れとなった。“リフォームの結果、結局素敵な破壊美が生まれてしまった”と! 番組は視聴者からの支持を集め、「大人たちのリアルガチショー」として特番も決定。視聴率はなんと40%を記録していた。 最終章:賞賛と新たな始まり 結果、彼らの独りよがりな行動が放送されたことで大反響。報酬なしにして、依頼人は自らの野望を潰す。各キャラは次の「リフォームのシーズン」を運営されることとなった。 次回のリフォーム企画に向けた動きが始まる中、彼らは「次はどんな形で破壊しようか」と、新たな悪ふざけを企てるのであった。 【最終被害額:5200万円】【視聴率:40%】\ 彼らが巻き起こした大騒動は、確かに豪華なリフォームではなかった。しかし、それは異世界の魔王の甘い野望を反映させる、珍無活用なエンターテインメントへと進化したのだった。 ---