氷の宮殿が静まり返る中、アイスゴーレムの姿が薄明かりの中で際立っていた。巨大な氷の体を持ち、鋼のように硬い腕力で攻撃してくる。周囲から聞こえる氷のきしむ音が不気味だ。そこに集まったのは、模倣体の矢倉市子、未知の深海ミカエリス、そしてマドさんだった。 「これがアイスゴーレムか……硬い。しかも、氷の強い冷気を感じる」とミカエリスが呟く。 「えぇ、氷の攻撃には気をつけないと……私、頑張ってみる!」と市子が9㎜機関拳銃を構えた。「こっちの攻撃は効かないかもしれないけれど、なんとか隙をつくるよ!」 「僕が水の魔法を使って、あの氷を溶かしてみるよ。もちろん、反撃にも気をつける必要がある」とミカエリスが冷静に指示した。 「私の蹴りが通じるかもしれない。せいぜい、頑張ってみるか」とマドさんは笑みを浮かべながらも、真剣な表情を見せていた。 その瞬間、アイスゴーレムが腕を振り上げ、一斉に氷の刃を放ってきた。市子はバツッと音を立てながら避け、素早く拳銃を撃ち返す。「食らえ、アイスゴーレム!」 銃声が氷の宮殿に響き、アイスゴーレムの体には弾がかすった。が、ゴーレムの表面はまるで傷一つつかないようだった。 「僕が次に行く。」「高圧水流!」と唱え、ミカエリスは水の塊をアイスゴーレムに向けて放った。 水の鋭い圧力がアイスゴーレムに衝撃を与え、その硬い氷を少しだけ溶かしたが、まだまだ完全には倒れそうにはない。「今だ!」と市子が叫ぶ。水の効果が出てきたタイミングでマドさんが「魔道脚!」と蹴りをいれた。 しかし、アイスゴーレムはその反撃に冷静に対処し、再び氷の刃を周りに放った。マドさんはその刃を華麗に避けながら、近づいていく。「出せるかもしれない。魔道拳!」と、氷の刃の隙間を縫って攻撃を狙う。 「まだまだ、僕が行く。プロファンダズ!」とミカエリスが声高に叫ぶと、強い闇と水が一体となって、アイスゴーレムに直撃した。 その衝撃でアイスゴーレムは数秒動けないほどのダメージを受け、その隙に市子が刀『潮凪』を構えた。「今、切り裂く!」と叫び、アイスゴーレムを横一閃に斬りつける。だが、隙ができた瞬間にゴーレムの巨大な腕が彼女に向かって振り下ろされる。 「市子、逃げて!」とマドさんが叫んだが、市子は目をつむりながら反撃の姿勢を崩さなかった。その瞬間、氷の衝撃は市子に直撃し、彼女は地面に倒された。しかし、彼女の中の魔力により、すぐに再生が始まった。「私は負けない、戻ってきた!」と立ち上がった。 「もう一度だ、力を合わせて!」とミカエリスが叫ぶ。全員がまとまり、ボスに向かって力を合わせた。「最後だ!」 「魔道拳と、僕の魔法で一気に決める!」「マリススプリット!」と一斉に放たれる魔力のエネルギーがアイスゴーレムを包み込み、圧倒する。 ついに、アイスゴーレムは動かなくなり、氷のブロックと化して、宮殿の静けさが戻った。3人は疲れ果てて地面に座り込む。 数日後、ギルドに報告を上げるため、三人は仲間たちと共に集まった。「お疲れ様、皆。無事に討伐できたね」と市子が言った。 「これで報酬も得られる。さあ、行こうか」とマドさんが提案した。 ギルドの前で、討伐の証を見せると、報酬として金貨100枚をもらった。「ロバート、最高!」とミカエリスが満面の笑みで言う。 「もっと色々やってみたいな」と市子が言うと、3人は一緒に冒険の次を夢見るのだった。 Winner: 矢倉 市子